2009年10月15日に、5pb.(現・MAGES.)より科学アドベンチャーシリーズの第2弾として発売された『シュタインズ・ゲート』(通称『シュタゲ』)が本日(2019年10月15日)10周年を迎えた。そこで本記事では、『シュタゲ』シリーズの魅力や関連作品を改めてご紹介。
なお、2018年9月に『シュタインズ・ゲート エリート』発売にあわせて実施した、花澤香菜さん(椎名まゆり役)、今井麻美さん(牧瀬紅莉栖役)、志倉千代丸さん(企画・原作)へのインタビューや、ユーザーアンケートなども、ファン必見の内容になっているので、ぜひチェックしてみてほしい。
ちなみに東京ゲームショウ2018では、『シュタインズ・ゲート ゼロ』に登場するAI“アマデウス紅莉栖”と、紅莉栖の声優を務める今井麻美さんが会話するという貴重な出来事も! そのときの様子は以下の動画をチェック!
『シュタインズ・ゲート』の世界
ゲームの発売から10年が経過したいまも、ライブイベントや“アマデウス紅莉栖”を実現するプロジェクトなど、さまざまな企画が行われ、盛り上がり続けている『シュタインズ・ゲート』。まずは、『シュタゲ』が世に広まり、多くのファンの心をつかんだ人気の秘密を紐解いていく。
【ヒットの要因1】数々の謎や伏線が惹きつける緻密に設計されたストーリー
『シュタゲ』には、序盤から数々の謎が用意されている。血溜まりの中で倒れる牧瀬紅莉栖。ラジ館屋上に墜落した人工衛星らしきもの。岡部と周囲の人間との記憶の齟齬。それらの謎が明かされていく中で、新たな謎がつぎつぎに登場し、ユーザーを作品へと惹き込んでいく。さらに、本作は散りばめられた伏線の回収方法も秀逸。物語終盤、伏線を回収しながらエンディングに向けて収束していく展開は、爽快感を覚えるほどだ。完成度の高さゆえに、「記憶を消してもう一度遊びたい」と評価する人も多い。
岡部たちの日常は大きく崩れ去る
【ヒットの要因2】クセモノ揃いの登場人物と声優陣の熱演
重度の“厨二病”である岡部やマイペースで天然な椎名まゆり。日常会話で“@ちゃんねる用語”(いわゆるネットスラング)を多用する橋田至。枚挙に暇がないほど、本作のキャラクターたちはクセが強い。発売当時・アニメ放映当時は、その個性に嫌悪感を示す人もいたほど。しかし、そんな登場人物たちが作中で見せる、やさしさや決断力、後悔といった二面性がキャラクターをより魅力的な人物として描き出す。さらに、宮野真守さんや花澤香菜さん、関智一さんら実力派の声優陣の熱演により、いつしかクセのあるキャラクターを受け入れ、全面的に肯定するほどに愛してやまなくなってしまうのだ。
【ヒットの要因3】現実世界との絶妙なリンク
作中には架空の事物だけではなく、実在する企業や商品などが実名で登場するほか、科学用語や都市伝説、ネットスラングなども数多く登場する。先述した“@ちゃんねる”など、元ネタがわかりやすいものもあれば、作品の核心に触れる“ジョン・タイター”や“SERN(セルン)”といった、知る人ぞ知るネタも(詳細は下記を参照)。これらに知的好奇心が刺激され、実際に元ネタを調べることで、作品への興味や理解がいっそう深まっていく。また、自分で調べたネタや作中に登場する科学的な事象を家族や友人に教えたり、ファンどうしで考察したりする楽しみも、新たなプレイヤーの獲得にひと役買っていると言えるだろう。
作中に登場するおもなネタ
- @ちゃんねる:作中に登場する電子掲示板。元ネタは2ちゃんねる
- ジョン・タイター:2036年からやってきた自称タイムトラベラー。2000年にアメリカのネット掲示板に登場し、話題となった
- SERN:欧州原子核共同研究機関の略称。モチーフとなった実在研究機関の略称は“CERN(セルン)”だが、劇中とは無関係
ちなみに2018年10月には、本作の企画・原作を務める志倉千代丸氏と、CERNの研究者たちがパネルディスカッションが行われた。その模様は以下の記事をチェック!
