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第4回: [CHO]レベル1から始めるカオヒ 1―初心者編
公開日時:2014-04-15 00:00:00
前回までは「MOBA概論」として色々と書いてきましたが、今回からはゲームごとに特化してブログを書いていくことにしました。ひとまず本ブログでは、『League of Legends』と『カオス ヒーローズ オンライン』の二作品を中心に取り扱っていこうと思います。
というわけで、今回は“レベル1から始めるカオヒ”として、『カオス ヒーローズ オンライン(以下CHO)』について取り扱います。チュートリアルを終わらせたことを前提として、「チュートリアルは終わらせたけど、次はどうすればいいの?」というような人向けに解説していきます。
●他のゲームとの違いって何さ?†
ここでCHOと他のゲームとの違いをざっと箇条書きで説明します(過去記事なども参照のこと)。
・アイテムショップに寄る必要がなく、マップのどこからでもアイテムを購入できる。回復ポーションなども同様で、購入した時点ですぐに効果が出る。
・どのキャラクターでも帰還スキルを使用すると一時的に無敵になり、本拠地にテレポートできる(クールダウンは300秒)。
・レーン戦が終わるのが比較的早く、序盤から集団戦闘が起こりやすい。
・マップに設置して視界を取るためのアイテムであるワードが存在しない。
・クリープが弱く、クリープを利用しての攻城は出来ない。
・神聖連合と不死軍勢の2陣営に分かれて戦うため、陣営ごとに使用できるキャラクターは異なる(全ヒーロー選択モードもある)。
・日本サーバーはセガが運営しているため、『戦場のヴァルキュリア』のキャラクターや、アークシステムワークスの格闘ゲームのキャラクターが使える。
・“製作アイテム”と呼ばれるシステムがある。試合後やデイリーの報酬として入手した“製作アイテム”をゲーム内ロビーで“製作装備ショップ”に登録し、それをゲーム内で購入できる。“製作装備アイテム”はアイテムの基本性能に様々なオプションがランダムで付いてくる。また、“製作装備アイテム”は合成してオプションを増やすことができるなど、長くゲームを続けることでアイテムを育てていくといった楽しみもある。
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▲【番外編】アバター(スキン)がカワイイ。ボイスも変わるし、ブロッケンちゃんカワイイよ!(アバター未使用時はオッサンなのは黙っておこう) |
CHOならではの要素で一番特徴的なのは、やはり“帰還スキル”かな。この“帰還スキル”で無敵になって拠点に戻れることを前提としたアグレッシブな攻め方なんかは、他のゲームじゃ味わえない面白さがあるんじゃないかなと思う。ちなみに帰還スキルはスタン中だと使えないので、相手に帰還スキルを使わせないよう味方同士で連携して、一気に敵を倒すなんて熱いシーンも生まれやすい。
●チュートリアルは終わったけど、次は何のモードをやればいい?†
CHOのロビー画面に様々なモード名が並んでいて、「何からやればいいんだよ!」となる初心者もいるかと思います。
「いきなり人と対戦するのは怖いなぁ」と思う人にオススメなのは、敵がBotで味方がプレイヤーのいわゆるCoopモードとなる“初心者戦”、または部屋に鍵を掛けて他のプレイヤーを全てBotにした設定の“カスタム戦”です。
と、ここまで書いたけど、そもそも始めたばかりでプレイヤーレベルが1の人は5対5の対人戦となる“ノーマル対戦”や“ランキング対戦”には参加できない仕様。いきなり対人戦に放り込まれることは無いので安心してほしい。ただし、“カスタム戦”で他の人が建てた部屋に入った場合は対人戦が始まる可能性があるので、注意しておこう。
●なんかたくさんヒーローがいるけど、どれを選べばいいのさ?†
MOBAはキャラクターピックから既に戦いが始まっているんですが、Bot戦をやる段階ならロールなんかは気にせずに好きなキャラクターを使用すればいいと思います。
というわけで、テキトーにピックしちゃったらゲームを始めちゃいましょう。今回は記事を書くのに都合がいいので、自分以外Botの「カスタム戦」をプレイします。「初心者戦」にも応用可能な話にするので、どちらでも気に入ったほうをプレイしていただければいいです。
●始まっちゃったけど、どこのレーンに行けばいいんだよ?†
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▲ゲームが始まった時点では全てのプレイヤーキャラクターがリスポーンポイントとなる泉にいる。緑の矢印は“おすすめレーン表示”。 |
最初にまず悩むのは「どこのレーンに行けばいいのか」ということだと思います。ちなみにレーンとはマップに3つある大きな道のことで、上から“Top”、“Mid”、“Bot”と呼びます(レーンの名称やMOBAの基本的な要素については、これまで書いてきた“MOBA概論”の記事も参考にしてほしい)。
CHOでは設定を変えていなければ“おすすめレーン表示”があるので、初心者の間は“おすすめレーン”に向かえばとりあえずOK。ただし、“おすすめレーン”に従うと3人レーンが出来ちゃうようなら、無視してレーンの人数配分はTopに二人、Midに一人、Botに二人になるようにするといい。
Midは周りに中立クリープが多くてレベル先行しやすいので、真っ先に育ちたいヒーローが一人で行くケースが多い(複数のヒーローが同じ場所にいると経験値とゴールドが分散してしまうので逆効果)。そのため、Midは基本的に一人となります。5人で同じレーンに行かないのも、経験値とゴールドが分散してしまって結果的に損をするからです。
また、上級者同士の試合では2Mid(Midに2人行く)などもありますが、野良の試合では基本的に上から2:1:2の人数配分になることが多いので、頭のなかで「2:1:2」と繰り返して覚えておきましょう。レーンに向かったら、いよいよ“レーン戦”が始まるぞ!
