チェイサーゲーム

現代のゲーム業界を舞台にくり広げられるお仕事マンガ。2週に1度、月曜日配信予定。漫画掲載の翌月曜日には、原作者であるサイバーコネクトツー松山洋(まつやまひろし)社長のエッセイ「デバッグルーム」を配信。単行本1・2巻が好評発売中!

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【マンガの裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム デバッグルーム第22回

2020-03-02 11:00:00

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第22話  “ファントムクラッシュ(2)”

ぺあ


【ペアを組まされてしまった】

実際にあった発表内容です。驚愕ですが事実です。完全に人のせいです。

ほかにも「まわりがうるさくて集中できなかった。こんな環境でやらせた学校側が悪いと思います」なんて驚愕の発表もありました。言わずもがな、そんな人は、一生うまくいかないことを誰かのせいにして生きていくのでしょう。当然ながら、そういう人はクリエイティブなお仕事には向いていませんね。

何をいってる


【何言ってるか全然ダメ】

同じくパートナーのせいにしているうちは全然ダメです。お互いが歩み寄ることが大切です。

もちろん完全に相手が悪い場合もあるかもしれません。が、それでも相手のせいにしているようではダメです。きびしい言いかたになりますが。“相手が誰であれ”結果を出すのがクリエイターです。「自分は相手が抜群によいパートナーのときにしかいい結果は出せません」と発表しているようなものです。

仕事の現場では、そんな最高の環境が与えられる日を待っていては、それこそ仕事にならないです。

聞き返し


【聞き返しのテクニック】

じつを言うと、これも正解です。伝えるテクニックももちろん大事ですが、それ以上に大切なのはこの聞き返しのテクニックなのです。「〇です」と伝えられて「〇ですね」と返しているようでは不十分。「〇は正円ということでいいですか?」と返すのが正しい聞き返しということになります。オウム返しは正しいキャッチボールとは言えないということです。

0点


【点数は『0点』です】

作中でも語られていますが、このコミュニケーションゲームはあくまで研修目的に作られたものです(私が作りました)。なので、基本的に“正解できない”ようになっています。だって、学んでいただくための研修ですからね。ただユーキのように正解に辿り着く学生が稀に出現することがあります。そんな人間は1000人に1人くらいの確率です。ふつうは正解に気づきません。

求められていることに


【求められたことに答える】

このコミュニケーションゲームを通じていちばん学んでほしい部分は、じつはシンプルにこれひとつだったりします。点数が『0点』でもいいのです。

重要なことは発表の順番を間違えないこと。聞かれてもいないことをペラペラと付け加えないこと。ほとんどの学生は、まずこれができません。もちろん言い訳したくなる気持ちはわかります。が、社会に出るとよく「結果から報告しろ」と教育されるように、重要なことから順に報告することを学んでもらうための研修だったということです。

ちょっとだけ


【ちょっとだけ気づくのが早かった】

やはりこれも現実ですが、誰もができないことをできる人間から業界に入っていくわけです。ほかの人と同様にできないままでは同じように不合格となってしまいます。ゲーム業界を目指していて勉強している人は全国にたくさんいますが、僕の体感的にこの仕事に就ける人は100人に1人の割合です。99人は不合格になっている現状を考えると、人と同じでいいわけがありません。

人より頭ひとつ抜け出すためには何を積み重ねるべきかを真剣に考えてください。

応接室


【学校の応接室】

完全に余談ですが。どこの専門学校でも到着後はこうして応接室に案内されそうになるのですが、基本断ってます。「あ、応接室はけっこうです。このまま生徒がいる教室に直行しましょう。早く生徒に会わせてください。そして講義の準備をさせてください」と伝えて教室に直行することが多いです。

「そんなこと言わずにまずは座ってお茶でも飲んでください」って言われることも多いですが、基本断ります。講義が終わった後もそのまま学校を出ることが多いので応接室を使うことはまずありません。が、今回はあくまで演出上そういうシーンを入れさせてもらいました。

ARIES


【見て欲しいもの】

覚えてますか? この『ARIES(アリエス)』という作品はタツヤたちが高校時代に制作してゲームコンテストで見事最優秀賞を獲得したゲームソフトです。次回はこのゲームソフトをタツヤたちが松山にプレゼンして遊んでもらうという回になりますが、さていったいどうなることでしょう。松山が登場してから(やはり)反響が大きいようですが松山登場回は3話構成になっており、次回の第23話まででひと区切りとなります。お楽しみに!

23話予告カット (1)

【第23話の予告カットを公開】

ユーキだけが、出題の意図をくみ取り、見事に正解した第22話。ラストでは、第17話で描かれていた『ARIES(アリエス)』というゲームを松山社長に見せるシーンに。しかしここでもまた、松山社長が不気味な笑みを浮かべるカットで終わりました。まだまだひと波乱ありそうな第23話の予告カットを見てみるとプンスカしているマコの姿が……。 さてマコは何にむくれているのでしょうか!? 第23話の配信は3月9日(月)を予定しています。お楽しみに!


 現在、第3巻が好評発売中です。描き下ろしのエピソードも載っているので。ぜひチェックしてください!

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