アイマスPにインタビューその1:バンダイナムコゲームス原田P(伊織誕生日記念!)

公開日時:2014-05-05 00:00:00

原田さん直筆の伊織のイラストも!

 『ワンフォーオール』の発売も目前! その発売までさらに盛り上げていくために、今回から、プロデューサー諸氏と同じく『ワンフォーオール』の発売を待ちわびている、業界の『アイマス』ファンの方へのインタビュー企画がスタート! その第1回は、5月5日の更新。5月5日と言えば……そう、伊織の誕生日です! 伊織おめでとうううううううう! というわけで、伊織Pであり、バンダイナムコゲームスで『鉄拳』や『ソウルキャリバー』などの3D対戦格闘ゲームを手掛ける原田勝弘さんをお迎えして、『アイマス』との出会いや伊織のTwitterなどについて聞いちゃいました!

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原田勝弘氏(文中は原田)
バンダイナムコゲームスにて、『鉄拳』や『ソウルキャリバー』などのシリーズに20年携わる武闘派ゲームディレクターでありプロデューサー。近年はプレイステーション3で基本プレイ無料の『TEKKEN Revolution』や『SOULCALIBUR Lost Swords』などにも携わる。Twitterアカウントは@Harada_TEKKEN

SCロストソーズ 鉄拳

大嫌いだった『アイマス』が大好きになるまで

原田 僕ね、じつは最初は『アイマス』が大嫌いだったんだよね。

北口 えっ、そうなんですか!? なんかサラリとすごい発言が。

原田 そうなんだよ(笑)。まあ大嫌いと言うと語弊があるかもしれないけど、ちょっとしたトラウマがあってね。今日はほんとに、すべて本音で話すよ。

北口 ぜひお願いします! さて、トラウマとはのっけから気になりますが、いったい何があったんですか?

原田 アーケード版は小山(小山順一朗氏)が開発を担当していたんだけど、当時としては斬新すぎる、時代を先取りしたゲームだったんだよね。でも、ちょっと先取りしすぎていたかなとも思うところがあって、いざリリースされても、なかなかお客さんに遊んでもらえなかった。そのころ僕はちょうど『鉄拳』の新作を作っていて、アーケードでロケテストしたり、稼動状況を確認するためにいろいろな地方を回ってデータを取ったりしてたんだよ。で、あるゲームセンターで、オーナーさんにいきなり首根っこをつかまれた。こう、猫をつまみあげるような感じで後ろからね。

北口 それは穏やかじゃないですね。

原田 「おい原田! お前ナムコの人間やろ! この『アイドルなんとか』、どないしてくれんねん!」っていきなり言われてね。そんなことを言われても、「僕は『アイマス』は関係ないですから」って思わず言ったんだけどね、でも当然同じ会社の人間だし、しかも作っていないとはいえ、僕がゲームの開発者だからということでえんえんと問い詰められてね。終いには、「客がついとったらほかの誰かも遊ぶやろうから、お前が責任持って、ここで閉店までプレイしとけや!」と言われて、自腹で『アイマス』をひとりで、閉店までえんえんとやるハメになった(笑)。

北口 笑いごとじゃないですよ! 怖すぎる。

原田 そんなことがあったので、僕は「いつか小山をぶん殴ってやる!」と思っていたんだよな。でも、いまはその小山と同じ部門で席を並べて仕事してるんだけどさ(笑)。ただ、『アイマス』は実際に遊んでみたり、動画サイトの動画も観たりしていたので、人気が出てきていたというのはずっと肌で感じてたよ。

北口 ただ、トラウマがあったところから『アイマス』が好きになったわけですよね? でないと、伊織のTシャツを着たりはしないですもんね。

原田 いまはもちろん大好きだよ。ほんとに大好き。でも、そこに行くまではけっこう長かったなあ。『アイマス』との関わりはその後もいくつかあって、つぎは『アイマスSP』のときかな。『鉄拳』の衣装を『アイマス』のキャラに着せたいと『アイマス』チームから言われて、僕は『アイマス』に因縁があったので「なんだと!いい加減にしろ!」って言ってやろうとも思ったんだけどね(笑)、でもそこで立ち止まって考えたの。自社の仲間を盛り上げないでどうするんだと。だからすぐオーケーを出した。

北口 『アイマス』と『鉄拳』のコラボ、ありましたね?! 懐かしいです。

原田 それでできあがったのが、シャオユウの衣装を着た伊織のイラストだったのね。そのときに、「この子、昔アーケード版をやったときにもいたなあ」、「あの当時、行く先々のゲーセンで怒られたなあ」っていろいろなことがフラッシュバックしたの。ちょうど『アイマス』自体も人気が出てきたころで、"貧乏プロダクションのアイドルたちが、一歩ずつ積み重ねながらスターになっていく"っていう『アイマス』の設定と歴史と現実が、ちょっとリンクしているのもおもしろくて、そこからだんだん興味が湧いてきてね。

北口 興味は湧いてきたものの、そこでもまだ好きになるわけではないんですね。その後も『アイマス』との関わりが?