CHOでは開幕5分あたりまでの、お互いにタワーが壊れることも担当レーンを離れることもあまりない時間帯のことをレーン戦やレーンフェイズなんて言います。
●レーンに向かったら何をするのさ?アイテムは何を買うのがいい?†
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▲慣れてきたらレーン横の木を切ってみよう。これは、2分ごとや3分20秒ごとに発生する小型中立クリープや中型中立クリープを狩りやすくするため。ゲームに慣れると、木を切っておきたいと思うようになるはず。 |
レーンに向かったら、とりあえずは敵と味方のクリープ(兵士)のスポーン(発生)を待ってタワーの横で待機しておけばよい。
そして、スターティングアイテムを買っておこう。また、CHOではアイテムがマップのどこからでも購入可能なので、レーンで対面する相手を見てからアイテムを買っても構わない。
どのヒーローにも共通してスターティングアイテムとしてオススメなのは、移動速度の上がる「ブーツ(何をするにしても移動速度は超重要)」。
また、ゲーム内時間で5分経過するまではHPを回復させる「回復ポーション」が使用できないため、「再生の指輪」と「祭司の仮面」をレーン戦の最中に複数個買っていくといいでしょう。これらのアイテムはHPとMP(マナ)の自然回復力が高まるので、Sustain(レーンの維持能力)を高めてくれます。
なお、「再生の指輪」と「祭司の仮面」はゲーム内時間で5分経過すると「回復ポーション」が使用可能になるので、上級装備の素材になる分だけ残しておいて残りは売ってしまってもいいでしょう。このゲーム、指輪と仮面はそれぞれ300Gで買えるけど売値が240Gだから、あんまり損はしないんだよね。
レーンでどうしても死にそうなら即時発動アイテムの「古代知識の石」と「アルペンハイムのチーズ」を使ってもいいけど、使ってばかりいるとお金が貯まらなくて装備が揃わないから気を付けよう。
●アイテムは分かったけど、レーン戦って何をすればいいの?†
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▲レーン戦で最も重要なのは死なないことですが、クリープ(兵士)のラストヒット(LH)を取ってゴールドを稼ぐのも大事。スキルでLHを取りやすいヒーローは“祭司の仮面”を装備してスキルでLHを取っていこう。ちなみに、通常攻撃でLHを取る場合は、近接攻撃クリープならタワーの攻撃6回、遠距離攻撃クリープならタワーの攻撃を3回受けたところで通常攻撃をするとLHが取りやすい。 |
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▲LHを取りたいのは敵も同じ。ゲームに慣れてきたら、敵のLHをスキルや通常攻撃で邪魔してみよう(このように敵に嫌がらせをすることをハラスという)。敵も当然ながら反撃をしてくる可能性があるので、“敵に与えたダメージ<敵から食らったダメージ”にならないように気をつけましょう。 |
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▲5分ごとに発生する大型中立クリープは経験値もゴールドも多くもらえるため、この地点で集団戦闘が発生することが多い。 |
お金を稼いで育つことばっか書いてきたけど、「チュートリアルとかで建物を壊すゲームだって言ったじゃん」って思った人もいるだろう。でも開始5分ぐらいまでは装備もスキルも揃っていないので、チームのヒーロー構成などにもよりますが、タワーを壊すのは難しいのです。
もちろん、上級者の試合では5分以内にタワーを壊したり、人数差を付けて敵を倒したり(人数差を付けて敵を倒すことをGankという)もします。ですが、Bot戦をやる段階では開始5分ぐらいまでは育つことを重視するといいでしょう。
5分以降は大型クリープが発生しヒーローのレベルも究極スキルが撃てるレベル6になるので、ヒーロー同士のキル/デスが生まれてくるはずです。CHOでは、この段階で“レーン戦”が終わったと言えると思います。
●レーン戦は終わった。タワーや大型中立クリープを巡っての戦いの始まりだ!†
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▲ゲーム内時間5分以降は味方と合流してタワーや大型中立クリープなどのオブジェクティブ(目標)を取ったり、敵をGankするなどして相手チームから有利を取っていこう。もちろん、相手チームも上で言ったことを狙ってくるので忘れずに。 |
5分以降はゴールドが貯まっていくので、アイテムビルドを進めていきたいところ。とりあえず最初は、画面右上にある「先週の人気装備」から気に入ったアイテムを買い進めていけばOK。そろそろ5vs5などの集団戦が発生する時間でもあるけど、集団戦闘での動き方なんかは次回以降の記事で。
また、5分以降に忘れがちなのがレーンの敵クリープを処理すること(レーンのクリープや中立クリープを倒してゴールドと経験値を稼ぐことをファームという)。特に“晩成型”(Ranged Carry)ロールのヒーローはファームをすることが重要となります。
また、“Ranged Carry”などのロールについては過去の「MOBA 概論」の記事でもちょこちょこっと書いてますが、CHOにおけるロールなんかも次回以降の記事に譲ります。アイテムビルドもそうだけど、こういうのは使用ヒーローによって全然変わってくるからね。
