ライターの西川くんが『GTAオンライン』の世界で裏社会をのし上がっていく連載企画“GTAオンライン プレイ日記2022”。前回はゲームを始めるまでの準備段階をお届けしましたが、今回からいよいよ本格的にプレイスタートです！

■簡易的なチュートリアルがスタート！

　『GTAオンライン』を始めると、まずはチュートリアルのパートが始まります。『GTAV』をプレイしていれば基本的には必要のない要素かもしれませんが、『GTAオンライン』は単体で発売もされているので、その配慮ということでしょうか。と言っても、細かい操作まで把握できるチュートリアルではないので、『GTAV』を未プレイの人はゲームをプレイしながら操作を覚えましょう。

　チュートリアルの内容は“乗り物に乗れること”、“携帯電話の使いかた”、“武器の入手＆戦闘”を教えてくれるというもの。そもそも操作は複雑ではなく、かなりシンプルです。チュートリアルもサックリと終わるので、操作に慣れている自分としてはうれしいところでした。

画面左上にボタン操作のチュートリアルが表示されます。ゲーム側から強制されるようなチュートリアルではないので、初めて遊ぶ人はしっかり読んで操作を把握しておきましょう。

スマホも現実と同じく『GTAオンライン』では重要なアイテムとなります。メールや電話、インターネットサービスなど多彩な機能が凝縮されており、プレイには欠かせないものです。

この世界では、何と言っても乗り物が必要不可欠。まずはバイカーらしくバイクに乗って、武器を拾ってくることに。前回の準備段階で購入した武器が手に入ります。

こちらは隠し武器らしいのですが、「全然隠れてねえ！」と思ったり（笑）。

拾っているところを見たのか、ギャングが突然の発砲！　やっぱり隠れてなかったんじゃ……。

しかし、こちらはすでに多彩な武器を持っていることもあり、ここは楽勝。“コンパクトグレネードランチャー”でズドン！

クルマでも追いかけてきましたが、車上からの発砲で終了。通常の戦闘システム、そしてクルマに乗った状態での戦闘が学べます。

　つぎは、バイカーの拠点となる“クラブハウス”へ向かいます。クラブハウスはその名の通り、自分だけの拠点となる場所ですが、ロスサントス各所に点在しており、その値段も外観もさまざまです。ロケーションはビーチが近くにあったり、倉庫街に建っていたり、砂漠がそばに広がっていたりしますし、レイアウトも1階建てと２階建てがありますが、基本的にできることは変わらないので好きに選びましょう。いわゆる中心街から離れた場所は、比較的安価な気がします。

　クラブハウスではミッションを受注できるほか、飲酒やダーツ、チカラ試しの腕相撲など、バイカーらしいアミューズメントを楽しむこともできます。テレビなんかもありますし、バーにあるジュークボックスでは『GTA』シリーズでおなじみのラジオ局も聴くことができます。バイカーなので当然バイク改造もできますが、自転車工房もあります。自転車は『GTA：サンアンドレアス』から『GTAV』にいたるまで意外とファンの多い乗り物なので、ちょっとうれしい。このように、クラブハウスでできることはじつに多彩ですが、これだけではありません。

■クラブハウスミッションで資金調達

　クラブハウスにおける重要なポイントのひとつに、クラブハウスミッションがあります。クラブハウスを購入し、モーターサイクルクラブ（MC）の長となった時点でさまざまなミッションを依頼されます。その内容も多彩で、強奪や“荷物”の配達、救出作戦に暗殺など、アウトローらしいミッションが揃っています。クラブハウスにいれば受注できるので、好きなタイミングに挑戦して資金を調達しましょう。

　MCの長ならクラブジョブというミッションにも参加できます。ほかのMCや組織と最大16人でくり広げる“デスマッチ”や、バイカーらしくバイクを使用したデスマッチ“バイカー決戦”に挑むことが可能です。ほかにも、セッション中のほかのプレイヤーからエリアを守る“正当防衛、エリア内のルートで最後のひとりになるまで走り切る“ケージ・イン”といった、バイカーらしいミッションが楽しめます。

　何にせよロスサントスで大物になるには足元の地盤固めから、ということで自分のモーターサイクルクラブの収入を上げるために、バイカービジネスをスタートさせることにしました。ここで大きな収入源となるのが、製造拠点で何かを製造して販売すること。“ハッパ”だの“偽造貨幣”だの“白粉”だの、その文字から読み取れるだけでヤバそうなシロモノを売りさばくことができるんです。ヤ、ヤベェ！　ちなみに僕が準備段階で購入したのはハッパ製造工場でした。

