「これだけ世界中で愛されている作品は稀有」椎名まゆり役の花澤香菜さんに訊く『シュタインズ・ゲート』の軌跡

週刊ファミ通9月27日号(2018年9月13日発売)に掲載された“数々の証言とともにすべてを総括する『シュタインズ・ゲート』特集”。関係者のさまざまな証言を紡いだ同特集に、ファミ通.comではさらなる証言を加える。証言者は、椎名まゆり役の花澤香菜さんだ。

 週刊ファミ通9月27日号(2018年9月13日発売)に掲載された“数々の証言とともにすべてを総括する『シュタインズ・ゲート』特集”。志倉千代丸氏を始め、牧瀬紅莉栖役の今井麻美さんのインタビューなど、さまざまな証言をお届けした。今回、ファミ通.comでは、これらの証言にもうひとつの証言を加える。その証言者は、椎名まゆり役の花澤香菜さん。自身の演じる椎名まゆりについて、そして『シュタインズ・ゲート』という作品について、お話をうかがった。

プロフィール

花澤香菜さん(はなざわかな)

2月25日生まれ。『シュタインズ・ゲート』シリーズでは、椎名まゆりを演じている。テレビアニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ』第12話のエンディングでは、椎名かがり(声:潘めぐみ)とともに歌った『星の奏でる歌』が流れ、多くの視聴者を感動させた。(文中は花澤)

――花澤さんが演じられている、椎名まゆりの第一印象はどんなものでしたか?

花澤 最初にいただいた資料の、hukeさんが描くまゆりのあまりのかわいさに興奮したのを覚えています。

――椎名まゆりのいいところと、逆に悪いところをそれぞれ教えてください。

花澤 思いやりがあるゆえに自分の気持ちを押し殺しすぎてしまうところが、長所でもあり短所でもあると思います。

――『シュタインズ・ゲート』発売から9年が経ちましたが、椎名まゆりのイメージに、変化はありましたか?

花澤 オカリンやみんなの幸せを考えて苦悩して、それでも逃げずに自分なりの答えを出せる、精神的にたくましい女性になっていったと思います。『ゼロ』では素敵なお母さんになった彼女を演じられてうれしかったです。

――演じる際に意識していることはありますか?

花澤 ゆっくりな思考と、彼女の中にいつも流れているやさしい気持ちを意識しながら演じています。ゲームでは尺を気にせずしゃべれたセリフが、アニメでは同じようにいかないので、早くしゃべってもその感じが伝わるように気をつけています。

――独特なセリフまわしが多い『シュタインズ・ゲート』ですが、「これはいったい何を言っているんだ?」と思ったセリフはありますか?

花澤 ダルくんリクエストのサービスセリフには、おもしろく感じながらも、「何を言わされているんだろう!!!」と思っていました(笑)。

――まゆりはよく「ジューシーから揚げナンバーワン♪」と歌を歌っていますが、あの歌は毎回花澤さんが考えているのですか?

花澤 初期のゲーム収録時に生まれたものなので、メロディーを自分で考えたかスタッフさんに考えていただいたか忘れてしまいました!(笑)。セリフに「ジューシーから揚げナンバーワン♪」が出てきたらそこは歌うようにしてます。尺に余裕があったら「ワン!」と付け足します。メロディーは毎回同じにしています。そういうことは誰に言われたわけではありませんが、なんとなく自分の中で決めていることです。

――『ゼロ』で印象的だった、『星の奏でる歌』を初めて聴いたときの印象や歌ってみた感想は?

花澤 かがりちゃん役の潘めぐみちゃんが先に収録していたものをいただいたので、母子で歌っているイメージがしやすかったです。潘ちゃんの綺麗な歌声が心地よくて、練習が捗りました。

 子守唄のような包みこむやさしい気持ちと、自分を奮い立たせる強い気持ち秘めているのを意識しながら歌わせていただきました。

――まゆりはコスプレ作りが趣味ですが、花澤さんがやってみたいコスプレはありますか?

花澤 着ぐるみは、機会があれば着てみたいです。『シュタインズ・ゲート』の中で着ぐるみができそうなキャラクターって……うーぱですかね!?(笑)。

――まゆり以外で、お気に入りのキャラクターを教えてください。

花澤 みんな大好きですが、『ゼロ』を通してフェイリスちゃんがさらに好きになりました。みんなそれぞれ状況が変わって、精神的な波もある中で、彼女だけはずっと変わらずにいてくれる安心感がありました。

――『シュタインズ・ゲート』シリーズの収録(アニメなども含む)で、心に残っているエピソードはありますか?

花澤 『比翼恋理のだーりん』でのオカリンとイチャイチャするシーンは、ずーっと片思いしていたまゆりの気持ちが救われたようで、とてもうれしくて、印象に残っています。

 最近だと、『シュタインズ・ゲート ゼロ』第17話で自分の気持ちを空に向かって叫ぶシーンが印象的です。『ゼロ』のまゆりは笑顔がいつも寂しそうで、この話数からやっと気持ちが前向きになった感じがしました。

――現在放送中のテレビアニメ『シュタインズ・ゲートゼロ』ではキャラクターたちの感情むき出しのやり取りがくり広げられていますが、演じているときのお気持ちはどのようなものなのでしょうか?

花澤 そのときのまゆりの気持ちを汲みとりながらやっているので、同じような気持ちだと思います。

――ほかの作品にはない、『シュタインズ・ゲート』独特のものだと感じるポイントはどんなところですか?(作品自体でも、収録時のエピソードでもどんなことでも)

花澤 外国のアニメファンの方によく「トゥットゥルー♪」と声をかけていただきます。日本だけでなく、これだけ世界中で愛されている作品は稀有ですし、それはスタッフさんたちの努力や熱量がしっかり作品に反映されているからだと思います。

 ドラマチックな物語も緻密な設定も個性豊かなキャラクターも、観ればハマってしまう要素が詰まっています。

――『シュタインズ・ゲート』という作品との出会いを、ご自身ではどのように受け止められていますか?

花澤 コンスタントにまゆりを演じているうちに、気づいたら9年も経っていて驚きました。幼なじみのオカリンとまゆりが歩んできた時間くらい経っているのかと思うと、だから自然と気持ちが入るのだなと納得します。最初から関わっているスタッフさんたちとも長いお付き合いなので、勝手に親戚のような感覚になっています(笑)。

――最後に、ファンの皆さんにひと言メッセージをお願いします。

花澤 『シュタインズ・ゲート』を最近知って応援してくださっている方も、長いあいだ愛してくださっている方も、本当にありがとうございます!!! これからもみんなのことをよろしくお願いします!!!

週刊ファミ通2018年9月27日号(2018年9月13日発売)にて、46ページに及ぶ『シュタインズ・ゲート』特集を掲載! 特集記事も要チェック!!

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