原田 つぎは、『Next Life』を作るときの話だね。『鉄拳』シリーズでもたくさんの曲を作ってくれている遠山(遠山明孝氏)が『アイマス』で曲を作ることになって、彼から「原田さん、『アイマス』曲で、『KARMA(Electric Fauntain)』(※1)みたいなものを作りたいんですが、どうすればいいですか?」って相談されたのね。
(※1……『鉄拳6』で使われた楽曲のひとつ。遠山氏は自身のTwitterアカウントにて、この曲がきっかけで、『アイマス』シリーズでサウンドディレクターを務める中川浩二氏から作曲を依頼されたと明かしている)

北口 確かに似てるな?と思っていましたけど、そういうことだったんですか。

原田 そうなんだよ。で、そうして出来上がった『Next Life』に合わせて、アイドルたちが踊っている映像試作などを見せてもらったんだけど、あれは衝撃だったなあ。自分のやってきた仕事とどこかでリンクしたからというのもあるけど、それ以上に「彼女たちはものすごくがんばって練習して、このダンスを覚えてきたんじゃないか?」とか、「苦労したけど、最初から考えると、どんどん人気が上がっているな……」といった感じに、ゲーム内のアイドルたちとリアルが、自分の中でシンクロしたんだ。『アイマス』が好きになり始めたのは、まさにこのころ。

北口 ほうほう。ようやく『アイマス』が好きになってきたと。では、伊織Pになったのは何がきっかけだったんですか?

原田 それはアニメが大きかったね。夜、たまたまボーッとテレビを観ていたら『アイマス』のアニメをやっていてね。あの、なぜか大量のもやしを食べる話。

北口 7話ですね。「なぜか」ってヒドイ、伊織はおいしがっていましたよ(笑)。

原田 「伊織は鉄拳のリリってキャラみたいに、お嬢様だから性格もきついんだろうなあ」と思いながら見ていたら、ぎこちないながらも庶民の生活に溶け込んでいて、もやしのおいしさに感動するシーンなんかもあったりして。そういった私生活も垣間見ることができて、なぜかグッときたわけ。それから、アニメは全話観ちゃったね~。

北口 そこで伊織Pになったと。

原田 ただ、好きなんだけど、僕はちょっと特殊かもしれないね。どちらかと言うと、「同じ会社で働いている子」というイメージなんだよ。後輩の子たちががんばって働いてきて、いまや売れっ子に成長したという。だから、プロデュースするアイドルというよりも、"いっしょにゲーム業界を盛り上げる大切な仲間"といった捉えかたが、いちばんしっくりくる。僕の中では、彼女たちは実在してるんだよ。

02

北口 戦友みたいなものですか。確かに、それは原田さんならではかもしれませんね。ちなみに、伊織以外で気になるアイドルはいますか?

原田 雪歩。彼女はスコップを持っていることが多くて、初めて見たときは、「ロシアにスコップを使う格闘術があるけど、ひょっとして雪歩は格闘技に精通しているのか!?」とちょっと期待しちゃったんだよ。いっしょに闘いたくなっちゃったんだな。

北口 さすがに、雪歩は塹壕戦とかしないと思いますよ(笑)。

原田 あとは美希だね。美希の"怠け癖のある天才"という設定は、なぜか凄く惹かれるものがある。で、そんなことを考えているうちに。アイドルファンの気持ちがわかってきたんだよ。僕はそれまでアイドルを好きになることって、まったくなかったんだけど。

北口 「おニャン子大好きー!」みたいなこともなかったわけですか。

原田 なかったな! 当時は『ゴルゴ13』に夢中だった。でも、『アイマス』のアイドルを観ていて、「アイドルを応援するってこういう気持ちなのか」とわかるようになってきた。まさかそれを40歳を超えてから、しかもゲームから学ぶことになるとは、思いもしなかった。

北口 アニメから入って、そこからゲームをもう一度プレイされたりはしましたか?

