システム解説

■ロマンキャンセル(D以外のボタン3つ同時押し)
 テンションゲージを消費することで、直前のあらゆる動作をキャンセルし、即座に行動することが可能になるシステム。さらに発動したキャラクター以外の時間の進みが遅くなる。この効果は発動後、一定時間が経過するか攻撃が相手に当たると終了する。

 ロマンキャンセルは全部で3種類あり、相手や自分の状態によって発動条件や性能が異なる。ここでは発動演出の光の色で、それぞれのロマンキャンセルを区別する。
なお、ダウン中や、一部のロマンキャンセル不能技に対しては使用することができない。

●黄色ロマンキャンセル
 通常状態や、攻撃動作の前半部分をロマンキャンセルすると、テンションゲージを25%消費する黄色のロマンキャンセルになる。
 ソルのガンフレイムやカイのスタンエッジなど、飛び道具を撃ち出す攻撃は、飛び道具が発生したあとでも黄色ロマンキャンセルすることができ、遅くなっている時間の中を飛び道具と同時に相手を攻撃することができる。また、特殊な軌道の攻撃技を途中でキャンセルして、移動方法として利用することもできる。何もないところで発動させ、相手の動きが鈍ったところを攻め込むといった使い道も単純ながら強力だ。

●赤ロマンキャンセル
 相手が攻撃をくらったのけぞり状態、またはガード硬直中にロマンキャンセルすると、テンションゲージを50%消費する赤いロマンキャンセルになる。
 ボタンを押した瞬間に発動し、時間遅延効果が長くあらわれるため、赤ロマンキャンセルを使うことで普段は繋がらないような高威力の連続技を狙うことができる。ガードされると反撃を受けてしまう隙の大きい技のフォローにも使っていけるぞ。

●紫ロマンキャンセル
 攻撃動作の後半部分をロマンキャンセルしようとすると、紫色のロマンキャンセルになる。大振りの攻撃技が避けられてしまった場合に、体勢を立て直すために使っていこう。
 テンションゲージを50%消費するが、ボタンを押してから発動するまでにやや長めの予備動作があり、その時点でテンションゲージを消費するため、効果が表れる前に相手の攻撃を受けてしまうとゲージが無駄になってしまう点に注意だ。

■ブリッツシールド(HS+いずれかの攻撃ボタン同時押し)
 ブリッツシールドはテンションゲージを25%消費することで、相手の攻撃を弾き返す特殊な構えを取ることができるシステム。立ち、しゃがみ、空中の3種類があり、それぞれ弾き返せる攻撃の種類が異なる。ボタンを押した瞬間に発動。空中版は他の2つと比べて構えの持続が短い。

 ブリッツシールドに弾かれるとキャラクターがのけぞり、一定時間無防備な状態になる。大きめの補正がかかるものの、手痛い攻撃を受けてしまう。ブリッツシールドに弾かれた状態ではブリッツシールドとサイクバーストのみ使用できる。連続技を狙いに来た相手に、ブリッツシールド返しができるのだ。相手が使ってくるのがダメージの高い大振りな攻撃であるほどブリッツシールド返しが狙いやすくなる。構えを取ったあと、弾き効果が切れてしまうと相手の攻撃がカウンターヒットになるのでしっかりタイミングを合わせて使っていこう。飛び道具にブリッツシールドを成立させるとキャラクターが無敵状態のまま硬直する。

■ヘルファイア
体力が残りわずかになったキャラクターの体力ゲージは、赤く点滅を始める。この状態で覚醒必殺技を発動すると画面に「HELL FIRE」と表示され、技の威力が増加する。ただでさえ威力の高い覚醒必殺技のダメージがさらに増えるので、追い詰められたところからでも一発逆転を狙うことができるぞ。ソルのドラゴンインストールといったダメージのない覚醒必殺技でも効果時間が延長されるなど、恩恵がある。

■相殺
お互いの技の攻撃判定がぶつかり合うと特殊なエフェクトが発生し、両者の攻撃判定が消失するシステム。相殺が起こったとき、何も入力しないと攻撃動作がそのまま継続され、多段技の場合は続けて2段目の攻撃判定が発生する。だが、相殺が起こった後にいずれかのボタンを押すと動作をキャンセルして別の攻撃を繰り出すことができる。相殺を起こしたものと同じ技も続けて出すことが可能。相殺はフォルトレスディフェンスでもキャンセルできるので、とっさにガード入力とボタンが押せれば安全だ。