クラブハウスにいたのは、なんとマルク！　『GTAIV』のDLCに登場した人ですよね!?　発売当時に『GTAオンライン』を遊んだときにはいなかったと思いますが、シリーズファンを喜ばせる要素がいつの間にか実装されているという。これはうれしい驚きでした！

『GTA』シリーズといえば、やはり一般車両を強奪することが基本中の基本。すみませんがお借りします（返しませんが）。

道なりに走れば到着すると思いますが、僕はよくショートカットを探すクセがあります。そのほうが早く到着するので……。見つけたときのちょっとした達成感がたまらないんです。

　拠点で製品を製造するには、まずは原材料を仕入れる必要があるようです。すでに用意されている場所でバンを拾い、戻ってくるだけでオーケー。ほかのプレイヤーがいたら狙われる可能性もあるのですが、チュートリアルの時点では限定的なセッションとなっているので、ここは難なく終わりました。あとは放置していても収益が得られる模様です。仲間、有能。

明らかに「わたしはハッパを運んでます」みたいなバンなんですが、大丈夫なんでしょうか……。

不穏なBGMが流れて一瞬だけ不安がよぎりましたが、難なくお届けできました。

　ここまでがチュートリアル。製造拠点ミッション終了と同時に、オンラインセッションへと接続されます。セッションはおおまかに“公開セッション”、“招待限定セッション”、“ソロセッション”の3つに分かれています。

　“公開セッション”は、ほかのプレイヤーが自由に出入りできるオンラインセッションで、ほかのプレイヤーとワチャワチャ遊べるのがポイント。ただし、妨害されることもあります。“招待限定セッション”は招待したフレンドのみが入れるオンラインセッションで、こちらはソロプレイも可能です。この連載ではおもにこちらのセッションを使用するかと思います。“ソロセッション”は完全にソロプレイ専用なのですが、使える機能が限定されてしまう場合があります。もちろん、その楽しさはソロでも変わりませんが、やっぱりできるだけみんなでワイワイとプレイするほうがオススメではあります。

　ミッションで自分だけうまく進めなくてイヤになってしまう人もいるかと思いますが、アクションメニューを使えばセッション中にほかのプレイヤーをミュートする（ボイスチャットを消す）こともできますし、“ゴーストモード”を有効にすれば、ほかのプレイヤーに倒されたり仲間に「迷惑をかけているな」と心配になったりすることはありません。同じプレイヤーに2回倒されると5分ほど、相手から（組織やMCに所属していればその仲間からも）ダメージを受けなくなるので、そのあいだに立ち回りを考えましょう。

　なお、招待限定ミッションは2022年7月の“犯罪事業”アップデートで作成しやすくなっています。『GTAオンライン』に進んだら新しいセッションを検索して、招待限定のセッションを選択するだけでオーケーです。

■いざ、ミッションに挑む！

　さて、『GTAオンライン』は簡単に言えば広大なフィールドを舞台に、いろいろなミッションをこなしながらお金や経験値を稼いで遊ぶゲームです。お金で物件購入や武器・乗り物なども購入できます。また、服装や髪型、タトゥーの変更など、プレイヤーの見た目を変更するアイテムも多数用意されています。お金があればあるほど、自分のライフスタイルが充実していくということです。

　このほかにも、映画館で映画を観たり、ゴルフ（ひとりでも遊べます）やテニス（2プレイヤー専用です）といったスポーツを楽しむこともできますし、ストリップクラブや遊園地で遊ぶなど、『GTAV』のプレイヤーならおなじみのアクティビティはひと通り、『GTAオンライン』でも楽しめます。さらに『GTAオンライン』専用のアクティビティも多数追加されているようです。

　チュートリアルが終われば、『GTAオンライン』の世界でどう過ごすのかは、完全に自由となります。僕も服を購入したり映画を観たりとダラダラと遊んでいたら、自宅がプレゼントされました。これがなんと大都市部にあるガレージ付き高級アパート！　いきなり豪邸ゲットです。こちらも、PS5／Xbox Series X|S対応の拡張版を導入したプレイヤーがもらえるスタートダッシュ特典ということですね。さっそく、高級アパートに向かってみました。

衣服を購入すれば服装も自由に変更可能。ファッションにこだわるのも『GTAオンライン』の楽しみのひとつ。

アパートはかなり高級感が溢れていて、「いきなりこんないい所に住んでいいのか」と臆するくらい。これも現世代機版のボーナスポイント！

ほうほう、高級アパートは強盗にも使えるようですね。これは後ほど重要になりそうです。

準備段階でもらった資金で購入したクルマもガレージにあります。防弾車にしたのですが、きっと役に立つはず。

　自分の拠点を手に入れて「さあ何をしようか」となったので、なんとなく銃器店に立ち寄ってみたのですが、武器のほとんどがまだ購入できませんでした。そうそう、ランク（いわゆるプレイヤーレベル）を上げないと買えないんでしたね。

