ライターの西川くんが『GTAオンライン』の世界で裏社会をのし上がっていく連載企画“GTAオンライン プレイ日記”。本連載（過去記事はこちら）では、2022年末と2023年1発目の記事で昨年12月に実施された大型無料アップデート“ロスサントス・ドラッグウォーズ”をピックアップ。

　第1章となるダックス絡みの“最初の一服”の内容と、そこから派生した新ビジネス“ペーパーラボ”の詳細を解説しました。

GTAオンライン：ロスサントス・ドラッグウォーズ

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　新たに追加された物件“フリークショップ”を拠点に展開するビジネス“ペーパーラボ”ですが、じつはその前に、“ロスサントス・ドラッグウォーズ”に備えるべく、ビジネス物件“地下基地”に着手していたので、今回はその模様をお届けします。

GTAオンライン：銃器密造

　地下基地は、2017年のアップデート“銃器密造”で追加された物件。銃器の製造・販売や研究で新たな要素を開放するなど、多彩なコンテンツが可能です。また、地下基地を購入すれば“機動作戦センター”という車両がオンラインショップ“Warstock Cache & Carry”で買えるようになり、専用ミッションに挑戦できるようになります。

■地下基地で武器を作る！

　無料大型アップデート“ロスサントス・ドラッグウォーズ”のさらなるアップデートの続報に関して、実施されたら必ずフォローするので、今回は地下基地に触れさせていただきます！

　とはいえ、“ロスサントス・ドラッグウォーズ”とまったく無関係かというとそんなことはありません。ペーパーラボを開始するには、ダックス関連のミッションで強奪することになる大型トラック・ブリッケード6×6をアップグレードする必要があるのですが、このペーパーラボは今回紹介する地下基地のビジネスと共通する要素があります。すでにペーパーラボを運営している方なら、地下基地の運営もスムーズにできるはずです。

　地下基地に注目したのは、アーケードとナイトクラブのビジネスを経て、さらなるお金稼ぎに精を出すために新たなビジネスを探していたのが始まりです。ちょうどイベントで地下基地の利益が2倍になっていたことと、アーケードとナイトクラブに紐づいている部分もあったことで、「これは買っておかねば！」と思った次第。“ロスサントス・ドラッグウォーズ”が始まったら物件を買う必要が出てくるだろうから、お金を溜めて準備しておこうと考えていたこともあります。

　地下基地はメイズバンクの抵当流れ物件用のサイトから購入可能で、購入方法としてはアーケードなどの物件と同じです。その名の通り、目立つ場所には建てられないので、ロスサントスの中心部から離れた僻地が購入候補になっています。

　以下が、価格順に表記した地下基地の候補です。

・パレト・フォレスト地下基地
（“犯罪事業スターターパック”を購入すると無料で入手可能）
・ラトン・キャニオン地下基地
・ラゴ・ザンクード地下基地
・チュマシュ地下基地
・グレイプシード地下基地
・ルート68地下基地
・グランド・セノーラ油田地下基地
・グランド・セノーラ砂漠地下基地
・スモークツリー・ロード地下基地
・トムソン・スクラップヤード地下基地
・農場地下基地

　もちろん立地と予算で好きな場所を選べばいいのですが、いちばんロスサントスの中心に近い農場地下基地は約240万ドルとかなり高値。とはいえ、あまり遠いと移動だけでもたいへんなので、予算内で中心部からも近いチュマシュ地下基地を選びました。

地下基地の候補地はロスサントスの各所にあります。

購入したときは施設の追加設備費用が半額だったので、即決でした。全オプションも追加してやりましたよ！

　地下基地で追加購入できるオプションはスタイル（内装）の変更、個人スペース、射撃練習場、銃器庫、移動手段（ゴルフカート）となります。さらに、何らかの秘密工作を行っているであろう“エージェント14”が登場します。
　
　エージェント14は、プレイヤーに地下基地を活かしたビジネスを持ち掛けてきます。いろいろとやれることはありますが、武器を密造して、合衆国が公認した国で武器を売りさばくビジネスが彼の主目的なようです。なお、地下基地で作った武器は“正しい戦争”に使われるとのこと。映画などによく登場するCIAのエージェントみたいなことを言いますね。

