現代のゲーム業界を舞台にくり広げられるお仕事マンガ。月曜日配信予定。漫画掲載の翌月曜日には、原作者であるサイバーコネクトツー松山洋(まつやまひろし)社長のエッセイ「デバッグルーム」を配信。単行本第5巻が好評発売中!
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【マンガの裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム デバッグルーム第38回
2020-11-16 11:00:00
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【『最善』っての一回やめなーい?】
実際に言われたことがあるセリフです。
“最善を尽くす”と言えば聞こえはいいですが、実際にはさまざまな事情(スケジュール・予算・クオリティ)を鑑みたうえで“落とし所を見つける”ということなのです。
だから、決して“最高”の答えというわけではありません。が、ゲーム開発は答えのない作業をやっているようなものです。どこかで落とし所を作るしかありません。
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【目指すのは『ベター』じゃなくて『最高(ベスト)』】
これも実際に言われたことがある言葉です。
もちろん、目指すべきは最高(ベスト)であることはみんなわかっていることです。が、やはり時期と内容によります。
どん詰まってるときにそれを目指しても、やはりそれは理想論でしかないです。「どうすればできるか? いまの最適解は何か?」それを判断するのがディレクターの仕事であり、承認するのがプロデューサーの本来の役目ですよ。
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【新たにアサインされた】
現在のゲームソフト開発では、その期間が2年・3年と長期にわたることが多いです。
大手企業の担当プロデューサーは、定期的な人事異動などで変更になることもしばしばあります。途中で変わったプロデューサーは、立ち上げた人間とはプロジェクトに対する思い入れが異なりますので、作中で描かれているようなことはよく起きます。
しかし、今回の更木のケースはそういった意味合いとも少し異なるようです。
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【同じプロジェクトの中に『敵』はいない】
龍也が熱くなってこんなことを口にするのもよくわかります。が、本田が言うこともごもっとも。いっしょに進めているプロジェクトは発注する側も受託開発する側もみんな同じ夢を見ているはずなのです。
みんなで成功したい!と夢見て作るのがゲームソフトのビジネスです。さて、更木の真意はどこにあるのでしょうか。
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【系列店からヘルプ】
だいたいの夜のお店では系列店があって、こうしてヘルプが派遣されることもあります。
しかし、(作中で描かれているように)久井田が働いているのはコスプレ・アニソンバーで、まったく職種が異なるため、こういった形でヘルプに入ることは少ないです。接客業としての風営法の適用範囲が異なるからです。とはいえ、うまく回してなんとかするのが敏腕店長の役目でもあります(余談ですが、コスプレバーとキャバクラでは衣装もヘアメイクもぜんぜん異なるので、こんなに早くヘルプが到着することはありえません。そのあたりはマンガ的表現ということで短縮させていただきました)。
以上、第38回デバッグルームでした。
次回は、特別企画です。
以前に、『鉄拳』シリーズの総合プロデューサーであり、松山社長の旧知でもあるバンダイナムコエンターテインメント原田勝弘氏が、松山社長に宛てた『チェイサーゲーム』についての手紙を松山社長が自身のTwitterにて公開したことがありました。
え、フツーにクレームだったw
いやクレームとは正確には違うんだろうけど、滅茶苦茶読み込んでくれた上での真摯な感想&要望?しかしコレをバンダイナムコエンターテインメント所属の原田勝弘が言えるって事が凄いな。
しかも本当に長文(3… https://t.co/QCroI7QkwC
— 松山洋@チェイサーゲーム (@PIROSHI_CC2) 2019-10-08 11:57:24
現在進行中の連載で描かれている『プロデューサー』編は、まさにパブリッシャーとディベロッパーの現実が描かれています。これを原田氏がどのように感じているのか。松山社長との対談で皆様にお届けしたいと思います!
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