【『シュタインズ・ゲート』伝説1】“世界線”という言葉が一般に浸透
本作における重要な目的が、“世界線”の変動だ。岡部はタイムリープをくり返しながら、誰も傷つかない理想の世界線を目指して過酷な運命に挑む。この世界線という言葉は、もともと相対性理論などで提唱される学術用語であったが、本作のヒットを受けて一般にも広く知れわたった。
【『シュタインズ・ゲート』伝説2】アニメの再放送時に世界線が変動!
2015年7月にスタートしたテレビアニメの再放送では、第23話のBパートが新作映像に変更された。これは、『シュタインズ・ゲート ゼロ』の世界線(紅莉栖を救えなかった世界)につなげるための施策。志倉千代丸氏の思いつきから実現したが、再放送と思いながら観ていたファンたちは騒然となった。
新作パートにファンは歓喜
【『シュタインズ・ゲート』伝説3】秋葉原のラジ館にタイムマシンが追突!?
秋葉原のラジ館に、人工衛星のようなもの(実際はタイムマシン)が追突するシーンは、本作を代表する場面。これを現実で再現する、ラジ館と『シュタゲ』のコラボイベントが2011年10月末に行われ、ファンでにぎわった。
・ラジオ会館に人工衛星が衝突!? 志倉千代丸氏「仕込みじゃないですよ!」と強調
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作中のひとコマを再現
さまざまなコンテンツで広がる『シュタインズ・ゲート』
2009年10月15日、Xbox 360でリリースされた『シュタゲ』は、口コミで徐々に人気が拡大。2011年4月にテレビアニメがスタートしたことで、より多くの人に注目され、世界線や主人公などが異なる、さまざまなメディアミックスも生まれた。
【アニメ】『シュタインズ・ゲート』の認知度を高めた作品
ゲームでコアな人気を獲得していた『シュタゲ』の知名度を一躍有名にしたのが、テレビアニメだ。ゲームのストーリーに沿った内容でありながら、原作スタッフ監修のもと、各エピソードが凝縮され、より感情を揺さぶる演出が加えられたことで、ゲーム版のユーザーからも多くの支持を得た。2013年4月20日には、新規エピソードを描く劇場版『負荷領域のデジャヴ』が公開。また、『シュタインズ・ゲート ゼロ』のテレビアニメも放送された。
【書籍】世界観をさらに広げる作品群
『シュタゲ』関連のマンガや小説も数多く登場。本編のメインルートのコミカライズだけではなく、岡部以外のキャラクターを主人公に、彼らの活躍や知られざるエピソードが描かれる作品も制作され、世界観の補完や拡大、掘り下げにひと役買っている。下記では、数ある作品から編集部が独断で選んだオススメを紹介。
おもなマンガや小説
- 『シュタインズ・ゲート 恩讐のブラウニアンモーション』
本編では語られなかった橋田鈴(阿万音鈴羽)の生涯と、ミスターブラウン(天王寺裕吾)の過去を描いたマンガ - 『シュタインズ・ゲート 亡環のリベリオン』
阿万音鈴羽が主人公のスピンオフマンガ。テレビアニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ』の第15話で話題になった、ダル(橋田至)から未来の妻・阿万音由季への告白セリフ「君に一生萌え萌えキュン☆」は、この作品が元ネタ - 『シュタインズ・ゲート 閉時曲線のエピグラフ』/『シュタインズ・ゲート 永劫回帰のパンドラ』/『シュタインズ・ゲート 無限遠点のアルタイル』
β世界線を描いた小説の3部作。『シュタインズ・ゲート ゼロ』のもとにもなっている
【舞台】“シュタインズゲート”はファンが開く
舞台化も行われた『シュタゲ』。シナリオの分岐を舞台で表現するために、6つのストーリーを構成。ひとつひとつのストーリーを完結させつつ、中盤から異なる展開を見せる物語が楽しめた。また、作中の“フォーントリガーをモチーフに、ファンのWeb投票によりルートを選択するという画期的な試みも。観客は、その日しか観られない舞台を楽しめた。
『シュタインズ・ゲート』の主要作品
2009年10月15日に発売された原点の作品から最新作の『シュタインズ・ゲート エリート』。さらに、劇場版『シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ』といった主要作品を一挙紹介。なお、発売日は最初にリリースされたハードのものを記載。
シュタインズ・ゲート
発売日:2009年10月15日
最初のお前を騙せ!
