フィールド上の施設たち~ザナラーン編

 エオルゼア各地に点在する村や集落のあらまし、背景やいわれを紹介する企画の第3回。今回はザナラーン地方の施設について、語っていきます。

公開日時:2013-12-24 16:55:00

●ザナラーンでは施設の隆盛もギル次第!?

 3地方目は、ウルダハに隣接するザナラーン地方の施設について。交易の中心地である都市国家を中心に、東西南北すべての方角に道が伸びており、要所には村や集落が設置されています。ザナラーンは、一攫千金のチャンスが眠るウルダハに近いせいか、“勝者”の村とそうでない集落が明確に分けられている印象です。その縮図が、西ザナラーンの5つの集落だと私は考えています。

■ホライズン(西ザナラーン)■

 エーテライト
 チョコボ留(ウルダハ:5ギル約1分、ベスパーベイ:15ギル約1分、シルバーバザー15ギル約2分)
 ショップ
 レターモーグリ
 ギルドリーヴ(Lv10~)
 ギルドオーダー(Lv10~)
basement/21_Horizon

 物流の中継地点。海路で運ばれた荷物は、西のベスパーベイで陸揚げされ、この場所を経由してウルダハ方面へ運ばれていきます。低地と高台の中間地点であるサンセット門の付近には、巨大な「巻き上げ機」が鎮座。大量の荷物を効率よく運ぶ体制が整えられています。

■スコーピオン交易所(西ザナラーン)■

 ショップ
 ギルドリーヴ(Lv1~/Lv5~)
basement/22_Scorpion_Crossing

 海側の中継地点がホライズンであるのに対し、ここはウルダハ側の物資輸送の拠点。ベスパーベイで荷揚げされた品が、ここを経由してウルダハや集落へ運ばれていきます。交易所のスタッフはいつも荷さばきで忙しく、泣く子にも仕事が与えたくなるほどだとか……。

■クレセントコーヴ(西ザナラーン)■

 ショップ
 船着場/フェリードック(シルバーバザー:100ギル)
basement/23_Crescent_Cove

 昔はそれなりに活気があったのですが、霊災で潮の流れが変わり、漁獲高が激減。いまはすっかり寂れてしまった、ひなびた漁村です。さらに最近は盗賊が頻繁に出没。財産を強奪された村人は働く意欲さえ失いかけているようです。近くに三日月形の入り江があることから、クレセントコーヴと呼ばれています。

■ベスパーベイ(西ザナラーン)■

 チョコボ留(ウルダハ:30ギル約2分、ホライズン:15ギル約1分)
 ショップ
 レターモーグリ
 船着場/フェリードック(リムサ・ロミンサ:200ギル)
basement/24_Vesper_Bay

 ウルダハの交易の玄関口として、豪商ロロリトが莫大な私財を投じて整備した港街。その業績を称え建てられた、ロロリトの銅像が訪れる者を出迎えます。海の向こうから届くさまざまな交易品が荷揚げされる場所で、商人や荷運び役など大勢の人々で賑わい、周囲は活気に満ちています。港のまとめ役はウィルフリッド。ベスパーベイの賑わいを絶やさぬために、入港する船舶の対応に日夜追われている模様。港のフェリードックからリムサ・ロミンサ:下甲板層行きの定期船も出ています。

■シルバーバザー(西ザナラーン)■

 チョコボ留(ウルダハ:15ギル約1分、ホライズン:15ギル約2分)
 ショップ
 レターモーグリ
 船着場/フェリードック(クレセントコーヴ:100ギル)
basement/25_The_Silver_Bazaar

 静かな港町。以前は桟橋に係留できないほど多くの船で賑わっていたのですが、いまは入ってくる船も出て行く船もほとんどありません。位置を考えれば、ベスパーベイと同様に発展していても不思議はないですよね。にもかかわらず寂れているのは、シルバーバザーの港に原因があります。それは港湾内部の水深が浅いため、近年増えつつある大型船が接岸できないというもの。そのせいもあってか、町の北東から富豪向けの宅地開発の波が押し寄せており、シルバーバザー内の土地の権利を巡ってトラブルが発生しているようです。