謎に包まれたエージェント14。傭兵稼業で稼ぐメリーウェザーを嫌っている様子。

なかなか恐ろしい野望を持っている男です。

購入した直後の地下基地はガラリとしています。

地下基地にあるノートパソコンから“ディスラプション・ロジスティクス”のサイトにつなげることで事業が本格的にスタート。

　この銃器密造ビジネスですが、ボスかCEO、MCプレジデントのいずれかに登録していないと始まりません。PS5版かXbox Series X|S版で始めた人は問題ないかと。

　ビジネスでやるべきことはシンプルで、原材料を入荷して武器を製造するだけ。ペーパーラボやバイカービジネスと同じですね

　。製造拠点の準備は、ノートパソコンから“ディスラプション・ロジスティクス”のサイトにつないで準備ミッションを開始すればオーケー。目的地にある原材料を積んだトラックを回収して、地下基地まで運べばクリアーです。後は、同じように原材料を自分で調達する（盗む）か、現金で購入すれば原材料は集まります。

トラックまでたどり着いたら……。

あとは地下基地にトラックを搬入すれば事業開始。かなりシンプルです。

　地下基地でもっともユニークな点は、集めた原材料は銃器密造に使うか、研究に使うのか、もしくは両方に使うかを自分で選べることです。

　研究とは、戦闘用車両パーツや武器カスタマイズパーツなどの開発プロジェクトをアンロックするもので、51あるプロジェクトのどれもプレイヤーのメリットになることばかりです。銃器密造と研究の両方に原材料を振り分けると、どちらも進行速度が遅くなるのですが、稼ぎながらの研究が可能となります。

　なお、地下基地の外からエージェント14に電話をすると、研究データを調達するミッションを受けられます。

　バイカービジネスやペーパーラボと比べると武器の在庫が溜まるのは遅く感じるかもしれませんが、売値はかなりの高額です。しかも、地下基地を作ったときはイベントで売値が2倍になっていたので、8割くらいの在庫を売り切っただけで300万ドルをゲット！　元手が150万ドルなので、めちゃくちゃおいしい稼ぎでした。いまは“ロスサントス・ドラッグウォーズ”のアップデートで価格が調整され、もう少し価格が抑えられているようですが、それでもデカいはず。

研究しておけば何かと役立つことも多いので、つねに両方を選択していました。

後はノートパソコンで在庫ゲージを見ながら、まったりほかの仕事をするだけですね。

　大量の在庫があると、複数人で挑むのがベストな販売ミッションが発生します。それなりに難しいミッションとなりますが、がんばればソロでも行けそうなものなので、腕に自信があるソロ派はぜひ。僕が挑戦したときは、3台のクルマをそれぞれ取引場所に運び、15個の武器を売り切るという内容でした。ただし、3台運ぶごとにメリーウェザーが襲ってくるうえに、30分以内に達成という時間制限も。

　クルマで目的地まで行き、また戻ってクルマを取りに行くという行程があるので、3人で挑めばスムーズに終わりそう。ソロで挑戦してみましたが、ミッションに内容を把握しながらだったので、15個のうち12個の販売でタイムアップ。それでも、イベントで報酬が倍額ということもあり、250万ドルの大金をゲットすることができました。やっぱり、イベント情報を把握しておくのは重要ですね。

クルマ自体は頑丈なので、戦闘に巻き込まれても安心です。

メリーウェザーはさすがの武力で突っ込んでくるので、けっこうたいへんでした。

というわけで、250万ドルをゲット！　“カヨ・ペリコ強盗”2回分は30分で稼げました（在庫の調達にはもっと時間がかかっています）。

■さらなる地下基地運用を！

　銃器の密造以外にも地下基地でできることがあります。機動作戦センターという車両を買うことで“機動作戦”というミッションがプレイできます。こちらは最低でもふたりのプレイヤーが必要で、しかもかなりのボリュームになるので、詳細は追って紹介させてください！　アップデート当時の記事ですが、こちらも参考に。