“99%の科学と1%のファンタジー”をコンセプトにした、科学アドベンチャーシリーズ第2弾。電気街やオタク文化の聖地として知られる秋葉原を舞台に、偶然にもタイムマシンを生み出した“未来ガジェット研究所”の日常を、サスペンス溢れるストーリーで描く。シナリオの完成度の高さから口コミで人気が爆発。2010年8月発売のPC版を皮切りに、多数のハードでリリースされ、累計50万本以上(※)とアドベンチャーゲームとして異例の大ヒットを記録した。
※国内、海外での販売本数。2015年2月調べ。
ストーリー
岡部倫太郎―通称オカリン―は、いまだ厨二病から抜け出せない大学生。
自称“狂気のマッドサイエンティスト・鳳凰院凶真”を名乗り、“未来ガジェット研究所”という、メンバーわずか3人だけのサークルでヘンテコな発明をする日々を送っていた。そんな彼らが、あるとき偶然から、過去へと電子メールを送れる発明品、すなわち“タイムマシン”を生み出してしまう―。
SERN、ジョン・タイター、幻のレトロPC“IBN5100”、タイムマシン、バタフライ効果、タイムトラベルにおける11の理論―。
いくつもの要因が偶然に重なり合ったとき、秋葉原から巻き起こる世界規模の大事件!
“未来への選択”を委ねられたオカリンたちが下す決断とは?※公式サイトより
『シュタインズ・ゲート』の主要キャラクター
岡部倫太郎(声:宮野真守さん)
主人公。“厨二病”で悪役っぽく立ち振る舞うが、根はいいヤツ。ふだんは“鳳凰院凶真”と名乗っている。
牧瀬紅莉栖(声:今井麻美さん)
飛び級で大学を卒業したツンデレの才女。頭脳明晰だが、料理のセンスも独創的で一般人とは合わない。
椎名まゆり(声:花澤香菜さん)
岡部の幼なじみ。マイペースの天然キャラで、岡部のことをオカリンと呼んで慕う。争いごとが苦手。
橋田至(声:関智一さん)
岡部とは高校時代からの友人。通称、ダル。すぐれたプログラミング能力とハッキング技術を持つ。
桐生萌郁(声:後藤沙緒里さん)
編集プロダクション“アーク・リライト”のアルバイト。携帯依存症で会話よりもメールでのやり取りを好む。
漆原るか(声:小林ゆうさん)
まゆりのクラスメイト。礼儀正しく、清楚で美しい見た目をしているが、美少女に見えてもじつは男の子。
フェイリス・ニャンニャン(声:桃井はるこさん)
語尾に「ニャン」とつけるまゆりのバイト仲間。フェイリスという名前は、メイド喫茶で働くときのもの。
阿万音鈴羽(声:田村ゆかりさん)
元気でちょっとがさつな女の子。自分の興味があることになると性格が豹変し、積極的に行動するように。
天王寺裕吾(声:てらそままさきさん)
未来ガジェット研究所が入っているビルのオーナーで、ブラウン管を愛する“ブラウン管工房”の店主。
天王寺綯(声:山本彩乃さん)
天王寺裕吾のひとり娘。父親が大好きで、小学校の帰りに父親の店のブラウン管工房に顔を出している。
【作品の特徴1】“フォーントリガー”による物語の分岐
ストーリーはマルチエンドを採用しているが、本作には従来のアドベンチャーゲームのような選択肢は登場しない。その代わりに実装されたのが、作中の携帯電話を使った“フォーントリガー”システムだ。携帯電話に出る、出ない、メールを返信する、しないといった行動によってルートが分岐し、異なる物語へと展開していく。
ちょっとした行動がルート分岐に影響!
【作品の特徴2】キャラクター個別のエンディングも!
テレビアニメでは、トゥルーエンドに至るまでのストーリーが描かれたが、本作ではキャラクター個別のルートも楽しめる。ルートが用意されているのは、紅莉栖、まゆり、るか、フェイリス、鈴羽の5人。紅莉栖やまゆり以外のキャラクターとの結末は、一見幸せなものもあるが、なかにはプレイヤーに強烈な印象を植えつけるものも。
岡部が勝ち取る未来とは―!?