■ブラックブラッシュ停留所(中央ザナラーン)■

 エーテライト
 チョコボ留(ウルダハ:15ギル約1分)
 ショップ
 レターモーグリ
basement/26_Blackbrush

 ウルダハにほど近い施設。ナナワ銀山で採掘された鉱石が、列車でここへ運ばれてきます。鉱石の精製施設が併設されており、おもに銀、霊銀、銅を精錬。ファイアクリスタルを使って鉱石を溶かし、純度の高い金属を取り出しているのです。施設の取りまとめ役はエルレッド。かつては現場で精錬作業に当たっていましたが、霊災で負傷したため配置転換を決意。現在の役目に就いたとのことです。

■キャンプ・ドライボーン(東ザナラーン)■

 エーテライト
 チョコボ留(ウルダハ:30ギル約3分/ゴールドバザー:15ギル約1分/キャンプ・トランキル60ギル約3分)
 ショップ
 レターモーグリ
 ギルドリーヴ(Lv15~)
 グランドカンパニーリーヴ(Lv20~/Lv25~)
basement/27_Camp_Drybone

 北西にある聖アダマ・ランダマ教会には、5年前の霊災時に都市部で収容しきれなかった多くの遺体が安置されています。この教会で埋葬の準備をする遺族たちの休息場所が、キャンプ・ドライボーンなのです。日差しがとても強烈な場所で、行き倒れたらあっという間に干からびた骨になることから、その名が付きました。

■ハイブリッジ(東ザナラーン)■

 ショップ
basement/28_Highbridge

 遺跡が出土した崖の上に架けられた大きな橋。さまざまな物資を運ぶ人々がここを通るため、それを狙うキキルン族の襲撃をたびたび受けています。なかには人さらいのキキルン族まで出没するようで、治安はあまりよくない感じです。とはいえ、黒衣森方面へと向かう重要な陸路の中継地であり、商人を始めとする多くの人で賑わっています。ちなみに、併設された足場から降りることで、発掘調査中のベラフディア時代の遺跡を見ることができますよ。

■ゴールドバザー(東ザナラーン)■

 チョコボ留(キャンプ・ドライボーン:15ギル約1分)
 ショップ
basement/29_The_Golden_Bazaar

 かつて交易値として栄えた集落。人影もまばらで寂れた印象ですが、住民の中には「ゴールドバザーは俺が金ぴかに磨く」と意気込む若者も見受けられます。そもそもゴールドバザーは、ウルダハ都市内で売買できない品を流通させる市場として発展を遂げてきました。ところが時流の変化と、アマルジャ族の進出による治安悪化で市場は衰退。その一方、周辺地域に未発見のミスリル鉱床があるという噂が立った関係で、採掘師が集まり始めており、商人たちは彼ら相手の商売に躍起になっているようです。

■リトルアラミゴ(南ザナラーン)■

 エーテライト
 チョコボ留(ウルダハ:30ギル約2分/忘れられたオアシス:30ギル約3分)
 ショップ
 レターモーグリ
 ギルドリーヴ(Lv25~)
 グランドカンパニーリーヴ(Lv30~)
basement/30_Little_Ala_Mhigo

 ガレマール帝国に占領され故郷を追われた、アラミゴ民の難民集落。精霊に拒否されグリダニアでの居住が認められず、かといってウルダハでの都会暮らしにも馴染めなかった人々が、ここでひっそりと集まっています。なかには、みずからの過酷な境遇に抗うべく立ち上がる若者の姿も。しかし、アマルジャ族に苦杯を舐めさせられ、さらには夜盗に堕ちた元アラミゴ正規軍「骸旅団」にまで白眼視されているのが現状のようです。彼らに安寧の日は訪れるのでしょうか……。なお集落内では、不滅隊が亡命者たちに食料を援助しています。その見返りに、アマルジャ族に対抗するための軍事拠点として村の一角を不滅隊が間借りしているとのことです。

■忘れられたオアシス(南ザナラーン)■

 エーテライト
 チョコボ留(ウルダハ:30ギル約3分/リトルアラミゴ:30ギル約3分)
 ショップ
 レターモーグリ
basement/31_Forgotten_Springs