■デンジャータイム
 相殺が発生すると一定確率で、暗くなった画面に数字のカウントが出現しデンジャータイムに発展する。デンジャータイム中は投げ、飛び道具以外の攻撃の初段が「モータルカウンター」という特殊な性能に変化する。攻撃がモータルカウンターでヒットすると、のけぞった相手に次の攻撃を当てるまでロマンキャンセル中のように時間の遅延が発生する。
 また、モータルカウンターした攻撃は全てダッシュか空中ダッシュでキャンセルできるようになるため、テンションゲージを使用することなく高威力の連続技を相手に叩き込めるようになるのだ。デンジャータイムは画面の左下に表示されたタイマーがゼロになるまで継続され、終了するまでは何度でもモータルカウンターが発生する。一度終了してしまうとそのラウンド中はもうデンジャータイムは起こらない。

■フォルトレスディフェンス(4+攻撃ボタンを押し続ける)
 レバーを後方に入力しながらボタンを押し続けると、キャラクターが緑色のバリアに覆われる。ボタンを押し続けているあいだフォルトレスディフェンスは持続し、使い続けているだけでもテンションゲージを消費する。ゲージを使ってしまうものの、フォルトレスディフェンス中は「必殺技での削りダメージ無効」「空中ガード不能技でも空中ガードできるようになる」「R.I.S.C.レベルが上昇しない」「攻撃のノックバックが上昇する」と、フォルトレスディフェンスから受けられる恩恵は大きい。特に攻撃のノックバック上昇が大きく、相手のガトリングコンビネーションを数発ガードするだけで一気に距離が開いて相手の攻めから脱出することができるぞ。防御に回ってしまったときは出し惜しみせず使っていこう。

 デメリットは「通常ガードよりもガード硬直が長くなる」「使用すると一定時間テンションゲージが溜まりにくくなる」点。また、距離が開いたことで相手の攻撃の硬直にこちらの反撃が届かなくなってしまうことがある点にも注意。テンションゲージは相手の攻撃を受けることで通常より大量に減少する。このときのゲージの減少量は相手の攻撃の強さに依存している。また、空中版は地上版に比べてゲージの消費が激しい点にも注意。使いすぎてゲージが空っぽになってしまわないよう、使いどころを見極めよう。

■サイクバースト(D+攻撃ボタン1つ同時押し)
 キャラクターの顔アイコンの下にある「BURSTゲージ」が溜まっている状態でD+攻撃ボタン1つを同時押しすると、無敵状態になったキャラクターが浮き上がって衝撃波を放つサイクバーストが使用できる。発動するキャラクターの状態によって衝撃波の色が2種類に変化し、通常状態で使用するとヒット時にテンションゲージが一気に最大まで溜まる黄色サイクバーストになる。キャラクターがのけぞり状態、またはガード硬直中に使用すると青いサイクバーストになり、攻撃をくらっている最中でも相手を遠くに吹っ飛ばすことができるぞ。

 黄色サイクバーストは発動から着地まで無敵時間が持続するが、青色サイクバーストは無敵時間が切れてしまう。青色サイクバーストの衝撃波が空振りしてしまうと、長い時間無防備な状態が続き、硬直に手痛い連続技をもらってしまうので確実に当てられるポイントで使用していきたい。BURSTゲージは時間経過と相手からの攻撃を受けることで回復し、次のラウンドに持ち越される。

■一撃必殺技
 通常状態でP+K+S+HSの4つのボタンを同時押しすることで、キャラクターが一撃必殺準備状態へ移行。テンションゲージの見た目が変化し、テンションゲージを消費する行動が一切できなくなる。さらにゲージは時間と共に減少、テンションゲージがゼロになると次は体力ゲージが削られていく。この一撃準備状態で236236+HSを入力すると一撃必殺技を使用することができる。その名の通り、ヒットするとド派手な演出が入って一撃で相手をKOすることができる攻撃だ。

 ほかの攻撃をキャンセルして出すことができないため、ふだんは気絶した相手に使う以外は狙いにくい技だが、相手の体力が減少して赤く点滅している状況では一撃準備の演出が変化し、準備動作中に時間が停止するようになる。さらに一撃必殺技の性質も変更され連続ヒットするようになるため、一撃必殺技を連続技に組み込むことが可能になる。ロマンキャンセルと組み合わせて一撃必殺技が確定するポイントを探してみよう。

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