海外では、2016年上旬の発売が予定（※日本発売は未定）されているスクウェア・エニックスのプレイステーション4、Xbox One、PC用ソフト『Deus Ex: Mankind Divided』。2015年7月9日～12日（現地時間）、アメリカ・サンディエゴのコンベンションセンターにて行われているComic-Con International 2015（通称：コミコン）の3日目にあたる11日、同作のパネルセッションが行われた。今回のセッションでは、E3 2015で公開された序盤のプレイデモ（下映像）をもとに、物語などについても触れられた。

　本作の主人公は、前作でオーグメンテーション（いわゆるサイボーグ化）を受けた、アダム・ジェンセン。ジェンセンは、タスクフォースに所属する国際的な諜報員として活躍する。本作ではオーグメンテーションはもちろん、武器やツールなどもグレードアップされている。

　ちなみに、本セッションにはアダム・ジェンセンを演じるElias Toufexis氏（下写真右）も登壇。観覧者から喝采を浴びていた。

　プレイデモの導入では、プラハでテロ攻撃が発生し、“タスクフォース29”はジェンセンにARC（オーグメンテッド・レジスタンス同盟）のリーダーであるタロス・ラッカーを捜索するよう指令。そしてジェンセンは、ラッカーがいるアジトに侵入する……その後のデモの流れはこちらで確認していただきたい。本セッションで改めて言及されたのは、侵入ルートには複数あり、解決方法も複数ある自由度の高さ。マップも横だけでなく縦へも広がり、サイドクエストも用意されているという。

　前作では“Human Evolution（人間革命）”によって、オーグメンテーションを受けることは肯定的とされ、すべてがよくなると考えられていた。だが、オーグメンテーションを受けた人たちが、反発するようになったため、本作ではメカニカル・アパルトヘイトと呼ばれる差別が存在する混沌とした時代になっている。ジェンセンは、反テロ組織であるタスクフォースに所属するが、その背後で誰かが操っていると考えており、任務とは別に内部への警戒心を保ちつつ、背後にある陰謀を暴く、といった内容になるようだ。

　本作ではコンバットが強化されている、というのもE3のデモで明らかにされた通り。特徴的なのはジェンセンの腕に施されたガンアーム。このガンアームによって、武器とオーグメンテーション能力を自由自在に切り替えることができる、“ナノブレード”という刃。敵を斬りつけて殺傷したり、飛び道具として遠距離から敵を攻撃したり、壁や地面に突き刺して一定時間後に爆発させる、といった使いかたもでき、攻撃のバリエーションは格段にアップ。ゲームプレイディレクターを務めるPatrick Fortier氏は、「我々もまだ発見することが多く、アイテム要素をつねに追加もしているので、プレイヤーはプレイするたびに新しい発見があると思う」と自信のコメント。コンバットとステルスの選択は出来るだけフェアになるように調整されており、必ずしも隠れながら進行しなくても、コンバットでも優位に立てるようになった、というのが本作の大きな変化と言える。ただ、ステルスを楽しみたい人は存分に楽しめるよう、ステルスだけで進むことも可能だ。

　プレイスタイルはプレイヤーが選ぶ。ステルスとコンバットを状況によって使い分け、物語の核心に迫っていく。日本での発売はまだ発表されていないが、また続報が入り次第お届けしよう。

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