●センチネルを倒した!いよいよ敵の本陣に攻め込むぞ!†
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▲センチネルを倒したら、いよいよ敵の本陣に攻め込み、バラックを攻撃できるようになります。本陣であっても、攻めるタイミングやバックドア(BD)についてはセンチネルの項目で話したことと同じです。敵の本陣では敵のリスポーンポイントかつ回復ポイントである泉があるので、敵の復活時間や回復などには気を付けて攻城しましょう。 |
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▲バラックを壊すと、壊したバラックからはクリープが発生しなくなる。また、壊したチームのメンバー全員に定期的にゴールドが入るなどのメリットがある。なお、CHOでは壊したバラックが復活したりすることは無い。 |
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▲ラストタワーを壊すと、敵の本拠地を攻撃できるようになります。ラストタワーは特に特殊能力なんかも無いので、特に書くことはないかな。ここまで攻めていれば、すでに勝負がほぼ決まっています。敵の泉とは反対側のラストタワーから攻撃すれば、壊しやすいといったぐらいでしょう。 |
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▲ラストタワーを破壊し本拠地まで壊せば、チームの勝利だ! |
おさらいしておこう。敵のオブジェクティブはタワー、センチネル、バラック、ガーディアン、ラストタワー、本拠地の順に取っていくのだ。Gankやファームは敵オブジェクティブを取るための手段にすぎず、目的ではない(大型中立クリープなんかもオブジェクティブとは言えるけどね)。さぁ、君の参戦を待っている!
今回は『CHO』のBot戦について書きました。ヒーローの例やロール別の立ち回り例などを書いていないのは、最初は自分が気に入ったヒーローを自分の思うままに使ってほしいからなのです。
Bot戦に慣れてきたら、対人戦にも手を出してみましょう。次回以降は対人戦やロール別の動き方なんかについて書いていきたいと思います。ちなみに筆者は苦手なロールなどもあるし大会に出るほどの実力は無いので、「これは違うんじゃね―の?」と思ったら、正解かもしれない。自分で考えながら、ゲームをプレイしてみてほしい。
あと、この手のゲームで気をつけてほしいのは、正解の行動ってのは何なのか判断しにくいってことかな。ビルドなんかもそうだし、正解なんてなかなか無いんですね。その辺がMOBAの深いところであり、面白いとこでもある。最適な行動って言ったほうがいいかな?筆者も考えながらプレイしていきたいと思います。つーわけで、このブログでは今回扱った『CHO』と『League of Legends』の記事を中心にこれからやっていきたいと思います。
●【MOBA怪しい伝説】 AoSって何?†
嘘か真か? 【MOBA怪しい伝説】コーナーを不定期でやっていきます。未確認情報だったりするので、あまり信用しないように。
今回ピックアップするのは、「AoS」という略語。そもそもは、RTSゲーム『StarCraft 1(SC1)』に“Aeon of Strife”というUMS(カスタムマップ)があり、それがRTSゲーム『WarCraft III(WC3)』の“Defense of the Ancients(DotA)”というUMS(カスタムマップ)の元になってるらしい。
筆者はSC1の“Aeon of Strife”はプレイしたことがないのだが、誰が移植したのかよくわからないWC3版の“Aeon of Strife”は何回かプレイした記憶がある。SC1の“Aeon of Strife”は動画しか見たことないけど、WC3版のは3レーンあってバラックからクリープが敵陣に向かったり、プレイヤーはヒーローだけを操作するなんていう、MOBAの基本要素を押さえていた記憶があります。
それで、この“Aeon of Strife”があったことで、この手のジャンルのゲームの部屋がWC3上で立つ時に部屋名とかマップ名に「AoS」って付いてることが多かった。なので、「AoS」もジャンル名として昔は使われていたんですね。
韓国では今でも「AoS」がジャンル名として使われているようなんですが、“Aeon of Strife”は固有名なので公には使えないようです。そのため、CHOでは「The Real Action Oriented Strategy」の略となっていたり、韓国ネクソンの『Dota 2』のプレスリリースでは「Action Online Strategy」の略とされているようですね。
というわけで、「AoS」とは“Aeon of Strife”の略なんだけど、会社的に“Aeon of Strife”の名前は使えなかった。でも、「AoS」がジャンル名として広まっているので、そこは使ったって感じかと思っています。
※MOBA研のメアドができました。「ここは説明不足ではないか?」、「こういうネタを扱って欲しい」、「自分はこの部分こう認識しているがどうか」などなど、ご意見・ご指摘をお待ちしています。mobaken@ml.enterbrain.co.jpまで忌憚のないご意見をお寄せください。
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