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『サイバーパンク2077』をすゑひろがりずが和訳したらどうなる?(ちなみに“ブレインダンス”は“電脳イタコ”です)
公開日時:2020-12-12 11:00:00
2020年12月10日に発売された、プレステーション4、Xbox One、PC用のオープンワールドRPG『サイバーパンク2077』(開発元:CD PROJEKT RED)。その世界観ともっともかけ離れているであろう、狂言を取り入れた芸風が人気のお笑いコンビ“すゑひろがりず”のふたりに、『サイバーパンク2077』のデモ版をプレイしてもらった。ふたりが感じた本作の魅力とは? いざ、出陣!
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すゑひろがりず |
細部まで深く作り込まれた世界観に、興奮しっぱなし!†
――今回はゲームのオープニングからプレイしていただきましたが、いかがでしたか?
三島 自分が想像していたよりも、はるかにすごいゲームとなっていて、ちょっと桁が違いましたね。本当に深く作り込まれていると感じました。さまざまなミニゲームを始め、遊びの要素がたくさんありますし。細かいところまでこだわり抜かれているんだなと感じました。プレイしていて、とても楽しかったです。
南條 本当にすごいですよね。映像の作り込みとか、細かいところまでしっかりと表現されていましたもんね。
――プレイを始められたときには、映画みたいだとおっしゃられていましたね。
南條 その通りで、本当に映画みたいでした。
――ゲーム開始時にはプレイヤーのライフパス(出自)は3つから選べますが、今回の試遊ではノーマッドを選ばれていました。
三島 津田さん(ダイアンの津田篤宏さん。本インタビュー第2弾に登場)とかぶるから、あかんかなと思ったんですけどね(笑)。やっぱりノーマッドの成り上がっていくというスタイルに共感しましたし、上京しているような感覚も味わえそうだったので選びました。
逆に、エリートみたいなのはちょっと嫌やなと思ったんですよね。コーポレートを選ぶ人って、そんなに多くないんじゃないですか?
――それがそうでもなくて、このインタビュー企画に登場していただいた方にコーポレートを選んでいる方もいるんです。自分も、趣味プレイではコーポレートを選びそうです(笑)。
南條 そうなんや。この世界観で一流企業に所属しているって、ちょっと浮いちゃうような感じがしたんですよね。
――コーポレートのストーリーでは、主人公がアラサカという、この世界を牛耳っている超巨大企業の諜報部門に所属していて、危険な仕事を請け負っています。ですが、社内の政治に巻き込まれ、自分の上司が別の上司にポジション争いで負けて、自身も職を失う、という背景からスタートするんです。
三島 めちゃくちゃひどいですね!(笑)。でも、それはそれでおもしろそうだなあ。
南條 ノーマッドはノーマッドなりの、ストリートキッドはストリートキッドなりの、いろいろな背景があるんやろなあ。
――そうですね。ストリートキッドのパターンですと、主人公が物語開始当初から裏社会の仕事をしている、という状況からスタートします。そして、仕事をこなしている中で、敵対組織に雇われたギャングと対面するシーンがあるのですが、それが、おふたりにプレイしていただいたときにも登場したジャッキーなんです。
彼と一触即発の状況になりながらも、最終的に双方とも警察に追いかけられて。いっしょに逃げているうちに、お互いに意気投合して、その後はジャッキーといっしょに仕事をする……という流れになります。なので、ノーマッドでもストリートキッドでも同じキャラクターと出会うことはあるのですが、その入り口は違っていて。
南條 なるほど。ライフパスによって、プレイの操作性は変わってくるんですか?
――いえ、操作性は基本的に同じです。ただ、バックグラウンドが違うと、キャラクターが持っている知識が違うんです。たとえば、ストリートキッドのキャラクターなら、ギャングと会話をするときに、違う選択肢が増えたりとか、そういう感じですね。
三島 なるほど。ライフパスによって、会話内容まで変化するんですね。
――ライフパスのほかに、キャラクターの能力値も設定していただきましたが、この数値次第で、肉体が高ければ封鎖された扉を力ずくで壊せたりもします。アプローチ方法が変わってくるんです。
三島 能力値次第で、できる行動も変わってくるのか。めっちゃすごいですね。
――本作では、主人公の見た目もかなり自由にカスタマイズできるのですが、今回の試遊では、キャラクターの性別は男性を選ばれていました。こういったキャラクターを作れるゲームの場合は、おふたりとも自身と同じ性別を選ばれることが多いのですか?
