ドモー、BRZRKです。2014年2月22日にプレイステーション4が日本でも発売されましたね！　発売と同時に様々なタイトルが発売されているのだけど、今回はPS4版の『コール オブ デューティ ゴースト』(以下、ゴースト)について触れようと思う。

PS4版のゲーム内容自体はPS3版と同じで、特にシナリオが異なるといった違いはない。だが、そのままの移植作という訳ではなく、PS4のハードウェアに合わせた細かい表現のパワーアップが行われており、実際に画像を並べてみるとハッキリとその差が認識できる。

それでは、実際にPS3版とPS4版で見比べて見ようと思のだが、機材の関係(作業用マシンが不調)で画像の解像度は720p、本ブログの仕様上、スクリーンショットの表示は最大650ピクセルまで、また、動画からの切り出しとなっているため、画像には多少劣化が起きているので、あくまでも参考程度に見て貰えればと思おう。

キャンペーンモードの序盤のワンシーン。左側に居る宇宙飛行士の宇宙服を見てみよう。この宇宙飛行士の右胸にあるネームテープを見ると、PS3版ではぼやけて文字が判別不能だが、PS4版ではハッキリと“K.MOSLEY”と書かれているのが判別できる（スクリーンショットではわかりづらいかもしれないが）。同様に、オーディンや地球の表面もPS3版よりPS4版のほうがクッキリと描画されている。恐らく、PS3版よりPS4版で使用されているテクスチャーの解像度が高いのだろう。

▲PS3版

▲PS4版

ライリーに追われた敵兵の小隊が扉を破って屋外に出てきたときのワンシーン。なぜかカメラの位置が異なるが、同じフレームのタイミングを撮影。テクスチャーの解像度については迷彩服のディテールを比較すると違いがわかる。ここでは破壊された扉の破片や砕けたガラス片の表示される数がPS3版よりもPS4版のほうが多い。また、影の表現がPS3版は簡略化されカクカクとした描画がされているに対し、PS4版は自然な表現となっている。さらに細かいことを言えば、地面付近を漂っている砂埃というか土埃の表現もPS4版は厚みを増し、廃墟としての説得力を増している。

▲PS3版

▲PS4版

オーディンの攻撃が地表に直撃した直後のワンシーン。こちらもカメラアングルが異なっているが、ほぼ同じフレームを撮影している。PS3版は閃光が走った後、土砂が飛び散り土煙を上げているのだが、PS4版は衝突熱を帯びた土砂が飛び散るといった表現が追加されていた。

▲PS3版

▲PS3版

さらに数秒後のワンフレームの画像(引き続きアングルは異なる)。地割れで打ち上げられたアスファルト片の数がPS3版よりPS4版のほうが多く、周囲で巻き上がっている砂埃や粒子の表現もPS4版のほうが厚みがある。

▲PS4版

▲PS4版

以上、4つのほぼ同じフレーム場面での比較画像を見てもらったわけだが、60fpsでの動作を守るためにPS3版ではテクスチャーの解像度やライティングを抑え、パフォーマンスを優先して制作されていたのがわかる(それでもPS3版も十分に綺麗だけどね)。だが、PS4はスペックが大幅に進化しているため、よりハイクオリティな表現を実現しながら60fpsでの描画をほぼ維持している。

最初にも述べたが、ゲームの内容自体はまったく同じであり、PS3版とPS4版で差異はない。だが、描画関連の細かい部分がPS3版よりもPS4版のほうがディテールがアップしているのがわかっていただけたはずだ。

■PS4版ならではの機能も触ってみた！†

PS4の目玉機能であるシェア機能についても言及しよう。この機能は手軽にゲームのプレイ動画やスクリーンショットをFacebook(スクリーンショットと動画を投稿可能)やTwitter(スクリーンショットのみ投稿可能)の所持しているアカウントに投稿したり、TwitchやUSTREAMといった動画配信サイトでブロードキャスト（ライブ配信）できる。

実際に使用してみたのだけど、これが本当に簡単だったので、以下画像をメインにその手順を紹介しよう(FacebookやTwitterのアカウントを所持していることが前提)。


【Facebookでスクリーンショットを公開する際の手順】

▲シェアするの画面が表示されたら“スクリーンショットをアップロードする”を選択

▲投稿先であるFacebookのアイコン(左)を選択

▲コメントを記入後、“シェアする”を選択

▲ゲームに戻り、左上にサムネイルの画像と一緒に“［アップロード］に追加されました。”と記述されたポップアップが表示されれば完了

▲こちらがFacebookに画像が投稿された状態。遅くとも数十秒後には反映されるので、アップロード時のレスポンスはかなりいいだろう

【Facebookでプレイ動画をアップロードする際の手順】

▲シェアボタンを押して“ビデオクリップをアップロードする”を選択

▲シェアしたいシーンが含まれているクリップを選択

▲名前とコメントを記入したら右上のトリミングを選択。ここでコメントに「HDボタンを押して高画質での視聴をオススメ！」などと書いておくといいだろう

▲サムネイルとプレビューを参考に、動画の始まり終了のタイミングを設定したらOKを選択し、ひとつ前の画面で“シェアする”ボタンを押す

▲アップロード完了後、Facebookに観覧可能な動画が表示される。そのままだと低画質で表示されるが、前もって記述した「HDボタンを押して高解像度での視聴をオススメ」の文字があれば、大体の人は高画質で見てくれるだろう