 サゴリー砂漠に隣接するオアシス。ウ族と呼ばれるミコッテが多く住んでいます。おもに女性が主体の部族ですが、族長はウオ・ド・ヌンという男性。彼らは、砂漠に棲息する獲物を狩って暮らしていますが、獲物の側もまたウ族の面々を狩猟の対象と見なしています。それを証明するかのように、巨大なサンドウォームが村内へ頻繁に侵入。ウ族の狩人たちと、文字どおり“食うか食われるか”の戦いを展開しているのです。

■キャンプ・ブルーフォグ(北ザナラーン)■

 エーテライト
 チョコボ留(ウルダハ:50ギル約2分/青燐精製所:50ギル約1分)
 ショップ
 レターモーグリ
 ギルドリーヴ(Lv40~)
basement/32_Camp_Bluefog

 不滅隊の軍事拠点。すぐ北にある青燐精製所の先はガレマール帝国の拠点と隣接しており、一帯は日ごろから軍事的脅威にさらされています。周辺が有事の際にすぐに対応できるよう、施設が年々拡張され、現在のような一大拠点へと発展したのです。その周辺は青燐水を発掘するときに生じる青い霧で覆われており、つねに薄暗い状況。その青い霧が、そのままブルーフォグという地名になりました。

■青燐精製所(北ザナラーン)■

 エーテライト
 チョコボ留(キャンプ・ブルーフォグ:50ギル約1分)
 ショップ
 レターモーグリ
basement/33_Ceruleum_Processing_Plant

 地下の青燐泉で採掘された原材料を精製し、エネルギーとして利用可能な「青燐水」にするための施設。アマジナ鉱山社の採掘師をはじめ、採掘と精製に関わる多くの労働者が集っています。青燐水は重要な戦略物資であるうえ、すぐ近くに帝国拠点「カストルム・メリディアヌム」も存在するため、不滅隊のメンバーによる警備はとても厳重です。帝国軍と結んだ暗黙の不戦地帯「ラウバーン緩衝地」が効力を発揮しているとはいえ、一触即発の雰囲気を漂わせています。


 都市国家周辺のフィールド上に存在する施設の概要を3回にわたってお届けしました。ほかにはクルザスやモードゥナ地方もあり、またの機会にお届けしたいと考えています。このように、以前の特集で解説した都市国家と同様、集落のひとつひとつにもエピソードは存在します。そうした情報は集落で暮らすNPCから直接聞けるほか、当地のサブクエストを進めることでも明らかになります。コンテンツ攻略中心の生活を送っている人も、たまにでいいので冒険の足を止めてNPCたちとぜひ話をして、各地の施設に秘められた物語や、そこに住まう人々の心情を感じ取ってください。そうすれば、いままで以上に『新生FFXIV』への没入感が増すはずですよ!

(コネオン小隊/Mainai)

この記事の個別URL

新生エオルゼア通信.com Powerd by ファミ通コネクト!オン

多くのプレイヤーが思い思いのスタイルで楽しむ『新生FFXIV』のプレイガイドです。要所のバトルは実践のくり返しで培った攻略方法をプレイヤー目線でアドバイス。役割ごとの立ち回りをフォローしてクリアまで導きます。エオルゼアに関する10のキーワードについて徹底的に考察した特集記事にも注目。「エオルゼア都市軍事同盟」「山の都イシュガルド」「第七霊災」など世界の成り立ちやストーリーが深く理解でき、冒険がもっと楽しくなります。プレイヤーの素朴な疑問・鋭いツッコミを吉田直樹プロデューサー兼ディレクターにぶつけるインタビュー記事では意外な真実も!?

ファイナルファンタジーXIV
新生エオルゼア通信 Vol.3

3月18日発売
1620円[税込]

 『月刊ファミ通コネクト!オン』6月号では、"新生編"の物語に終止符を打つべく、大迷宮バハムート真成編第四層と皇都イシュガルド防衛戦の攻略をお届けします。パッチ2.55で遊びごたえが増したトリプルトライアド&チョコボレースの解説も見逃せない濃度です。ビギナー向けの育成ガイド、クラフターの装備充実講座など、『蒼天のイシュガルド』発売に向けた記事も充実。バラエティー豊かな記事でエオルゼアでの冒険と生活を徹底サポートします!

コネクト!オン『FFXIV』2015年6月号扉

ファミ通コネクト!オン
2015年6月号

4月27日発売 特別定価 850円[税込]