原田 『アイドルマスター シンデレラガールズ』は、めっちゃくちゃやったね(笑)。けっこう課金もしたし。

北口 マジですか! あー、だからTwitterのアイコンが一時期『シンデレラガールズ』の伊織だったんですね。

原田 サービスイン時に始めたらハマっちゃって、一般の方のプロダクションに入って遊ぶようになって。『アイマス』のプロデューサーどうしだから、やっぱり掲示板での会話も盛り上がるんだな。サラリーマンの方や学生さん、お医者さん、銀行員、製造業の方など、いろんな職種の方が集まっているんだけど、プレイしているあいだは、みんなプロデューサーなので、「このアイドルたちは自分たちで一生懸命育てましょう」とか、「このプロダクションに勝ちましょう」といった感じで、同じ目的に向かって進んでいく感覚が楽しくてね。自分以外にもこんなに大勢の人が、『アイマス』の世界で遊んでいるんだということも感覚的にわかるので、自然とテンションも上がるという。僕は"どっちが強いか"が重要な対戦格闘ゲームをメインに作ってきたので、こういう"みんなで世界観を作り上げていく楽しさ"というのは新鮮だったし、作り手としては非常に羨ましくもあってね。ここまで多くの人に愛されるコンテンツに成長したことは、本当にすごいと思ってる。

北口 ちなみに、先ほどちょっとお話ししましたが、原田さんが伊織になってTwitterをやっていたときの話を聞きたいんですよ。もう、前からずっと気になっていて。あれはどうして始めたんですか? 

原田 Twitterをやっていて気づいたんだけど、『アイマス』のキャラクターにはオフィシャルツイッターがなかったんだよね。それにファンの人たちのツイートもチェックしてみても、行き先が定まっていないというか、どこに向けて発信すればいいのか迷っているような内容のものが多かった。要するに、公式もないから行き場がないように見えた。そんなときに、ほかのアニメ作品で、「もうすぐ誰々の誕生日」というツイートに対し、ものすごい数の「おめでとう」というメッセージが寄せられているのを見かけて驚いてね。『アイマス』でも、こういうことをやったらおもしろいんじゃないか、ひょっとしたらみんな嬉しいんじゃないかな、と思って、試しに伊織の誕生日に、僕のアカウントに伊織を登場させてみたんだ。

北口 あれは盛り上がってましたね! 「原田さんが!?」みたいな驚きもありましたし。

原田 ただ、いきなりやっても成功しないと思ったので、まずは誕生日の1ヵ月ほど前に伊織を一度登場させて、あれこれツイートさせてたんだよ。ちなみに、伊織が登場している回は僕ではなく、ちゃんと女性が担当していたんだよ。僕みたいなおっさんが書き込みをしていたら、フォロワーもがっかりするからさ(笑)。意外にマメだろ?

北口 そうなんですか! てっきり原田さんだとばかり。

原田 さすがにね。それで、そんな感じで一度試してみたところ、ものすごい反響が来て。とにかく伊織に、「デコ」と言わせようとするメッセージが多くて困ったよ。たとえば、「凸って何て読むんだっけ?」とか。それに、「環境にやさしいよね」、「それはエコよ!」みたいな派生パターンとかな(笑)。そうやって、誕生日まで定期的に伊織を登場させて……。

北口 いよいよ誕生日の5月5日を迎えたと。

原田 当日の昼12時に、「今日は私の誕生日です。"ハッピーバースデー、伊織様!"と言うから、みんなは"伊織様"って輪唱するのよ!」とツイートしたら、とんでもない数の"伊織さま~~~~"が送られてきて。もう大合唱状態で、その日は一日中、タイムラインが"伊織さま~~~"で埋まったね。僕は海外のフォロワーが数万人と多いんだけど、世界各国のフォロワーが唖然としてたな(笑)。

北口 サングラスの原田さんがいきなり伊織のアイコンになったら、そりゃ驚きますよね(笑)。

原田 で、これを夕方と夜にもやって、最後は「みんなありがとう!」で締めた。ただ、翌日Twitterを見てみると、「つぎは亜美真美の誕生日が近いので、ふたりを出してください!」といった返信がめちゃくちゃ届いていて。さすがにね、その調子で全員分はできないので残念ながら実現しなかったんだけど。でも、あの一体感、あれは楽しかったなあ。

北口 僕はちょうどそのときTwitterを見られなかったので、リアルタイムに居合わせられなかったことに後悔しました(笑)。それくらい楽しそうでしたね。Twitterと言えば、さいたまスーパーアリーナのライブのとき、具合が悪くて行けないとツイートされていましたけど、やっぱり行けなかったんですか?