【Twitterで画像を公開する手順】

▲シェアボタンを押して“スクリーンショットをアップロードする”を選択

▲アップロードしたい画像を選択

▲アップロード先であるTwitterのアイコンを選択

▲画像に合わせたコメントを140文字以内に収めて記入。そのままの状態だと“#PS4share”というハッシュタグが付くので、不要ならば消してしまってもいいだろう。最後に“シェアする”ボタンを押せば完了だ

▲こちらが実際にTwitterにアップロードされた状態

以上が、動画とスクリーンショットの共有方法となる。プレイ動画のアップロードは現在のところ、Facebookのみ。ニコニコ動画（2014年春対応予定）やYoutubeといった動画サイトにアップロードできるよう、選択肢の幅が増えると、もっとSHARE機能が利用されると思う。


【Ustreamやtwitchでブロードキャスト（ライブ配信）したい場合】

▲シェアボタンを押して“ゲームプレイをブロードキャストする”を選択

▲twitchとUstreamのどちらかのサービスを選択。今回はtwitchを選択しているが、Ustreamでも手順は同じ

▲注意書きをちゃんと読んだら“twitchのウェブサイトへ”を選択

▲アカウントを持っている人はtwitchのアカウント情報を入力。持っていない場合は説明に従って登録しよう

▲映像を配信するためのセッティングを行う。ここでは“画面にコメントを表示する”にチェックを付けている。設定完了後に“ブロードキャストを始める”を選択

▲ゲーム画面に戻り、右上にポップアップが表示されればオーケー。画面下と右側に黒帯があるが、これはコメントを表示させているため、こうなっている

▲配信を実際にtwitchで見るとこんな感じで表示される

▲こちらはUstreamで配信した場合

以上、簡単ではあるが配信方法を説明した。このShare機能を使ってゲームの模様をライブ配信しているユーザーは多く、日本での発売を受けて、配信する人はさらに増えていくだろう。配信している人の中には、マルチプレイ専門の人もおり、自分とは異なるプレイスタイルのプレイを見てその技を盗むことも可能だ。ちなみに筆者は海外のプレイヤーでおもしろプレイに徹している人のブロードキャストがお気に入りなのだが、人それぞれの遊びかたを見ることができるのは非常におもしろい。

■想像以上に凄かったPS Vitaのリモートプレイ†

▲PS Vitaを持っているなら、ぜひリモートプレイは試しておきたい

筆者は以前から横になって寝ながら『コール オブ デューティ』シリーズを遊びたいなぁと思っていたのだけど、そんな夢を実現してくれる夢の機能が“リモートプレイ”。でも、「遅延とか結構ありそうだし、本当に遊ぶに耐える物なのだろうか？」と、気になっていたのだが、実際に試してみたところ、ほとんど遅延を感じずFPSを普通に遊ぶことができる。いやはや想像以上にできがよくて、寝ながらチームデスマッチで遊びまくってしまった次第。いやー、ほんとにレスポンスがメチャクチャいいのでビビりましたわ。

外出先でもリモートプレイが可能とのことなので、今度は試しにスタバでノマド族に対抗してPS Vitaを取り出し『コール オブ デューティ ゴースト』を遊んでみたり、ファミレスでフレンドと集まってチームデスマッチとかやってみたいと思う。もちろん、迷惑にならない範囲で。

なお、外出先からリモートプレイをしたい場合は、PS Vitaのユーザーズガイドを確認しておくといいだろう。

■次世代機ならではの遊びが可能なPS4版は要チェックなタイトルだ！†

以上、若干道を反れながらもPS4版の『コール オブ デューティ ゴースト』について色々書いてみた。くどいようだが、ゲーム内容はPS3版と変わらないが、段違いに進化した映像美を楽しむことが可能だ。また、SHAREボタンを押すことで扱える機能はガチFPSプレイヤーの場合、一緒に遊んでいる仲間やチームメイトにポジショニングの説明やテクニックの披露など、技術向上に役立つだろう。それ以外の用途でも、新たな『コール オブ デューティ ゴースト』フレンドができる可能性が広がるなど、ぜひとも活用してほしい機能だ(マルチプレイはチーム戦主体のゲームだしね)。


文：BRZRK
週刊ファミ通やファミ通Xboxに“スオミ松崎”名義で執筆していたFPS歴15年のフリーライター。現在は他媒体でも使用しているBRZRK(バーサー ク)名義に変更し、執筆活動のほかにゲーム大会の実況・解説やインターネット番組に出演したりしなかったり。まぁ、そんな感じでイロイロやってます！


※『コール オブ デューティ ゴースト』公式サイトはこちら
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