浅尾ディレクターと山路さんに一問一答!!

公開日時:2015-11-18 23:00:00

リプ斉トンです!

明日はいよいよ『Re:3』稼動開始! ということでワクワクしておりますが、今回は連続企画の締めくくりとして、開発のキーマンである浅尾祥正ディレクターと開発チームの山路浩太郎さんに本作の注目ポイントを一問一答にして答えていただきました!

開発の裏話など、注目要素満載ですよ。



Q1『Re:3』で、注目してほしいポイントを教えてください。

浅尾さん やはり“転醒力”に関連するシステムです。この新パラメーターを軸に、“魔神+降魔”と言う新たな“攻めかた”と、“使い魔転醒”という新たな“受けかた”ができるようになりました。これらの新要素を組み込んで変化した、新たな『LoV』の戦略を楽しんでいただければと思います。

山路さん 今回初登場の使い魔の能力、“アームズ”にもご注目いただきたいです。実際に効果を見て「えっ!?」とよい意味で驚いてもらえるようなものに仕上がってると思いますし、操作していて楽しいアームズを持つ使い魔が多いので、ぜひ使ってみていただきたいです。



Q2 本作の大きな追加要素に降魔の存在がありますが、実装の経緯や、実装するにあたって苦労した部分などはありましたか?

浅尾さん 企画当初は“降魔”と“使い魔転醒”…これは“リカバリー”と呼ばれていましたね、あと主人公が変身して“魔神”になる、この3つの要素は入れよう!とは決めていたものの、それぞれがバラバラに存在していて、ただいたずらに要素が増えていただけでした。それらを有機的に結び付ける“転醒力”が生み出されるまでには、けっこう時間がかかりましたね。
 

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山路さん そうですね。その過程で、他にもここでは言えない(笑)、色々と新しい遊びのアイデアが飛び出て内容もどんどん膨らんでいったのですが、皆でああでもないこうでもないと話していった結果、“転醒力”という軸が生み出されたことで、結局初めの3つの要素にまとまりました。でも、そのあとも“魔神”が今の強さに落ち着くまで一苦労あって、だいぶ時間がかかりましたけどね。

浅尾さん そうそう、危く“魔神”という要素が消えかけることなんかもありましたが、“魔神”についてはせっかくタイキ先生(『Re:2』、『III』、『Re:3』のメインアート担当)にすごくカッコいいデザインをいただいたので、絶対に世に出さなければ……!  と。そこで生みだされて今回は据え置きになったアイデアたちも、きっと今後活かされていくことになるかと思いますので、まだ『Re:3』がリリースされてないのに気が早いですが、今後のゲームのアップデートも楽しみにしていただければと思います。



Q3 現在公開されているなかで新使い魔の開発秘話などがあれば教えてください。

山路さん 僕はドン・キホーテですね。『Re:3』からの新しい仕組みである“アームズ”を使った使い魔を考えるにあたって、「ダッシュアタックができるようにしよう」というのは比較的開発の初期に生まれたアイデアだったのですが、その時点でこの能力はまだ未発表のべつの使い魔のものになる予定で、ドン・キホーテはまったく異なる能力になるはずでした。ですが、開発が進むにつれて「とにかく突撃する!」というその能力が、あまりにも彼女のキャラクター性にマッチしていることに気が付き、けっこうギリギリになって急遽能力を差し換えたという経緯があります。カードとしての強さという意味でも、ドン・キホーテは調整のさじ加減ひとつで簡単に強くなりすぎたり弱くなりすぎたりしてしまうという、なかなかのお転婆ぶりで……。なにかと印象深い使い魔です(笑)。 
 

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浅尾さん 裏話がある使い魔は山盛りいるのですが……。そう言えば、キング・アーサーはちょっと変わった流れで生み出された使い魔でした。カードイラストの少年の姿はカスカベアキラ先生にデザインしていただいたのですが、じつはこのキャラはチェンジ持ちの使い魔でして、チェンジ後のエクスカリバーをまとった騎士王の姿は、ハバキリなどをデザインしていただいた増田幹夫先生にデザインしていただいたんです。初めに増田先生に騎士王をデザインしていただいて、カスカベ先生にそれを見ながら剣状態のエクスカリバーとそれを持つ少年王をデザインしていただいたという、あの子は『LoV』初の二大先生のタッグで生まれた使い魔なんです。
 

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Q4 ドン・キホーテのシステムでもある注目の“アームズ”についても、実装の経緯を教えていただけますか?