　また、機動作戦センターには専用の車両カスタマイズ要素があります。内部は3つの区画に分かれており、それぞれの区画に合わせて居住スペース（服を着替えられる）、指令センター（武器ワークショップでけん引トレーラー用の武器を購入できる）、武器ワークショップ（一部武器の改造や特殊弾薬の補充が可能）、武器＆乗り物ワークショップ、個人車両保管庫を設置できます。

　戦闘用車両の改造に使えるパーツは研究によってアンロックされるので、機動作戦に備えていろいろ準備しておくのも悪くないでしょう。

機動作戦センターは超大型トラック（の荷台）です。

施設内で特定車両の武装をカスタマイズできます。

　地下基地もいろいろなアップグレードが可能です。射撃練習場を作れば、射撃が楽しめます。アミュネーション（武器屋）にも射撃場はありましたが、こちらにはチャレンジ項目があり、達成すればアワードのほか、基地に無料の武器が配置され、タダで弾薬補給できるようになります。ただし、制限時間はもちろんフリーエイムとなるのでけっこう難しいかも。

　一定時間が経過するごとに集められる、武器製造中に余ったパーツをアミュネーションに売り払う“アミュネーション契約”という運び屋ミッションも受けられます。メリーウェザーが襲って来ますが、難度はそこまで高くなく、1回売り払うごとに5万ドル稼げるのでオススメです。

やっぱりメリーウェザーが追ってきます。が、たいした危険はないので、武器ショップまでツーリングする感覚でオーケー（笑）。

■裏ビジネスどうしのつながりも！

　地下基地では、イベントのおかげもあってたんまり稼ぐことができました。さて、この地下基地での銃器密造は、ナイトクラブにも紐づいています。ナイトクラブの裏ビジネスでは、バイカービジネスの各物件、CEOオフィスビジネス、そして地下基地ビジネスでも在庫を補充できます。こういった物件が増えるほどナイトクラブの在庫を多く集めることが可能となり、さらに放置プレイでも稼ぎやすくなるというわけです。

　そして重要なのが、12週目でも解説した、アーケード専用のPC“Pixel Emporium”のアップグレードで開放される“マスターコントロール端末”です！　マスターコントロール端末では、各ビジネスの管理を一括でおこなうことができるのはすでに説明しましたが、174万ドルという高額を支払う価値はありました。ナイトクラブの人気を維持・回復しつつ、地下基地とバイカービジネスの在庫補充をこの端末で一元管理できるのです。

マスターコントロール端末にアップグレード！

ここからいろいろなビジネスにアクセスできます

在庫の売却もカンタンに。ただ、ミッション用のクルマは地下基地前にあるのにアーケードから始まっちゃうことも。地下基地から始めたほうがよかったかも。

　ほかのジョブなどをこなしつつ、時間が経ったらアーケードに行ってナイトクラブの人気を回復し、在庫も補充。たまにナイトクラブへ行って最大容量である25万ドルをもらい、またほかのジョブ行ったり、在庫が溜まれば売りに行ったりと、かなりスムーズに進むビジネスのサイクルが完成しました！　この時点ではペーパーラボを持っていなかったので、いまならこのサイクルにペーパーラボでの販売も織り込むとさらに稼げるかも……。しかし、なんかメチャクチャ働いてませんか!?

　とはいえ、グルグルと裏ビジネスが回り始めて資金も潤沢になり、いろいろなことに挑戦しやすくなりました。ということで、次回はそのあたりのチャレンジを視野に入れつつ、“ロスサントス・ドラッグウォーズ”やホリデーシーズンのロスサントスに注目したいと思います！