　武器はたくさん持っているので困ってはいませんが、何をするにしてもランクは必要ですし、お金も大量に必要となります。まずはいろいろなミッションに挑戦しながら、ランク上げ＆お金稼ぎをしてみることに。せっかくなので、バイカーのクラブハウスに関するミッションに挑んでみました。

初期の段階では、武器のほとんどが透明になっていて購入できません。

　クラブハウスではバイクのカスタマイズを頼まれることがあり、注文通りにカスタマイズして注文主の自宅まで届けてあげることで報酬をもらえます。これも立派な仕事となるようです。『GTA』シリーズあるあるですが、車両を傷つけないように走るという安全運転が求められるタイプですね（笑）。違法な改造も求められる裏整備士、といった感じでしょうか。

初回ということもあり、指定通りにバイクをカスタマイズしました。自分のセンスを試したいところですが、さすがに初めてなのでガマン。

配達までが自分の仕事！　『GTA』といえばクルマの損傷度で報酬が下がることもあるので、比較的安全運転でお届けしました。

無事に無傷で届けることができました。喜んでくれているようで何よりです。

　また、クラブハウスのバーにお酒を仕入れることでバーの経営が可能となります。「おお、バー経営なんて合法的なビジネスじゃん！」と思っていたのですが……。仕入れはお酒を購入するのではなく、まさかの他人の輸送バンを強盗して行うという（笑）。ああうん、そうだよね。これが『GTA』だ。

バーでは自分もドリンクを飲めます。この時点ではお客さんはゼロですが。

お酒の仕入れって、ちゃんと買うと思ったんですよね。でもどうやら配達中っぽいバンを盗むという荒々しい方法しかないようで（笑）。

配達車に乗り込んだら配達員さんは逃げちゃいました。すみません。

ドア開けっ放しで荷物が落ちないか不安でしたが、無傷で配達完了。これもやっぱり車両を傷つけるとデメリットが発生するようです。『GTA』あるある！

　ここまで体験したふたつのミッションはサブ的なものなので、メインとなるクラブハウスミッションにもチャレンジしました。ひとつ目は“金庫破り”。「忍び込むタイプのミッションかな？」と思っていたら、ふつうにバンバンと銃撃戦をくり広げた後でじっくりと金庫を破るという、パワー系のミッションでした（笑）。

クラブハウスミッションのメニュー。一部、マルチプレイ専用のものもあります。

出現するギャングたちをかたっぱしから倒し……。

金庫をカチャカチャ操作して開錠。このダイヤルのミニゲーム、じつは苦手でけっこうな時間がかかっちゃいました。

　もうひとつは“生と死のバイク”という、違法改造されたデスバイクを盗んで、さらにチンピラたちを壊滅させるという2段式の展開が待つミッションです。序盤はステルスを重視したミッションなのですが、忍び込んだら見つかってしまい、やっぱり銃撃戦に！

家に侵入しろというので、忍び込んでみたはいいものの……。

ちょっと油断してしまい、家の中でふつうにバレました。

「ええい、もう知らん！」とゴリ押しで突破。火事になるレベルで大暴れ。

こ、これがデスバイク！　マッドがマックスですね……。ミニガン付きです。

　デスバイクはミニガン付きのモンスター級バイクで、攻撃力は見た目通りに申し分ないのですが、乗っている人は丸出しになるという防御力ゼロ＆攻撃特化タイプのバイク。ふつうに反撃を受けて倒されてしまったので、無難にカバーしながら銃撃しちゃいました。

火力は高いんですが、乗り手のことはいっさい考えてないデスバイクくん。潔いですね。

調子に乗っていたらハンドガン相手にやられちゃいました……。

反省してチマチマと銃撃。なんとかクリアーしました。

デスバイクを乗り回して遊ぶのもいいのですが、届けることで追加報酬がもらえます。正直悩みましたが、今回は追加報酬を選びました。

クラブハウスに帰ると、バーがお客さんで賑わっているじゃないですか！　これはドンパチ系のミッションとは違う達成感。

　今回はここまで。この段階でランクは9となりましたが、まだまだ“ごろつき”だそうです。次回はさらに本格的に、さまざまなミッションにチャレンジしていきたいと思います！