『コール オブ デューティ ゴースト』進化したマルチプレイを紹介

公開日時:2013-09-12 00:00:00

まずは2013年11月14日にプレイステーション3、Xbox 360、Wii U、そしてPC向けの字幕版が発売される『コール オブ デューティ ゴースト』(吹き替え版は12月12日、PS3版、Xbox 360版のみ)。本シリーズは、ひとり用のキャンペーンと同じくらいマルチプレイヤーモードに注目が集まる作品として知られている。

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今回は、先日行われたgamescom 2013で解禁された本作のマルチプレイに関してどのような変更があったのか、最新スクリーンショットとともにお届けする。まずはマルチプレイを紹介するトレーラーをご覧あれ(海外向けものも)。

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▲本作では、覗き込みや乗り越え、スライディングなど様々なアクションが可能になっている。

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▲画面レイアウトが刷新され、表示される情報量が増加。そのほかのシステム面では、過去作のものをベースにアレンジされており、プレイ感覚としては過去の『COD』シリーズ作品とは大きく変わらず、新たな要素も収録しつつ、遊びやすさ”はまったく損なわれていないようだ。

■キャラクターカスタマイズ

ゴースト』では、これまでのシリーズ作品にはなかったプレイヤーキャラクターの全身カスタマイズが可能になった。体のパーツやヘッドギアなどの装備品を始め、服のカモフラージュパターンも選択でき、きめ細かなキャラクターメイキングが実現。女性兵士を作成することも可能になっている。また、PERKシステムもより自由度が増している。“PERK”とは、兵士の特殊能力のこと。『ブラックオプスII』では、装備品とPERKを合わせ10個選択するシステムだったが、本作では、PERKだけを最大8ポイント装備可能となっており、装備品を気にせずに好みのPERKを選択できるようになっている。

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■新たな対戦形式

本作では7つの新たな対戦形式が追加される。そのうち、今回紹介するのは“CRANKED(クランクド)”、“SEARCH AND RESCUE(サーチ&レスキュー)”、“BLITZ(ブリッツ)”の3つ。いずれも既存のルールをアレンジしたもので、新たな楽しさを感じさせてくれそうな内容になっている。

[CRANKED]
基本はTEAM DEATHMATCHと同様だが、敵をひとり倒すとカウントがスタートし、30秒以内に次の敵を見つけ倒さなければ自分が死亡してしまう。隠れてじっと待っている戦いかたでは勝てない、プレイヤーの積極性が問われる新たなバトル形式だ。

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[SEARCH AND RESCUE]
こちらはSEARCH AND DESTROYをベースにした新ルール。キャラクターは死亡時にドッグタグを落とすようになっており、そのドッグタグを味方が拾うと復活することができるが、敵に拾われた場合、そのラウンド中は復活できなくなってしまう。

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[BLITZ]
マップ中に敵味方それぞれのポイント取得エリアが設定され、相手チームのポイント取得エリアに入ると、ポイントが獲得できる。獲得したポイント数で勝敗を争う。ポイントを獲得したプレイヤーは獲得と同時に自軍陣地付近へと瞬間移動する。

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■ポイントストリークの仕様にも変化が!?

戦場で貢献すると特殊な支援武器が使用可能になる“STREAK(ストリーク)”が、本作では“POINT STREAK(ポイントストリーク)”と呼ばれるように。基本部分は『COD モダン・ウォーフェア3』のものを受け継いでおり、敵を攻撃するタイプの“アサルト”、味方を援護するタイ
プの“サポート”、そして自身の能力を強化する“スペシャリスト”の3タイプに分類される。タイプごとにポイント獲得方法もそれぞれ異なっているので、自分のプレイスタイルに合わせたものをチョイスする必要がある。

[ガードドッグ]
シングルキャンペーンにも登場する軍用犬ライリーを呼び出し、随伴させることができる。敵に攻撃してくれるのはもちろん、敵を発見すると吠えて知らせてくれる。

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[ヘリスナイパー]
ヘリを呼び出し、ヘリの上から狙撃できる新たなストリーク。ヘリの操縦がオートなのかマニュアルなのかは不明だが、敵陣奥深くや死角となる場所へ、上空から一気にアプローチできるのは相当なアドバンテージだ。ただし、ヘリの上で使用可能な武器はスナイパーライフルに限られるようなので、使いこなすにはある程度の狙撃のスキルが必要となる!?

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[ジャガーノートマニアクス]
COD モダン・ウォーフェア3』でも登場したジャガーノートが復活。物資が投下され、取得するとジャガーノートになれる。重装甲服と重武装で動きは遅いが、圧倒的な火力を誇る。今回は、移動スピードの素早い、ナイフを装備した新たな姿のジャガーノートも登場するようだ。

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[クアッドローター]
前作『ブラックオプスII』にも登場した、リモート操縦の小型攻撃ヘリ、“クアッドローター”。前作では機銃による攻撃のみだったが、今回はさらにランチャー攻撃が可能となっており、火力が大幅にアップしている。小型で入り組んだ場所でも飛行できるので、強力な支援兵器となってくれそうだ。

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[SAT COM]
これまでのUAVの機能を担う。地上に設置するため、敵に発見されやすく、隠したり守る必要がある。複数個設置することで機能が追加されていく。

