“PlayStation 4 オーバーウォッチ国内最強決定戦”代表決定戦の模様を振り返る【動画あり】

公開日時:2017-01-23 19:00:00

 2017年2月11日(土)と12日(日)、千葉県・幕張メッセで行われるゲームファンとゲーム大会の祭典“闘会議”。同イベントの2月11日(土)に実施される、“PlayStation 4 オーバーウォッチ国内最強決定戦”の出場チームを決定するオンライン予選が2017年1月14日に開催された。ここでは、そのオンライン予選の代表決定戦の模様をリポート。

 闘議会での決勝大会に出場できる代表チームは4チーム。オンライン予選では、参加チームを抽選でA~Dの4つのグループに分け、各グループで勝ち上がったチームを代表チームとして決定した。

予選決勝のマップ:DORADO
攻撃側は制限時間内にペイロードを目標地点に運ぶと勝利。防衛側は時間切れまで、ペイロードの目標地点への到達を阻止すれば勝利。

 ちなみに、代表決定戦のダイジェストは、下のニコ生“「オーバーウォッチ」国内最強決定戦への道 in 闘会議#3【闘TV】”のタイムシフトで観ることができます。

グループA決勝: 野良連合Overwatch部門αチーム 対 野良連合OW部門βチーム

 Aグループ決勝は、“野良連合OW部門βチーム”(以下、野良連合β)対“野良連合Overwatch部門αチーム”(以下、野良連合α)の対戦。“野良連合”は、家庭用ゲーム版のプロゲーミングチームとのことで、メンバーは実力者揃い。今回、チーム名からわかる通り、野良連合から2チームがエントリーし、なんと同じブロックに(ブロック分けはランダムで決定)入ってしまい、決勝は同門対決となった。

 ラウンド1開始時の構成は、防衛側となる野良連合βが、ラインハルト、D.va、ザリア、メイ、アナ、ルシオという構成。対する攻撃側の野良連合αは、ラインハルト、D.Va、ザリア、ソンブラ、アナ、ルシオ。お互い3タンクに回復力の高いアナを合わせた、正面からの打たれ強さを意識したチーム編成だ。

 試合開始後、両チームはペイロードが広場前の門をくぐる位置で衝突。ここで、相手チームの編成を確認した野良連合αのねずこ選手が、すぐさまD.Vaからウィンストンにヒーローを変更。

 野良連合αは先にザリアを落とされたものの、敵陣に飛び込んだオクヤマ選手のルシオとねずこ選手のウィンストンが、野良連合βのヒーラー2名を撃破。これによって優勢に立った野良連合αが押し込む形で、開始から1分15秒の時点でペイロードを第1チェックポイントまで運ぶことに成功した。

闘会議OWオンライン予選_A01

▲野良連合αがウィンストンを投入し、ヒーラーを集中的に狙って落としたシーン。素早い判断からのキャラクター変更で、うまく流れを作った形に。

 第2チェックポイント以降、防衛側の野良連合βもヒーローの構成を変更して粘り強さを見せるも、野良連合αがじわじわとペイロードを押し進め、残り時間2分1秒の時点でペイロードが目標地点に到達。野良連合αがラウンド1に勝利した。

 野良連合βが攻撃側となるラウンド2では、前半戦のお返しとばかりに野良連合βが押し込んでいくも、第1チェックポイント後のコの字カーブや最終チェックポイント前で野良連合αが善戦し、ペイロードが最終チェックポイントに到達した時点での残り時間は1分8秒。

闘会議OWオンライン予選_A02

▲ラウンド中盤、アリーヤ選手の使うソルジャーが相手のファラをマークしている場面。個々の役割を決めて動くことで、チーム全体が有利な状況を作り上げていく。

 1対1にもつれ込み、引き続き野良連合βが攻撃側でのラウンド3。
 ここからは、2ラウンド目までのそれぞれの攻撃時の残り時間を使って、ペイロードをどこまで進められるかの距離で勝者を決定する。

 野良連合β側は残り時間が1分8秒と不利な状態でのスタート。じわじわとペイロードを進めるも、残り時間が少ない状態での戦いとなるためULTIMATE ABILITYゲージが貯まらず、ペイロードを進めた距離は53.32メートルと厳しい状況に。

 しかし、サイドを変更しての最終ラウンドで、野良連合βが素晴らしい防衛力を発揮する。

 野良連合βは攻撃よりも耐久を意識した構成を選択しつつ、リーゼフェルト選手が使うメイが氷壁で相手の前衛を分断し、孤立した相手を集中攻撃で落とすという作戦で前線を維持。最後はゼツレイ選手のラインハルトが一瞬のスキをついて決めたULTIMATE ABILITY“アース・シャター”を起点に、一気に押し込んで野良連合αを一掃。けっきょく、野良連合βはペイロードを47.71メートルしか押し込めず。全体を通して非常に拮抗したマッチだった同門対決は、すばらしい逆転劇を見せた野良連合βがグループA優勝を手にした。

