吹き替え版が2013年12月12日に発売予定の『コール オブ デューティ ゴースト』。今回はキャンペーンモードのプレイインプレッションをお届けしよう。

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ドモー、BRZRKです。例年のごとく、この時期になるとジングルベルの音が少しずつ聞こえてくるのが世間の風物詩となってるけど、ゲーマー(主にFPSゲーマー)にとってこの時期の風物詩は『コール オブ デューティ』シリーズでクロスヘアーに毛をブチブチと生やす行為でしょうかね。そんなわけで、今年もシリーズの最新作である『コール オブ デューティ ゴースト』が発売されました。とりあえずではあるけど、キャンペーンを遊んでみた感想を少し書こうかなと思います。

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まず最初に、キャンペーンについて言及しようと思う。『コール オブ デューティ』シリーズで“ゴースト”と言えば、『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2』に登場したSASの隊員であるゴーストが有名なのだけれど、本作で登場するゴーストたちは米軍兵士で組織されており、物語的にも世界観的にも関係がない。なので、新たな別の作品として捉えておこう。

少々脱線したが、本作のキャンペーンを大雑把に説明すると、衛星軌道上に浮かぶ、アメリカ軍の戦略衛星オーディンがある勢力に乗っ取られ、アメリカの大半が破壊されてしまうという衝撃のできごとからスタートする。オーディンを乗っ取ったのは、南米諸国が結託して発足した“連邦軍”。プレイヤーは精鋭部隊のゴーストと協力して自国アメリカの窮地を救うべく戦うことなる。その戦いの中でゴースト狩りを行っている男の存在を知る……という流れ。日本語吹き替え版の発売が今後控えているので詳細は省くが、主人公は米軍に親子揃って所属する兄弟のうちの弟で、なんやかんやあってイタチごっこよろしくな感じで物語が進んでいく。

主人公が所属することになるゴースト隊と言えば、トレイラーを見た人はご存知だと思うけど、所属隊員は皆、ドクロを模したバラクラバかペイントを顔に施している。その見た目は厨二的な格好よさがあり、プレイヤーを惹きつける何かがある。ただ、ファースト・パーソン・シューターだとプレイヤーキャラクターの視点で物語が進行するため、自分がどういう見た目になっているかを見ることができない。これではちょっと残念なので、兄弟それぞれの視点で物語が進行し、どちらのビジュアルも見れるようにしてほしかったかなと少々思ったりも。

そして、忘れてはならないのが主人公たちの心強い相棒である軍用犬のライリー君。最初にトレイラーが公開されて以降、ネットミームにもなった犬なんですが、この子がメチャクチャ可愛いので細かい仕草とか見ておいて損はないかな。とくに、どんなに敵が多くいても、指示を出せば突撃して首を噛み千切ろうとする健気さに心打たれますよ。

さて、ちょいネタなんですが本作の導入部で登場する衛星軌道上に配備された米軍のオーディンと呼ばれる兵器だけど、コレ、じつは米軍が本当に計画している兵器だったりする。詳しいことは“米軍 神の杖”でググれば出てくるので見て頂ければわかるが、この兵器が本作で登場するオーディンの元ネタだということがわかるはず(というか、名前が主神オーディンが持つ杖由来だし)。

正直、宇宙条約的にどうなんだろうかと首を傾げそうになったんだけど、実際、このオーディンが禁止されている大量破壊兵器に当たるのかどうかと問われれば、まだまだ定義が曖昧な兵器なので抜け穴なのかな？　なんてゲームとはまったく違う方向に頭が働いてしまった次第。まぁ、あくまでもゲームだし、そんなこと考えてないで素直に楽しめばいいんですが……って、また脱線してしまいましたね。

ひと通り遊んでみた感想だけど、本作の脚本家は映画『シリアナ』などで有名なスティーヴン・ギャガン氏が執筆。本格的にハリウッド手法を取り入れたことで、ポップコーン映画のように次から次へと派手な演出が登場し、割と冗談抜きで息つく暇があまりない。そのためか、テンションの起伏が若干乏しくアッパーなテンポで進む場面が多く、途中で食傷気味に。おもしろいんですが、ちょっと疲れてしまったかな。ただ、物語としては、プレイヤーの琴線に触れる場面が多く、感情移入しやすいと思う。個人的には、もっと主人公や米国がズタボロな状態が続いてもよかったんじゃないかなぁと思ったり。というのも、米軍が立て直すのが早かったという印象があり、もうちょっと敗走を重ねながら反撃の機会を伺うような描写があれば、もっと燃える展開になったかな……と、ワガママなことを思った次第。

あ、クリアー後も席は立たずに最後まで画面を見逃さないようにしましょう！　僕はトイレ行ってしまったので2回やりなおしました。

（文：BRZRK）

※『コール オブ デューティ ゴースト』公式サイトはこちら
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