シーズン2 第15話　“ 幸福の反作用（2）”

【事故を起こしたのに？帰さないんだ】
　こういう“ちょっと違う感覚”というものが今回の“アニメ業界編”にはチラホラと散りばめられるように表現されていきます。

　またこのシーンにも意味はあって、後のエピソードで触れられますので少し覚えておいてもらえると助かります。

　常識というモノサシの感覚は業界・会社・人によってまちまちです。

　蓮実はあくまで中堅のゲーム会社で働くサラリーマンの感覚として違和感を覚えたようですね。皆さんはどう感じられましたか？

【言われてうれしい言葉NO1】

　どんな仕事にも先輩や上司が存在していて、細かいことにも指示されたりダメ出しされたりしていませんか？

「そりゃできていないんだから、言われるでしょ、指摘されるだけ有難く思え」

　さすがにそんな嫌な感じと態度で示してくるような上司は少ないかもしれませんが、心情をハッキリ表現するとこんなセリフにすらなってしまっているのではないでしょうか。

　“言われるうちが華”なんて言葉もありますが、いずれにせよ指示を受ける側にとってはすべてがプレッシャーでありストレスになったりもします。

　まぁ、そういったことを積み重ねて少しずつ一人前になっていく、と前向きに考えるほかありませんが。

　その一方で「お任せします」というメッセージは働くすべての人が言われてうれしい言葉ナンバー1だと思います。

「すべてをわかった上であなたの裁量に任せます」ということですからね。蓮実のようにニヤけてしまう気持ちもよくわかります。認められた！　と感じさせてくれるのですから。

　ちなみにコマの中の「あらぁ」という演出は原作には存在していなくて、松島幸太朗による演出となっています。蓮実がわかりやすく喜んでいることが1コマで伝わる非常に良い演出だと思います（さすがです）。

【ちょっと待ってどーゆーこと？　アニメ業界？】

　はい、“アニメ業界編”ではまさにこのセリフが頻繁に登場することになると思います。

　直接的に言葉にしていなくても読んでいて「え、どーゆーこと？」と感じられることは多いと思います。

　それぐらいユニークで独特の困った文化やおもしろいエピソードや感覚だらけの業界なんですよ、アニメ業界って。

　今回の「わかりません」の答え合わせは次回の第16話で明かされます。具体的に西野さんが説明してくれますので楽しみにしていてください（何度でも言いますが、作中に登場するアニメ企業や人物に特定のモデルは存在しませんからね）。

【編集部コメント】
　“ここがヘンだよアニメ業界”ということで、ゲーム業界とはひと味違った世界をみせてくれそうですね！

　現在、『チェイサーゲーム』を題材としたリーディング第2回公演のチケットが販売中。2023年9月15日（金）～18日（月・祝）の期間全7回実施予定になっています。ぜひチェックしてみてください。

　
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『チェイサーゲーム』SEASON2.00 公式PV

　次話『チェイサーゲーム』シーズン2 第16話は、9月18日（月）に掲載予定です。お楽しみに。

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