闘会議OWオンライン予選_A03

▲激戦区となる広場前の門で、リーゼフェルト選手のメイが相手のラインハルトを分断。チーム全体がしっかりとフォーカスを合わせ、少しでも押し込まれれば敗北という局面を守り抜いた。

グループB決勝: Hornet 対 昇竜拳

 続いてのグループB決勝は、“Hornet”対“昇竜拳”の対決。
 1ラウンド目は昇竜拳の攻撃からスタート。Hornetのきゅーちゃん選手が使うファラを中心に、火力のあるメンバーが昇竜拳の前線を押さえ続け、ペイロードは第1チェックポイント前の61.41メートルの距離でストップ。
 サイドを交代しての2ラウンド目、昇竜拳は広場の入り口で迎え撃つ形でスタート。しかし、Hornetのちゃぴん選手のウィンストンと、せるめあ選手のゲンジが敵陣の背後から奇襲を仕掛け、昇竜拳側が分断される形に。そのまま乱戦で優位に立ったHornetがペイロードを押し込み、グループB優勝はHornetとなった。

闘会議OWオンライン予選_B01

▲ラウンド2、Hornetは奇襲によりラインハルトを孤立させることに成功。一時的に数的有利を作り出し、前線を切り崩した。

グループCの決勝: MentaL BreaK 対 ウーパーワールド

 グループCの決勝は、“MentaL BreaK”と“ウーパーワールド”のマッチアップ。
 ラウンド1は、お互いに3タンク構成で押し合いからスタート。序盤戦は拮抗していたものの、全体的にULTIMATE ABILITYを上手く使ったMentaL BreaKがウーパーワールドを抑え込み、ペイロードは54.81メートルの地点でラウンドが終了した。

 サイド交代からのラウンド2では、ウーパーワールドがラインハルトの盾に強いジャンクラットを投入。激しい集団戦が続いたものの、最後は1ラウンド目に続いて素晴らしいULTIMATE ABILITYの合わせを見せたMentaL BreaKが、ウーパーワールドをチームキル(全滅)。グループCの勝者はMBに決定した。

闘会議OWオンライン予選_C01

▲ぴの選手のラインハルトが相手のアース・シャターを防ぎ、すぐさまアース・シャターで返す。ザリアとルシオのULTIMATE ABILITYも重ね、この一連のプレイが、勝敗に大きく影響。

グループD決勝: RNG5 対 Motley Ordnances

 最後はグループDの決勝、“RNG5”対“Motley Ordnances”の対戦。

 Motley Ordnancesの攻撃となるラウンド1は、お互いにラインハルトの盾を挟んでの押し合いが続く展開。しかし、残り時間1分50秒付近でRNG5のザリア、ラインハルト、ファラがULTIMATE ABILITYを重ね、MOを殲滅することに成功。ULTIMATE ABILITYを合わせる際に、カット選手の使うザリアがファラにバリアを張ったり、メックが壊れた状態でひとり残ったD.Vaをあえて生かしたままにするなどのハイレベルなプレイもあり、ラウンド1はそのままRNG5が守りきっての勝利。
 
 サイドを交代してのラウンド2もRNG5の勢いは止まらず。しっかりと連携を取った攻めでMOを下し、グループD優勝の座を勝ち取ったのはRNG5となった。

闘会議OWオンライン予選_D01

▲相手をほぼ殲滅した際に、D.Vaのメックを破壊した状態で、あえて倒さないという頭脳プレイ。すぐに倒して仲間と合流させるよりも時間を稼げる場合がある。

 どの試合も非常にレベルが高く、まさに国内最強チームを決める大会と呼ぶにふさわしい内容となった今回の代表決定戦。

 闘会議GP 決勝大会に出場するチームは、

野良連合OW部門βチーム
Hornet
MentaL BreaK
RNG5

 に、決定! おめでとうございます!

 強豪どうしがぶつかり合うことになる決勝大会は2017年2月11日(土)に幕張メッセで行われる。決勝の模様は、ニコニコ生放送でライブ配信されるので、ぜひ熱い戦いをチェックしていただきたい。

(文・取材:てくの長谷川)

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オーバーウォッチ - ファミ通エクストリームエッジ

タイトル:オーバーウォッチ
対応機種:プレイステーション4
発売日:2016年5月24日
価格:7800円[税抜](8424円[税込])

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