【TOPIC】オープニングへのこだわり
本作の企画・原作を担当する志倉千代丸氏が著名な音楽プロデューサーでもあるため、『シュタゲ』シリーズはテーマ曲にも力を入れている。とくに本作は、移植のたびにオープニングの楽曲や映像を一新する力の入れよう。楽曲の完成度の高さはもちろん、演出や歌詞に込められた伏線への考察も話題になった。
『シュタインズ・ゲート ゼロ』
発売日:2015年12月10日
原点の正統続編──救えなかった未来の物語
岡部が紅莉栖の救出をあきらめた“β世界線”を舞台にした、『シュタゲ』の正統続編タイトル。新キャラクターを迎えて、紅莉栖の死のフラッシュバックに苦しめられる岡部や、彼を支える仲間たちの新たな日常を描く。2015年12月10日に3つのハードで発売され、1日で販売本数が10万本を突破するなど、本作もアドベンチャーゲームとしては異例のヒットを記録。のちにPC、Xbox One、Nintendo Switchでも発売。2018年の春から秋にかけ、テレビアニメも放送された。
ストーリー
2010年11月 β世界線―。
主人公・岡部倫太郎が数々の苦難、悲哀を乗り越えた果てに“彼女”を救うことをあきらめてしまった世界線。失意の底にある岡部倫太郎。
彼を心配する仲間たち。救われなかった“彼女”はどうなったのか?
新たなキャラクターを迎えて描かれる“ゼロ”の物語。
そう、そこに“彼女”はいまもいる―。※公式サイトより
新たに登場するキャラクター
比屋定真帆(声:矢作紗友里さん)
アメリカの大学の研究員。その幼い容姿から子どもに間違われることも多いが、紅莉栖の先輩である。
椎名かがり(声:潘めぐみさん)
未来のまゆりの養子。戦争で両親を亡くしている。鈴羽と過去にタイムトラベルするもはぐれてしまう。
阿万音由季(声:田村ゆかりさん)
未来のダルの妻で、鈴羽の母親。ポジティブ思考の持ち主で、細かいことは気にしない性格をしている。
中瀬克美(声:本多真梨子さん)
まゆりのコスプレ仲間。“フブキ”のコスプレネームで活動しており、ボーイッシュな外見で人気を博す。
来嶋かえで(声:木野日菜さん)
まゆりのコスプレ仲間。コスプレネームは“カエデ”で、まゆりの作った衣装を着てイベントに出ることも。
アレクシス・レスキネン(声:上田燿司さん)
大学で紅莉栖や真帆を指導している教授。セミナーの講師として呼ばれ、助手の真帆とともに来日する。
ジュディ・レイエス(声:にしむらまやさん)
レスキネンと同じ大学の精神生理学研研究所教授。研究員たちにも気軽に接するフランクな性格の人物。
【作品の特徴1】“フォーントリガー”が“RINEトリガー”に進化
岡部の携帯電話は、いわゆるガラケーからスマートフォンに変化。それにともない、ゲームシステムも“フォーントリガー”から“RINEトリガー”へと進化しており、端末にインストールされているアプリの使いかたによってルートが変化する。また、ダルが開発したメッセンジャーアプリ“RINE”を使い、仲間たちと連絡を取り合うことも可能。
RINEで仲間たちとの日常会話を楽しめる
【作品の特徴2】新たな登場人物と紡ぐストーリー
紅莉栖を失い、失意の底にいる岡部は、思わぬ形で紅莉栖と邂逅を果たす。彼女が存在したのは、人間の記憶をコンピューターに保存し、活用するシステム“Amadeus(アマデウス)”の中だった。そのテスターとして協力を頼まれた岡部は、スマートフォンの専用アプリを通じて紅莉栖と対話を重ね、距離を縮めていく。だが、やがて彼女に甘えて依存する自分に苦悩する。
【TOPIC】作中のスタンプがLINEスタンプに
作中に登場するRINEでは、メッセージはもちろん、デフォルメされたキャラクターが目を引く、キュートなスタンプを使ったやり取りも楽しめる。この“STEINS;GATE 0”のスタンプは、LINE STOREで好評発売中。岡部の「OKだ!」や紅莉栖の「だが、断る!」など、使いやすいスタンプも満載。
※『シュタインズ・ゲート ゼロ』LINEスタンプ販売ページはこちら
シュタインズ・ゲート 比翼恋理のだーりん
発売日:2011年6月16日
ギャルゲー展開が楽しめるあま〜いファンディスク!
『シュタゲ』初のスピンオフ作品にして、ファンディスク的な内容。作品の舞台は、たび重なる“Dメール”の実験によって飛んでしまった“δ(デルタ)世界線”。誰も死なないこの平和な世界で、ヒロインたちとの恋愛をテーマに、岡部とヒロインたちの甘いやり取りが堪能できる。
【作品の特徴】ファンの妄想が実現!?