原田 悔しいが行けなかった……。腹痛がひどくてね。先日のシンデレラガールズの初の単独ライブも、会議と被ってしまっていて行けなかったし。ライブは一度も行ったことがなかったので、行ってみたいんだよ。『アイマス』にハマるまでは、"ライブに行く感覚"というものがいまいちわからなくてね。わずか数時間のライブのために、半日以上かけて会場に向かうあのパワーはどこから湧いてくるんだろうと不思議に思っていたんだけど、いったん好きになると、会場に向かうこと自体は苦労でもなんでもない、ごく自然なことになってしまうんだと悟った。「●●まで行かなきゃいけない」より、「ライブに間に合うよう移動するには、何時に仕事を終わらせるべきか」のほうが問題になってくるという。その感覚がわかるようになってきたので、9周年ツアーには絶対に参加したいね(笑)。あ、俺が歌うって意味じゃないからな、みんなネットで煽るなよ!煽るなよ!

北口 それ、フリですよね? 歌うときは、ぜひこのTシャツでお願いします(笑)。

原田 言っとくけど、これ、自前だぜ? 僕の伊織好きは社内でも知れ渡っているので、伊織の最新グッズに関しては、たまに差し入れてもらえることもあるんだけど、基本的にはネット通販などで買ってるよ。ニコニコ生放送などのイベントに出演するときに身につけているグッズは、すべて自前のものだし。

03

北口 マジですか! まさか、このうさちゃんもですか?

原田 もちろん。あと、このT シャツもけっこう高かったよ、代引のみの商品だったから、自宅に届いた時点で新婚の嫁に見つかっちゃってね。「Tシャツに8000円も使って!しかもこの子は誰なの!? なんなの!? まさか実際着るの!?」と怒られてなあ(笑)。

原田さんが作る『ワンフォーオール』でのアイドルユニットは?

北口 さて、2014年5月15日には、『アイドルマスター ワンフォーオール』が発売されます。本作はプロデュース期限がなくなり、いつまでも遊べる仕様になっているのが最大の特徴ですが、これについてどう思われますか?

原田 この仕様は大歓迎。というのも、据え置きゲーム機は携帯ゲーム機と違って、ある程度腰を据えてプレイできる時間を確保しないと、満足に遊べないでしょ? とくに忙しい人の場合、何日も遊べない日が続くこともあったりする。これがスマホ用のアプリなら比較的遊びやすいので、ある程度の時間制限があったほうがプレイにメリハリが出るんだけど、最近のゲーム事情も考慮するなら、家庭用のゲームはこれくらいゆっくりと自分のペースで遊べる仕様になっていないと、逆にプレイしづらい気がするんだよね。そういう意味でも、この仕様はいいことだと思う。

北口 ちなみに本作では、5人のアイドルを選んでユニットを組むことができます。伊織のほかに、誰を入れますか?

原田 うーん……。雪歩と美希、それにやよいかな。やよいの"貧乏キャラ"という設定は、伊織の"お嬢様キャラ"と対照的なので、そのふたりがいっしょにいる絵はおもしろいよね。最後のひとりは我那覇だな! 我那覇はアニメを見て「この子、おもしろいな~」と思ったんだよ。

北口 我那覇という呼びかたは珍しいですけど(笑)。

原田 確か坂上Pの奴も我那覇って呼んでたぞ?(笑)

北口 あれ? 響って言っていた気もしますが(笑)。まあそれはそれとして、この5人ユニットならではの演出とか、考えていらっしゃいますか?

原田 僕的には、"いかにして伊織を際立たせるか?"が基準なので、伊織を前面に出して、ほかのメンバーはバックダンサーのような構成にしたいなあ。ただそうなると、よくも悪くも美希が目立つんだよ。この美希っていうキャラクターはやっぱりすごい。人をパッと惹きつける魅力がある。だから、5人の中で伊織だけ違う衣装にするとかして、美希以上の個性をアピールしないといけないだろうね。

北口 確かに美希は、ゲームでもアニメでも存在感がすごいですからね。

原田 キャラクターとしては大好きなんだよ。天才肌だし、エッジの効いたビジュアルなので、単体で動かすならものすごく華がある。『ワンフォーオール』のメインビジュアルでは端っこにいるけど、それでもしっかりと存在感を放っているし。最初は、「端に置くのはなあ……」と思ってたけど、これは大正解だと思うよ。美希はゲーム開発者の視点から見ても、シンプルながらすごく完成度の高いキャラクターだね。だからこそユニットに入れたくなる。

北口 今回はゲームクリアー後、5人でバラバラの衣装を選んだりもできますが、原田さんはどういうタイプの衣装がお好きですか?