■新たなステージ

マルチプレイヤーのステージは、キャンペーンの舞台をもとに作成される。現時点でキャンペーンのストーリーは“全米の崩壊”がカギであることが明かされているので、今回発表されたステージ写真も、ラスベガスやサンディエゴといったアメリカの都市の風景が多い。とはいえ、『COD』シリーズは世界を股にかけたストーリーが展開するのが基本なので、今後、世界中のさまざまなステージが登場するのは間違いない。

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2013年8月21日~25日(現地時間)、ドイツ・ケルンにて開催された欧州最大級のゲームイベント“gamescom 2013”。その会場で行った、『コール オブ デューティ ゴースト』の開発を手掛けるRAVENのシニア・クリエイティブ・ディレクター、ERIC BIESSMAN氏へのインタビューもここに再録しておく。

――まず、『コール オブ デューティ』シリーズがこれほど大きなフランチャイズに成長した要因について、どうお考えか聞かせてください。
ERIC多くのファンが付いてゲームを楽しんでくれているのは、『コール オブ デューティ』が幅広い要素を提供しているからだと思います。壮大なストーリーや魅力的なキャラクターが登場するシングルプレイ、自分のキャラクターの育成など、深く永く楽しめるマルチプレイ、『ゴースト』では協力プレイもさらに強化されています。『コール オブ デューティ』の中にあるなにかひとつが好みに合えば、それだけでもゲームをすごく楽しめるようになっている。そういう部分が魅力になっていると思います。

――ライバルはいますか?
ERICライバルはいつも自分自身です(笑)。毎回、これまでやってきたことと競争して、より良いものを作らなければいけませんから。

――『コール オブ デューティ ゴースト』は家庭用ゲーム機では現行機と次世代機、そしてPCで発売されますが、仮にこれが次世代機とPCだけだったら、なにか違ったことができたでしょうか?
ERICもしそうであったら、マシンパワーを活かして、さらにリアルなグラフィックや機能の拡張が実現できたかもしれません。ですが、ゲームにとって一番大切なことは、プレイしていて楽しいということです。どのハードでプレイしても楽しくなければいけませんし、ハードによる違いが何かあったとしても、その根本を崩してはいけないと思って作っています。それにいまはまだ次世代機が第一歩を踏み出そうという時期ですし、できる限り多くの人に遊んでもらうことが大事です。ですので、当然対応ハードは多くなりますよね(笑)。

――なるほど。では、『コール オブ デューティ ゴースト』から導入される新たな要素についてお聞きします。キャラクターのカスタマイズで女性が選べるようになりました。導入の意図と、そもそもなぜこれまでなかったのかを聞かせてください。
ERICまず、これまでなかったのは、『コール オブ デューティ』にとってキャラクターの見た目のカスタマイズというのが、そこまで重要な要素ではなかったからです。兵士というアイコンであればよかった。ですが、『ゴースト』ではそこにも力を入れようということになりました。となると、やはり多くの女性ファンのことを考える必要がある。そうして導入されました。

――割合として女性プレイヤーはそのくらいいるのでしょうか?
ERIC正確な数字はお伝えできないのですが、“けっこうな数”の女性ファンがいますよ(笑)。

――Squadsモードを導入した経緯を教えてください。
ERICコール オブ デューティ』では、これまでNPCのAIをずっと研究、改善する努力をしてきました。それが今回かなり満足のいく出来に仕上がったので、これをもっと使った遊びを入れようと思ったのがきっかけです。そこで、自分でAIを組んで、そのNPCとチームで戦えるSquadsモードを導入しました。

――最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
ERICこういったイベントに来ると、このようにふだんはほとんど会うことのない日本のメディアの方とお話しする機会があります。それだけ日本で注目度が高いのだということを実感しますし、大切なコミュニティだと考えています。『コール オブ デューティ ゴースト』は、私たちが大きな愛情を持って作っていますので、日本の皆さんにも愛していただけたら嬉しいですね。よろしくお願いします。

※『コール オブ デューティ ゴースト』公式サイトはこちら
(C)2013 Activision Publishing, Inc. ACTIVISION, CALL OF DUTY, and CALL OF DUTY GHOSTS are trademarks of Activision Publishing, Inc. All other trademarks and trade names are the properties of their respective owners.

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コール オブ デューティ ゴースト - ファミ通エクストリームエッジ

タイトル:コール オブ デューティ ゴースト
対応機種:プレイステーション4、プレイステーション3、Xbox One、Xbox 360、Wii U、PC
発売日・価格:
[字幕版]
プレイステーション3版とXbox 360版、Wii U版、PC版は11月14日発売予定、各7980円[税込](PC版の価格はオープン価格)
[吹き替え版]
プレイステーション3版とXbox 360版、PC版は2013年12月12日発売予定、各7980円[税込](PC版の価格はオープン価格)、プレイステーション4版は2014年2月22日発売予定(※プレイステーション3版を購入した人は期間限定でダウンロード版を1000円で入手可能)
ジャンル:FPS
プレイ人数:未定
(C) 2012 Activision Publishing, Inc. Activision and Call of Duty are registered trademarks and Black Ops is a trademark of Activision Publishing, Inc. All other trademarks and trade names are the properties of their respective owners.