個別のルートが用意されているのは、紅莉栖、まゆり、萌郁、るか、フェイリス、鈴羽。『シュタゲ』と同じく、携帯電話のメールを使ってルートが分岐するシステムを採用。本編では、シリアスで胸が締めつけられる切ないストーリーも展開されたが、本作では意中のヒロインとの物語や水着姿などが楽しめる。
ラボメンたちの新たな戦い!?
スイートな生活をラボメンとともに
シュタインズ・ゲート 変移空間のオクテット
発売日:2011年10月28日
原点を“PC-88”で。懐かしくも新しい作品に
“『シュタゲ』をPC-88で再現する”をコンセプトに、オリジナルシナリオをレトロゲーム風に再構成しており、制作発表以来、“シュタゲ8bit”の名で呼ばれていた。紅莉栖の救出に成功した岡部は、未来の自分から届いたメールを契機に、再び世界線の変動に挑む。なお、1980年代当時の他機種PC風に表示を切り換えることもできる。
新たな悲劇が世界を襲う
【作品の特徴】細部までこだわって制作
グラフィックやサウンドも1980年代を再現する徹底ぶり。前者は画面の切り換えの際、1本ずつラインを引いて描画する“ライン&ペイント”を現代に蘇らせた。後者はFM音源が登場した時代のサウンドが再現されている。また、当時と同様の多彩なスペックのPCに切り換えると、設定したPCに合わせてグラフィックとサウンドも変化。
シュタインズ・ゲート 線形拘束のフェノグラム
発売日:2013年4月25日
ラボメンたちの視点で紡ぐオムニバス形式のアドベンチャー
主人公の岡部はもちろん、彼以外のキャラクターの視点でストーリーが描かれる、オムニバス形式のスピンオフ作品。ダルが主役の“絢爛仮想のファムファタール”など、シナリオごとに主人公となるキャラクターが変わっており、ラボメンたちの心情をこれまで以上に読み取れる作りになっている。収録されたストーリーは全10本。
【作品の特徴】著名なライターが物語を執筆
本作には岡部の新たなストーリーを描いた2本のシナリオのほかに、紅莉栖、まゆり、ダル、萌郁、るか、フェイリス、鈴羽、ミスターブラウンを主人公にしたストーリーを収録。シナリオの執筆は複数のライターが担当しており、『Ever17』の打越鋼太郎氏が岡部の“三世因果のアブダクション”を手掛けるなど、著名なライターが多数参加している。
ラボメンたちの心情が描かれる
シュタインズ・ゲート エリート
発売日:2018年9月20日
世界は再構築される
『シュタゲ』の発売から約9年。アドベンチャーゲームの名作が、“フルアニADV(アドベンチャー)”の第1弾として復活を遂げる。“フルアニ”の名の通り、本作はすべてアニメーションで構成されており、ゲームとアニメが融合した新たなコンテンツを体験できる。再構築によって生まれ変わった本編はもちろん、いとうかなこさんが歌うオープニングテーマの『COSMIC LOOPER』など、新たな主題歌にも注目。
【作品の特徴1】原点『シュタインズ・ゲート』の全編をアニメーションで再構築
全編をアニメーションで構築することにより、本作はオリジナルの作品よりも臨場感と没入感が味わえる作りに進化。下に掲載した画面写真のように、同じシーンで見比べるとその違いは歴然だ。アニメーションは2011年に放送されたテレビアニメをベースに開発されているが、アニメ制作会社のWHITE FOXが手掛けたテレビアニメはクオリティーが高く、いま見ても遜色がない。
画面に表示される情報量がアップ!
ゲームの名シーンをアニメーションでチェック!
【作品の特徴2】 各キャラクタールートのアニメを新規作成
テレビアニメでは、放送枠の都合上、残念ながらオリジナル版から削られたエピソードやシーンが数多く存在した。『エリート』では、そういったシーンも、テレビアニメを手掛けたWHITE FOXが新たに制作。オリジナル版のシナリオで、理想の世界線へ到達するまでに起こった数々のエピソードや、個別ルートのイベントもアニメーションでたっぷりと堪能できるように。
ファミコレADV シュタインズ・ゲート
配信日:2018年9月20日
※本ソフトは『シュタインズ・ゲート エリート』(Nintendo Switch版)の初回特典。
ファミコンで再構成されたオリジナルの物語を展開
“もし1980年代に『シュタゲ』があったら?”をコンセプトに作られたアドベンチャーゲームだ。『シュタインズ・ゲート エリート』のNintendo Switch版の初回特典で、ダウンロードコードを入力することで入手できる。なお、ファミコン“風”ではないことを証明するために、任天堂に許可をもらいカセットを制作。志倉千代丸氏が実際にファミコンでプレイする姿も公開された。
秋葉原や登場人物がファミコンライクに
【作品の特徴】オカリンになって謎を解決
オカリンこと主人公の岡部になり、秋葉原で巻き起こる数々の謎を解決に導いていく。“ばしょいどう”や“はなす”、“しらべる”、“つかう”といった、昔のアドベンチャーゲームではおなじみのコマンドに加えて、“たかわらい”のコマンドも。遊び心にも溢れた作品に仕上がっている。
特典の範疇を超えたデキ!