三島 僕は基本、最初は男性でプレイします。女性にするとしたら、2周目をやるとき、とかですかね。自分を投影したいタイプなんで、プレイヤー名も「たつや」って本名を入れちゃうとか(笑)。
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――本作では、戦闘重視、ハッキング重視などでキャラクターの成長にも変化が生まれるのですが、おふたりがプレイするなら、どういったキャラクターに成長させたいですか?
三島 やっぱり、和のイメージに合ったキャラクターにしたいですよね。
――ゲーム内には日本人も登場しますから、世界観ともマッチしますね。
南條 着物を着たキャラクターとかもいるんですか?
――サブロウ・アラサカというキャラクターがいるのですが、彼は着物を着ていますね。
南條 それはぜひとも会いたいな。
――サブロウは日本人なのですが、国内版はもちろん、海外版でも彼は日本語しか話さないんです。
南條 すごいですね! ものすごく日本がフィーチャーされているような気がします。
――サイバーパンクというジャンル自体が、ちょうど日本がバブル経済の時期に生まれたものでして。当時、日本企業が強かったこともあって、日本企業が登場したり、かつ悪役に描かれたり、ということが多いんです。
三島 なるほど。きっと、サブロウは物語のカギを握っている人物なんですね。
――そうですね。サブロウと、彼の息子のヨリノブなど、アラサカ社の人間はストーリーに大きく関わってきます。
南條 すごいですね。『AKIRA』のような世界観だと聞いていましたが、まさにそんな感じがしますね。
――プレイスタイルはどういったスタンスで進めたいですか?
南條 銃などの武器を駆使して戦いますね。ハッキングとかは無理です。パスワードとかも忘れると思うので(笑)。
――(笑)。和っぽい要素ということでは、刀を使うこともできます。さらに、腕から刃が出るように、サイバーウェアでキャラクターをカスタマイズすることもできますね。
三島 仕込み刀みたいなこともできるんですね。かっこいいなあ。僕はハッキングを中心にしてプレイするタイプですね。
――試遊では、敵を自爆させるようなことも体験していただきましたが、まさにそのようなスタイルで?
三島 そうですね。こっそりと侵入して、ハッキングして調べて。
南條 チーズバーガー食べながら?
三島 (笑)。そんなタイプやな。血を流さず勝つ、みたいなスタイルですね。忍びこんで敵の背後から気づかれずに殺る、『必殺仕事人』みたいなのもおもしろそうやなと。
――南條さんは、キャラクターを作るとしたら、男性と女性、どちらで作成しますか?
南條 ムッキムキの男ですね! 猛々しいキャラクターを作って、ギャングとして大暴れしてみたいです。
――そういう人物に憧れがあるとか?
南條 そうです(笑)。カッコいいじゃないですか。『ストリートファイター』シリーズやったらザンギエフやし、『戦国無双』シリーズだと、大きな斧を振り回す島津豊久を使いますね。
それと、今回の試遊で、クルマに乗ってハチャメチャな運転をしましたが、自分が現実世界でできないようなことをやる、というのが好きですね。
――運転されている最中は、おふたりとも景色がすごいとおっしゃっていましたね。
南條 最高でしたね。今回の試遊を通じて、自分たちもゲーム実況をしてみたいなと言う気持ちがすごく湧き上がりました。映像がキレイということもそうですし、目に映る看板を始め、『サイバーパンク2077』の世界には情報がぎっしりと詰め込まれていましたので、景色を眺めるだけでも興奮しっぱなしでした。実況しがいがあると思います。
――『サイバーパンク2077』では、世界的に有名なインフルエンサーとコラボしていまして。作中に彼らを模したNPCや、イラストが描かれた看板などが登場しています。ですので、世界的に盛り上がるでしょうし、とても多くの人がゲーム実況をされると思います。
南條 そうなんや! 時代はインフルエンサーなんやなあ。僕らみたいなゲームが上手でない人たちもたぶん、世界観を存分に楽しむという遊び方もあるでしょうし、アクションがうまい人、ハッキングのような謎解きが好きな人など、それぞれが得意とする分野で多角的に実況できそうなので、すごく見応えのある実況が数多く生まれそうです。僕たちだと、和風実況とか(笑)。
すゑひろがりずがゲーム内用語を和訳してみた†
――いま和風実況というお話がありましたので、本作に関連するワードを和風の言葉で表現していただくというのをお願いできればと思います。まずは、タイトルの『サイバーパンク2077』からで!
