スクウェア・エニックスの海外ゲームレーベル“EXTREME EDGE”にて発売されるプレイステーション4、およびXbox 360用ソフト『トロピコ5』。本作は、カリブ海に浮かぶ島国“トロピコ”のプレジデンテ（大統領）となり、国を発展させていく経営シミュレーションゲーム。国民に気づかれないように少しずつ国庫から資金を横領し、スイス銀行の口座に移して、退任後の生活を豊かにするのが最大の目的だ。本作では、トロピコの発展に合わせて、植民地時代から現代へと時代が移り変わる。それに合わせて、技術も進歩するのが特徴だ。　今回はその時代の移り変わりとともに、プレジデンテを待ち受ける苦難や、試練を各ゲーム要素とともに紹介しよう。

■植民地時代†

　帝国の支配下に置かれている時代。技術は未発達で、経済は農業や漁業などの第一次産業が中心。植民地総督としての任期終了までにタスクを実行し、独立を宣言すれば、正式な統治者になれる。

　植民地時代は、単純な構造の建物のみ建設することができる。経済の大部分は天然資源の生産に依存。国民のための住まいや、食糧を生産しつつ、交易によって国庫を潤していくことになる。

▲まずは住民のための食糧を確保するため、農場や牧場などを建設しよう。何れも道路に面していないと収穫したものを輸送できないため、最低限のインフラ整備も同時に必要になる。余剰分は交易によって他国へ売って国家の収入にすることができる。

▲木材を生産する伐採所（左画面）。天然資源には限りがあるため、周囲に木がなくなると伐採所は崩壊する。住民のために住居も用意する必要がある（右画面）。清潔で快適な住居がなければ住民は働く意欲を持たず、国の繁栄にも繋がらない。

▲小さな島とはいえ、中心部以外は未開の地となっている（左画面）。探検隊を派遣することで、未開の地を開拓したり、鉱床や遺跡などを見つけることができる。

　帝国から突きつけられるさまざまな無理難題をこなしながら、住民からの支持率を50％以上にすることができれば、独立を宣言することができる。

■世界大戦時代†

　連合軍と枢軸軍の戦争に翻弄される時代で、高度な産業がアンロックされる。各陣営と友好関係を結べば支援を受けられるが、関係が冷え込むと侵略される恐れも。また、国内では反体制派が出現。大統領改選を求める声も出てくる。外政だけではなく、内政にも気を配る必要がある。

　プレジデンテの政策を快く思わない反体制派が一定数を超えると、デモや暴動に発展する（下画面）。彼らの要望に応えるか、非合法に排除するかはあなた次第。

　住民のための施策は勿論、私服を肥やすための手段。非合法な工作などさまざまな布告を発することができるようになる。

　機械化、工業化が進み、加工業などの二次産業が発展（下画面）。作物や鉱物などは、自国で加工してから輸出することでさらなる利益が見込める。

　収入と支出のバランスを見ながら、投資すべき対象を見極め、強国へ成長するための国力となる資金を蓄えよう。

■冷戦時代†

　大戦が終わり、技術の進歩とともに国力が増す時代。人口の増加にともなって主義主張を持つ者が現れ、資本主義者や共産主義者といった派閥を形成。また、諸外国からの圧力もさらに強まる。今後のトロピコの行方を左右する分岐点であり、プレジデンテの手腕が問われる。



　電力を供給できるようになり、産業がさらに近代化したトロピコ。写真はさまざまな農作物を保存食に加工できる缶詰工場。

▲サービス業などの第三次産業も発展（左画面）。資源を切り売りするだけでなく、観光産業などにでも外貨を獲得できるようになる。冷戦期には、軍国主義者や宗教信奉者、共産主義者、資本主義者といった勢力が登場。こうした派閥すべてがプレジデンテに対して何等かの態度を示す。態度が良好であれば、その派閥の支持者が選挙で票を入れてくれるが……。

　トロピコが潤えば潤うほど、よくも悪くも諸外国からの関心を引くことになる。他国からの侵攻に備えて軍備を増強することも忘れずに。陸軍基地や兵舎、砦を建造することで、戦車や歩兵などが配備され、他国からの侵攻や、反体制派の暴動を鎮圧することができるようになる。

　プレジデンテの政策に不満を持った国民は、デモやクーデターを行う。軍を組織して、クーデターを防ごう。他国の侵攻や、反体制派の暴動によって、トロピコのシンボルでもある宮殿が陥落するとゲームオーバーに……。

■現代†

　トロピコの最終段階となる時代。テクノロジーが大幅に発達し、原子力による発電や、人工衛星の打ち上げなども可能になる。ここから国を発展させていけるかどうかは、プレジデンテの腕次第！

・私の声を演じるのは江原正士さんです!

　大統領補佐官としてプレイヤーをナビゲートしてくれる、ペヌルティーモ。彼の声は、初代『トロピコ』同様、江原正士さんが担当。江原さんは『NARUTO −ナルト−』のガイ役や、映画吹き替えなどで活躍する声優だ。「プルェジデンテ！」と巻き舌で呼びかけてくれるペヌルティーモとともに、トロピコを導こう。



・江原正士さんからプレジデンテへ

　『トロピコ5』発売日決定、おめでとうございます！　久しぶりに大統領補佐官であるペヌルティーモを演じさせていただきましたが、ウィットに富んだ愛すべきキャラで、楽しく収録することができました。皆さんがペヌルティーモのブラックなアドバイスに耳を傾けながら、あなたの理想とする国家を築いていただけたなら、光栄の至りです！

※『トロピコ5』公式サイト

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※画面は開発中のものです