
大塚角満
週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。
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ゲームのプレイ日記を書き続ける大塚角満の『パズル&ドラゴンズ』ブログ“大塚角満の熱血パズドラ部”の出張版。稼動開始となったアーケード版『パズドラ バトルトーナメント -ラズール王国とマドロミドラゴン-』をプレイ!
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大塚角満の熱血パズドラ部!アーケード版【第3回】
2014-05-31 02:55:00
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●予選で消える男
最近の日課……というか、酒を飲みに出かけたときの“黄金パターン”が、新たにできつつある。
故郷の群馬から上京してきて、酒をたしなみ始めたころの黄金パターンは以下のようなものだった。
ボウリング→ゲーセン→ビリヤード→居酒屋→カラオケ(フィニッシュ)
高田馬場でばかり遊んでいたので、このサイクルができたのかもしれない(高田馬場は駅前にボウリング場やビリヤード場があるのです)。
ファミ通に入ってから、このサイクルに変化がもたらされた。以下のような感じに。
居酒屋→居酒屋→居酒屋→カラオケ(フィニッシュ)
「どんだけ酒飲んでんねん!!!」
って感じだが、編集部が三軒茶屋にあったころはとくにこの傾向が強かったなぁ。三茶はそこらじゅうに飲み屋があるし、しかも遅くまでやっていたから。
そして齢30を過ぎ、そろそろオトナっぽいアフターファイブの過ごしかたを考えないとカッコ悪いぞ……と考え始めたころ、黄金パターンは↓こんな感じになった。
居酒屋→BAR→BAR(フィニッシュ)
30~38歳くらいまでのころが、もっともスマートに酒を楽しんでいた時代かもしれない。ナゼかと言うと、いまはまったく違うパターンにハマっているから。
現在の、夜の黄金パターンがこれだ。
居酒屋→ゲーセン→BAR→カラオケ(精密採点)→ラーメン(フィニッシュ)
……これを、ただの“おっさん化”ととるのか、それとも「まだまだ若々しいわねえ^^」ととるのかはそれぞれの判断にお任せしたいが、注目してほしいのは長らく黄金パターンから抜け落ちていた“ゲーセン”の項目が、ここにきて復活したことである。……ようやく本日の本題に入るが、40過ぎの俺をしてゲーセン通いを復活させたコンテンツこそ、ここで取り上げている『パズドラバトルトーナメント』なのである。最近の“夜の娯楽”はもっぱら『パズバト』。ゲーセンに行くのが楽しくてしかたない。
先日も、パズドラの山本大介プロデューサーと飲みに行ったのだが、待ち合わせの方法からしてちょっとイカしていたよ。その日は、俺のほうが早く仕事を切り上げられそうだったので、ウキウキしながらこんなメッセージを送ったのだ。
「たぶん、俺のほうが早くいけるので、ゲーセンで待ってますわww」
すべてを察した山本さんから、速攻で返事が返ってきた。
「あ!! パズバトですな!?w 了解です!! 僕もなるべく早く行って、パズバトりますwww」
そして実際にゲーセンに赴き、100円玉のストックを確認してから『パズバト』の筐体に着く。NESiCAをセットして自分のデータを呼び出したら、まずはデッキのカスタマイズだ。ポンと画面をタップすると、見慣れた面々が画面に表示された。現れたモンスターを見て、俺は「はぁ……」とため息をつく。
「……何時間見つめていても、前回のメンツと変わらない……」
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絶望しながら当たり前のことをつぶやき、カスタマイズ画面をそっと閉じる。スマホのパズドラと同様に『パズバト』でもガチャ運がなく、俺は過去に一度しか金のタマゴを見ていない。その金のタマゴから何が出てきたのかも、いまとなっては忘れてしまった。要するに、現状、俺はロクなデッキを作れていないのだ。
なので、悩む。このあと、どのモードをプレイするのかを。
じっくりと遊びたければ、ひとりでちくちくとプレイできるストーリーモードを選択するのがいい。それでも十分、楽しめるからな。でもやはり、ある程度遊び込んでくると刺激が欲しくなってきて、全国のプレイヤーとガチンコで対決できる“全国トーナメント”に参加したくなっちゃうのである。
「だったら迷うことなく、全国トーナメントをやればいいじゃん」
そう思うでしょ? 俺も、プレイを始めた当初は何の躊躇もなく全国トーナメントに参戦し、そして勝利を重ねてランキングも上げていたのだよ。
「スマホのパズドラは大したことないけど、展開前から遊ばせてもらっている『パズバト』は一日の長があるぞ^^ 全国ランカーも夢じゃないぜ^^」
積み上がった白星のおかげで、いつのまにかプレイヤークラスも“プロ”になっていた。正直、有頂天もいいところだった。
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山本さんを待ちながら全国トーナメントに臨んだときも、それはそれは余裕の構えだったと思う。頭の中にあったのは優勝したときにもらえる3個のタマゴのことばかりで、準決勝敗退や、ましてや予選落ちなど1ミクロンたりとも考えてはいなかった。
しかし……。
1回目の挑戦で、ものの見事に予選落ち……。
「あれ? おかしいな。なんでいま、俺は負けてしまったんだろう」
首をかしげながら2度目の挑戦。ところがここでも、俺は予選を通過することができなかった。
「な、なんだ……? 何が起こっているんだ……?」
わけのわからぬまま3度目の挑戦に挑むも、なんとここでも予選落ち。ここにきてようやく、俺はあることに気が付く。
「な、なんかぜんぜん、全国の人に歯が立たないんですけど……!!!」
そう……。
俺が慢心してテキトーなプレイに明け暮れているうちに全国の“パズドラ士”たちは着実な成長を遂げ、俺など歯牙にもかけないパーティーを作ってトーナメントに臨んでいたのだ……。まもなく、やってきた山本プロデューサーも全国トーナメントでこてんぱんにやられ、
「や、やばい……。勝てなくなってきた……」
とボー然。おっさんふたりは青ざめた表情で見つめ合い、
「きちんと鍛えないと、とてもじゃないけど“全国トップを目指す!”なんて言えないですよ……」
とささやき合ったのだった。
その夜、何気なくツイッターを眺めていると、こんな記述がいくつかあった。
「パズバトの全国対戦で角満と当たったwww ……でも、気付けば予選で消えていた……wwwww」
……俺のことはそっとしといてよぉぉぉおおおおお!!!!(泣)
がんばって、修行します……。
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大塚角満Twitterアカウント→@otsuka_kadoman
大塚角満(おおつか・かどまん)……週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズが2作品ある。現在、ファミ通.com上でブログ“大塚角満のゲームを読む”、“『ドラゴンズドグマ』で暮らす”、アメーバブログで“大塚角満のブログ”などを連載中
※『大塚角満の熱血パズドラ部(改訂版)』好評発売中!
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パズドラ バトルトーナメント -ラズール王国とマドロミドラゴン-
■メーカースクウェア・エニックス
■対応機種アーケード
■稼働日2014年4月24日より稼働開始
■プレイ料金1プレイ100円[税込]、コンティニュー100円[税込]
■ジャンルパズル・RPG/対戦・育成
■備考プロデューサー:門井信樹、運営プロデューサー國澤 仁、メインキャラクターデザイン:野村哲也、ストーリー&世界観設定:井上堅二、田口仙年堂、日向悠二、音楽:伊藤賢治、田中公平、監修:ガンホー・オンライン・エンターテイメント
(C)GungHo Online Entertainment, Inc. / SQUARE ENIX CO., LTD.