南條 わかりました。サイバー……。電脳? そして、パンク。乱世感もあるんかな。
――確かに、乱世感もありますね。
南條 パンクのほうは乱世がええかな。
三島 幻(まぼろし)乱世。
南條 “幻乱世2077”ってこと?
三島 いや、“幻ヶ原”のほうがええかな……。幻ヶ原の乱やな、うん。
南條 “幻ヶ原の乱2077”。
三島 これでいきましょう!
――幻ヶ原! なんだかピッタリな言葉だと思います!
南條 せっかくやから、2077で語呂合わせもでけへんかな?
三島 「匂う七々、幻ヶ原の乱」とか……。いや、無理やな! “幻ヶ原の乱2077”でいきましょう! 幻ヶ原って、言ってみるとかっこいいですね!
――すばらしいと思います! つぎは、“ネットランナー”でお願いします。これはネットワークに詳しい人、たとえばハッカーたちのことを指すワードです。
南條 ネットは、“電脳網の目”とか?
三島 網の目飛脚……電脳網の目飛脚とかか。“電脳”は入れたほうがいいよな。
南條 電脳網の目飛脚はしっくりくるけどな。
――では、“電脳網の目飛脚”で行きましょう! 続いて、脳や腕など体のさまざまな部位に埋め込むパーツを指す“サイバーウェア”はいかがでしょうか?
南條 鎧、みたいなことやで。
三島 目とかにも埋め込んだりしますよね?
――目にも埋め込むことはありますね。
三島 からくり甲冑とか。
南條 体に埋め込む機械ですもんね。
三島 服とかは関係ないんでしたっけ?
――そうですね。サイバーウェアは目や脳にチップを入れるとか、腕を、たとえば機械の刃にするとかです。
南條 隠し刃か。
三島 そうして機械を埋め込むと、力が出るということですよね。
――そうですね。パワーアップします。
南條 ウェアやから、甲冑ぐらいにしといて、電脳体内甲冑とか。
――いいですね。電脳体内甲冑。
南條 電脳網の目飛脚に対しての、電脳体内甲冑。それで行きましょう!
――ありがとうございます。最後は、“ブレインダンス”。これはどういうことかというと、他人の記憶を、そのまま自分が体験できるというものです。その中でも非合法なものは、たとえば人を殺した瞬間の記憶が入ったチップなどが出回っていて、高値で売買されています。
南條 ブレインダンス。直訳すると、脳乱舞?
三島 脳覗き。うーん……憑依させるという意味で“下ろし”、みたいな表現も使えそうやな。
南條 体験を下ろす、っていう感じか。
――確かに! “下ろし”という表現はピッタリな気がします。
三島 電脳イタコとか。
南條 電脳ってつけたらなんでもいけそうな気がするな。
――(笑)。でも、電脳イタコはいいですね。
三島 では、電脳イタコでいきます!
――電脳イタコ、いいですね!(笑)。それでは、最後になりますが、おふたりがこのゲームをほかの人に進めるとしたら、どういうところをアピールしますか?
南條 やっぱり、自分で選択して物語を進められるところですかね。それと、かなり自由度の高い操作性と、細部までこだわり抜かれた世界というところもアピールしたいですね。街を歩いているだけで、本当にいろいろな発見がありますから。
三島 男性やったら、こういった近未来の世界観は絶対好きですよね。ですので、そこを売りにして勧めたいです。とくに男性は、子どものころから未来のかっこよさへの憧れがあると思うので、それの最上級の世界を味わえるぞ、と。
南條 自分が実際に体験しているように感じれるほどの没入感が味わえますもんね。この世界で生きる、自分自身の成り上がりっぷりを体験してほしいです。まさに、合法電脳イタコですよ!(笑)
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- <ナイトシティへ>新たな発見に満ち溢れた街歩き
- <最初の任務とブレインダンス>クセしかないヤバいやつらが物語を盛り上げる
- <クエスト紹介>よくある“自分だけの物語”どころじゃない
- <キャラクター育成>思いのまま過ぎるカスタマイズ要素がすごい
- <まとめ>体験プレイを終えて
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