原田 最近いいなと思ったのが、劇場版のメインビジュアルにも描かれている白い衣装(※2)。あれにはびっくりしたよ。
※2……劇場版の衣装である"スターピースメモリーズ"は、2014年5月15日から7月30日まで無料配信予定。

北口 と言いますと?

原田 僕の中ではアイドルというと、ひらひらのスカートやキラキラの装飾が施された衣装といったイメージが強かったんだよね、でもあの衣装はSFアニメに出てきそうなデザインだったので、「まさか『アイマス』にこの手のデザインの衣装が登場するとは!」と、意表を突かれた感じ。「連邦軍のクルーです!」って言われても、違和感ないよね(笑)。とはいえ個人的には、いかにもアイドルといった感じの衣装より、こういった制服っぽい衣装のほうが好きなので気に入ってるね。ゲームにも出てくるといいなあ。

北口 なんかフェチみたいな話になってきましたけど(笑)。

原田 若いプロデューサーにはわからないかもしれないけど、40歳を過ぎた親父は、けっきょくそういうところに落ち着くこともあるんだよね。ちょっと変化球の衣装もおもしろいと思えるし。とくにアニメ版も見ていたファンからすれば、「第●話で美希が着ていた、あの衣装でプレイしたい」とか、そういった要望も出てくると思う。そういう意味でもより記号的な、制服系の衣装がたくさん登場すると喜ばれると思うね。個人的には、女子高生の制服を追加衣装として用意してもらえると、めちゃくちゃうれしいんだよな(笑)。

北口 制服は何種類もありますから、ぜひゲームで試してみてください(笑)。それでは最後に、『ワンフォーオール』の発売を楽しみに待っている全国のプロデューサーに向けて、メッセージをお願いします。

原田 この『ワンフォーオール』は彼女たちにとって、さらなる飛躍の1本となることは間違いないと思います。コンテンツ自体も、もっとも注目されているタイミングなので、ここでこれまで以上に、より多くのファンを獲得することができれば、ゲームの中だけにとどまらず、あらゆるメディアで活躍できる本物のアイドルになれるのではないでしょうか。本作そのものは、初心者の方でも気軽にプレイできる内容なので、『アイマス』はやったことがないけど、この記事を読んで興味が湧いてきたという方がいたら、ぜひ一度、遊んでみてください。きっと"キャラクターに感情移入して応援したくなる"という気持ちが、理解できるはずですから。そういった楽しみを共有できる人が、ひとりでも増えることを願っています。

北口 急に口調が丁寧に! ともあれ、本日はありがとうございました!

原田 あ、そういえばリクエストがあったので、伊織の絵を描いてきたよ。

北口 え、ほんとに描いていただけたんですか!? いやー言ってみるもんだ! ありがとうございます! ぜひ見せてください!

原田 これ。

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北口 おおおおおおおおすごい! っていうかコマンドが風神拳っぽい(笑)(※3)。昇龍に慣れてると、途中のニュートラルがなかなか入れられなくてなあ……。
※3……前方にステップしながらアッパーカットを放つ、『鉄拳』シリーズを代表する技のひとつ。入力の最後の右ナナメ下へのレバーとRPボタンを同時に押すと"最速風神拳"となり、ダメージが増加。さらにガードさせた後、有利になる。

原田 相変わらず時間がなくて、色は塗れなかったんだけどね。読者が塗ってくれないかな(笑)。

北口 ここで言っていれば、きっと塗ってくれますよ(笑) でも、いまふと思ったんですが、この伊織、ちょっと巨乳すぎません?

原田 僕が描くとね、どうもそうなっちゃうんだよ(笑)。

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『アイドルマスター ワンフォーオール』プロデューサー活動日誌

ゲームデータ
 タイトル :
アイドルマスター ワンフォーオール
 ハード :
プレイステーション3
 ジャンル :
シミュレーション
 テイスト:
アイドル
 発売日 :
2014年5月15日発売
 販売価格 :
7600円[税抜](8208円[税込])、ダウンロード版は7600円[税抜](8208円[税込])、765プロ 新プロデュースBOXは11880円[税抜](12830円[税込])

『765プロ 新プロデュースBOX』内容物一覧
・メインビジュアル(事務所バージョン) 特製BOX
・スペシャルドラマCD『765プロが行く! トップアイドルのお仕事見学』
・限定オリジナルデザイン衣装 プロダクトコード
・765プロ所属アイドル 営業用パンフレット
・765プロカレンダー(みんなの落書き入り)
・社長の格言入りクリーナー
・13種 短冊ポスター


『初回封入特典』
・『アイドルマスター シンデレラガールズ』、『アイドルマスター ミリオンライブ!』限定アイドルが手に入るシリアルナンバー

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