『モンスターハンター:ワールド』の“世界”をスケッチするプレイングメモ。毎週月曜更新予定。
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この編纂者日誌の書き手、編纂者モン。新大陸古龍調査団の第5期団に選ばれ、調査備忘録としてスケッチを残すことにした。たしかな観察眼から描かれるスケッチは調査資料としても貴重なものだが、時に妄想がビッグバンを起こすので注意が必要。無類のウロコ好き。合言葉は、「ひと描きいくとよ!」。
イラスト:藤山もんた
http://holydragoon.com/
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モンスターハンター 編纂者日誌Vol.11
2018-03-05 17:45:00
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編纂者日誌Vol.11は、古代樹の森へ探索に出かけ、大追跡をくり広げた結果、森の虫かご族とオトモダチになれたお話。このテトルー追跡劇、個人的にこれまで『モンスターハンター:ワールド』をプレイしてきた中でいちばん幸せな時間だったと断言できます。モンさんのスケッチであの感動をまた味わえるなんて幸せ。
『モンスターハンター:ワールド』は、ただフィールドを探索しているだけでも本当に時間を忘れて楽しめるのだけど、テトルーの痕跡を見つけて跡を追っていくあの冒険感たるや!! しかもこの日、ちょうど真夜中にアステラを出発して、のんびりと採取採掘しながら暗い森を進み、古代樹の内部をえっちらおっちら登って、やっと樹の表面へと顔を出したところで、期せずして日の出を目撃することができたんです。あの時の世界の美しさは忘れられない。眼下に見下ろす海のキラキラ、ぽつりぽつりと星が消えて夜が追い出されていく空、夜のキンと澄んだ空気と日光のほのかな温かみまで感じられる気がして、思わず深呼吸してしまったほど……。その後、痕跡を集めてテトルーを追いかけるうちに日は昇り、あの悪名高きターザンポイントにたどり着いたころにはすっかり日が傾いていました。そう、ツタからツタへと飛び移り、向こう岸へと渡るターザンポイントですが、これに何度失敗したことか!! 数えてないけど、20~30回は余裕で落ちたね。本来ここは、左スティックを前に倒して走り続けるだけでハンターさんがツタに飛びついてくれるところ。なのに、なぜか「ここだ!」というジャンプポイントで○ボタンを押して無残にも落下をくり返していたんです。なんというか、こういうジャンプアクションに対して超苦手意識があるもんだから、ただタイミングが悪いだけと思い込んでたんですよね。そうこうするうちにあたりは夕闇に包まれていき、焦る気持ちとなんとも言えない寂しさが相まって泣きそうになったり……。結果的には、狙い澄ましすぎて○ボタンを押すのが遅れ、そのまま走ってツタへと飛び移ることに成功! びっくりしてスルスル~ッとツタから滑り降りる過ちを犯した後、やっと、ほぼまる1日かけて、森の虫かご族との対面を果たしたのでした。暗闇の中で見つけた小さなテトルーの住処の明かりには、どれほど心温められたことか。この強烈な体験が、私にとっての『モンスターハンター:ワールド』そのもの、その縮図のように思っています。
さて、次回更新は3月9日(金)です(企画編集・江野本ぎずも)。