シュタインズ・ゲート ダイバージェンシズ アソート
発売日:2019年3月20日
『シュタインズ・ゲート 比翼恋理のだーりん』、『シュタインズ・ゲート 線形拘束のフェノグラム』、『シュタインズ・ゲート ゼロ』の3作品がひとつのパッケージになって、Nintedo Switchで発売。Nintendo Switchでは『シュタインズ・ゲート』本編の物語は『シュタインズ・ゲート エリート』がスタンダードという位置づけとなり、本作によって家庭用ゲーム機で楽しめる『シュタインズ・ゲート』の物語がSwitchに揃うことになった。
劇場版 シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ
公開日:2013年4月20日
誰も見たことのない結末へ
テレビアニメの人気にも後押しされ、2013年の春に公開された劇場版『負荷領域のデジャヴ』。テレビアニメを手掛けたスタッフが再集結し、MAGES.がストーリーを完全監修。原作本編のトゥルーエンド後に巻き起こる、新たな事件を描いた。本作は全国18館から上映をスタートするも、好評につき上映館をのべ110館に拡大。最終観客動員数40万人、興行収入5.6億円の大ヒットを記録した。
【作品の特徴】トゥルーエンドの先を描いた劇場アニメ
テレビアニメの最終回、すなわち原作におけるトゥルーエンドを迎えた世界。そこは紅莉栖もまゆりも死なない、岡部にとって理想の世界線“シュタインズゲート世界線”だった。だが、幾度もの歴史改変を行った岡部の体に限界が訪れ、彼は異なる世界線に飛ばされてしまう。その事実に気づいたのは紅莉栖ひとり。岡部は無事にもとの世界線に戻れるのか?
岡部の苦難は終わらない
『シュタインズ・ゲート』の軌跡 ゲームパッケージ篇
『シュタゲ』シリーズの作品は、多数のプラットフォームでリリースされているが、移植の際に主題歌やパッケージビジュアルなどが一新されるのが特徴のひとつとなっている。これまでに数多く描かれてきたパッケージビジュアルとともにシリーズの歴史を振り返る。
シュタインズ・ゲート
シュタインズ・ゲート 比翼恋理のだーりん
シュタインズ・ゲート 変移空間のオクテット
シュタインズ・ゲート ダブルパック
シュタインズ・ゲート 線形拘束のフェノグラム
シュタインズ・ゲート ゼロ
シュタインズ・ゲート エリート
『シュタインズ・ゲート』の軌跡 CDジャケット篇
『シュタゲ』のメディアミックスは、CDという形においても多彩に行われてきた。その中でも、アニメを追うだけではなかなかたどり着けないだろう、ドラマCDとキャラクターソングCDのジャケットを公開。過去にはこんな貴重なアイテムも発売されていたのだ。
作品の世界観を広げるドラマCD
Xbox 360版の『シュタインズ・ゲート』発売から約半年後にリリースが開始されたドラマCDシリーズ。それぞれに異なる世界線が描かれており、牧瀬紅莉栖、椎名まゆり、桐生萌郁視点で物語が展開していく。これらのドラマCDのほかにも、『アンソロジードラマCD』シリーズやインターネット通販サイトでのBlu-ray、DVD購入特典として用意されたドラマCDもある。
キャラクターが自身の心情を歌う
ラボメンたちによるキャラクターソングCDシリーズ。CD化されているのは、このシリーズのみという、たいへん貴重なもの。各キャラクターをイメージした楽曲(もちろん、キャラクターを演じる声優陣が歌唱)のほか、ミニドラマやキャストコメントが収録されている。また、アニメ『シュタインズ・ゲート』のBlu-ray&DVDの初回限定版に、キャラクターソングを収録したCDが同梱されていた。
以上で『シュタインズ・ゲート』の振り返りは終了。ただ、科学アドベンチャーシリーズの振り返り記事を10月15日14時に公開予定なので、こちらもお楽しみに!