山路さん 『LoV3』Ver.3.3で実装した“チェンジ”は“手遊び感”がおもしろかったので、『Re:3』でもそんな感覚を味わえる遊びが何かできないかな? と皆で考えていたんです。そんなときに、格闘ゲームが好きな開発チームの横山さんから「出したモーションをキャンセルするような、タイミングとボタンの遊びとか楽しそうじゃない?」と提案が挙がり、それをきっかけに、“効果としてはアビリティとアーツの中間、しかし入力のタイミングを要する手遊び感”といったテーマを持つ、即時発動の新能力“アームズ”が生まれました。



Q5 『Re:3』ではチャット機能がパワーアップしているようなのですが、詳細を教えていただけますでしょうか。

浅尾さん チャットボイスですか。まず、“一覧”というボタンが付きまして、入手したすべてのチャットボイスをバトルに持ち込むことができるようになりました。それにより、いままでより多くのコミュニケーションが可能になったので、「いっしょに攻め上がろう」、「あとすこし待って」といった戦略に関係するチャットボイスがいろいろと追加されています。これらのチャットボイスは、ヴィースで購入しなくても最初からデフォルトで所持しているようにしました。また、返答や呼びかけがわかりづらかったり、語勢的に使いづらかった一部の主人公のボイスを、キャラクターの個性は殺さない程度に使いやすく変更したりもしています。アズーラは「悪いな…」以外の感謝の言葉が言えるようになりました(笑)。あと、ネタものも前回を大きく上回る量を追加しています。世界設定的に、今までは主人公たちがそれぞれのキャラクターの名前を呼んだり名乗ったりすることは、テレーゼ以外ほぼ封じていたのですが、やっぱりキャラクターごとの掛け合いができたほうがおもしろいよなぁと思い、そんなボイスも思い切って解禁しました。他にもパートナー使い魔に呼びかけるもの、シリアス、コミカルと内容もさまざまです。目の前にその人がいないにも関わらず、上手くかみ合った会話がなされた時ってすごく楽しいですよね。皆さんのチャットボイスのテクニックはホントすごいので、追加されるボイスを駆使して、どんな新しいやり取りや掛け合いが生まれるのか、個人的にもとっても楽しみだったりします。



Q6 そのほかには、『Re:3』の世界観についても気になるところですが。 新ストーリーなどは今後実装されるのでしょうか?

浅尾 現状その予定はありませんが、個人的にはやりたいことがあります。……予算の隙を縫って、いかにアイデアと勇気で実装していけるかが勝負ですね(笑)。がんばりますよ!



Q7 ストーリーでも重要な人物である紅蓮皇帝が使い魔カードとして登場していますが、どういった経緯で加わったのでしょうか。

浅尾 すみません! これはフレーバーテキストをお楽しみにということで!
 

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Q8 “魔神転醒”ができるようになった紅蓮の子らですが、そのエピソードについて今後語られることはあるのでしょうか?

浅尾さん そうですね。機会をいただけましたら、よいタイミングで皆さんにお届けできればと思います!



Q9 そのほか注目してほしい要素などがあれば教えてください。

山路さん ワンタッチでチャットが飛ばせる“クイックチャット”ですね。これまでになかったものなので最初こそ戸惑うかもしれませんが、慣れると手放せなくなります(笑)。そのほか、ゲームシステム外の部分でもインターフェースがニューデザインになっていたり、数々の有名アーケードゲームの音楽を手掛けられている細江慎治さんに作曲いただいたすばらしいBGMにも注目していただきたいです。システムボイスの変更もできるようになりますし!
 

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浅尾さん 公式モバイルサイトで見られるフレーバーテキストもけっこうふりきっちゃいました。「これ画集に載せきれるのか!?」って思うくらい、テキスト量がパワーアップしてます(笑)。楽しんでいただければこれ幸いです。



Q11 最後に、本作の稼動を楽しみにしているファンの方に向けてひと言お願いいたします。

山路さん 転醒力ゲージの導入に加え、いままでにないおもしろい能力を持った使い魔をたくさん用意しましたので、新しくなった『LoV』をぜひ楽しんでください。また、過去の使い魔を含めたバランスの見直しなどは今後も随時行っていきますので、ユーザーの皆さまといっしょに、よりおもしろいゲームを作っていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします!

浅尾さん 戦略の変化をもたらす大きなシステム追加もさることながら、『Re:3』では『III』ではなかった新しいプレイモチベーションの提供もしていければと考えています。世界観方面でも、新たな“存在”の出現により、使い魔たちの物語も収束に向かって動き出します。ほかにもまだまだおもしろいこといろいろと考えておりますので、今後とも『ロード オブ ヴァーミリオンRe:3』をよろしくお願いいたします!

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プロフィール(リプ斉トン)

『LoV』シリーズをこよなく愛するゲームプレイヤーで、超覚醒!ブログ担当。『LoVIII』のリーグは、オリハルコンからプラチナを行ったり来たりしています。記事をアップしたときにツイッターで更新をつぶやきますので、ぜひフォローしてください。
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