ニコニコ自作ゲームフェス4 セレクション

“ニコニコ自作ゲームフェス4 セレクション”は、ニコニコ動画で開催されている自作ゲームの祭典“ニコニコ自作ゲームフェス4”の参加作品の中から、ゲームフェス運営が選んだゲームを毎週紹介していくコーナー。

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面白いゲーム揃ってます!受賞作品をジャンルごとに振り返ってみた【ニコニコ自作ゲームフェス4 セレクション 最終回】

2014-12-12 18:00:00

11月30日(日)ついにニコニコ自作ゲームフェス4の授賞式が都内で行われた。応募総数432点から大賞をはじめ選ばれた作品は50点以上。実に多岐にわたる作品が応募された。

公式のニコニコインフォにて審査員のコメント付きで各賞の作品が紹介されている。
blog.nicovideo.jp/niconews/ni049884.html

この連載で紹介したものもちらほらと入選している。連載としては9回で、まだまだ取り上げきれなかったゲームも多い。そこで、最終回となる第10回では、入選作品をジャンルごとに受賞作品を紹介することで、自作ゲームフェスの振り返りをしてみたい。

全て無料で公開されているので、気になるゲームがあったらぜひプレイしてみよう。

●完成度の高い作品がずらりと揃ったRPG

計10作品が入賞。大賞、中村光一賞、ツクール賞、スニーカー文庫賞と四冠に輝いた『Hero and Daughter』を始め、戦闘、ストーリー、キャラクター、世界観、やりこみ要素、など「これで無料なの?」と思わせるような完成度の高い作品が揃っている。プレイ時間も1時間程度から10時間以上と、実に多種多様だ。

【ニコニコ自作ゲームフェス4】 Hero and Daughter 【勇者と娘のRPG】

▲『Hero and Daughter』(大賞、選考委員特別賞、ツクール賞、スニーカー文庫賞)
レベル1の勇者が女の子を召喚して冒険をするハクスラRPG。ニコニコ自作ゲームフェスセレクションでも第4回に取り上げている。公開から半年近く経つが、制作者のtachi氏はゲームのアップデートを行っており、プレイヤーにも愛されるゲームとして着実に成長を続けている。

【ニコニコ自作ゲームフェス4】召喚指揮候補生(PV)

▲『召喚指揮候補生』(窓の杜賞特選)
敵の行動を文章から読みとり、味方の行動を選択するちょっと頭を使う戦闘システムが面白い。ミッションクリア型でサクサクと進める。40人以上いる味方キャラとの会話も充実している。

【自作ゲームフェス】非力な少女を勝利へ導け! 自作ゲーム解説動画

▲『ウェポン・アリーナ』(窓の杜賞)
フィールドが存在せず敵が現れてはどんどん戦っていくノンフィールド系のRPG。自分が装備した武器と相手との間合い(距離)を考えながら戦略を練る。武器のバリエーションも多く、シンプルながら戦略性が非常に高い。

【ニコニコ自作ゲームフェス4】LiEat【紹介動画】

▲『LiEat(ライート)』(PHPCOMIX賞、ファミ通.com賞)
嘘を食べるRPG。独特の世界観と色遣いが特徴。プレイ時間は1時間と短編ながら、話もしっかりと完結しテンポの良い展開だ。3部作で連載という新しい公開形式にも挑んでおり、1作目、2作目で明かされない謎が3作目で明らかになる。これまでのフリゲになかった意欲作とも言える。

【ニコニコ自作ゲームフェス4】ホシゾラエンボリウム【紹介動画】

▲『ホシゾラエンボリウム』(敢闘賞)
LiEat』と同様、1時間で終わる超短編RPG。星座がコンセプト。練りこまれたストーリーと世界観、そして魅力的なキャラクターが特徴。敵キャラも星座の世界観に合わせて見事に描かれている。

LostTechnology

▲『LostTechnology』(フリーゲーム夢現賞)
本格的なS-RPG。現代科学のような文明レベルが戦乱の中で失われ。中性のような群雄割拠の状態になっているという世界観。国、武装集団、宗教団体など様々な団体から自分の勢力を選び、統一を目指せ!信長の野望のように、ターン制で進みながら、戦争フェイズに突入するとリアルタイムで操作するRTS(リアルタイムストラテジー)になる。オリジナルで描かれたキャラ1人1人のイラストや各勢力ごとのストーリーも練られており、何時間も遊べること間違いなし。

【ニコニコ自作ゲームフェス4】LapisLapse

▲『LapisLapse』(グリー賞)
異世界に迷い込んだ主人公を描く、クリアまでの所要時間が15時間という大作RPG。戦闘時の連携といったなど戦略要素だけでなく、釣りなどのミニゲーム的要素も色々、クリア後のおまけもあり、と非常に充実している。

【ニコニコ自作ゲームフェス4】『精霊のコンチェルト』【RPG】

▲『精霊のコンチェルト』(ベクター賞)
地上と天上の2つがある世界。地上には人間、エルフ、獣人などの種族が住んでいる…。こちらもプレイ時間10時間超の大作RPG、ダンジョン等ではキャラを入れ替えながら仕掛けを解いて進んでいく。戦闘もキャラの立ち絵が複数用意されており、次から次へと動く攻撃していて気持ち良い演出だ。

【ニコニコ自作ゲームフェス4】 カペラの約束 【紹介動画】

▲『カペラの約束』(敢闘賞)
奴隷マーケットを営む姉弟の元に現れた車いすに乗る少女…。プレイ時間は20~30時間の超大作。武器や防具の強化、アイテムを装備することによりキャラクターの職業が変わる育成要素などやりこみ要素は膨大。車椅子の少女がかわいい。

【ニコニコ自作ゲームフェス4】ドラゴンファング

▲『ドラゴンファング』(敢闘賞)
入賞したRPGでスマホゲームはこの1作のみ。ソーシャルゲーム的な要素を取り込みつつ、『トルネコの大冒険』や『風来のシレン』のようなローグライクRPGの仕組みを採用している。

●ストーリー、プレイ感が独特なアドベンチャー

計11作品が入賞。アドベンチャーといえば、謎解きだが、謎解きシステムの発想が斬新なものが多い。そしてそのシステムが世界観やストーリーといった他の要素ともしっかり合っていて、違和感がない。それぞれの独特な世界に浸って、プレイすることをオススメしたい。

フリーゲームコクラセの紹介

▲『コクラセ』(選考委員特別賞、コミックジーン賞、スニーカー文庫賞、PHPCOMIX賞)
現代の高校が舞台の青春学園物語。気になる女の子の気を引くため主人公は秘密グループ「コクラセ」の仲間を集め…。見聞きした情報を記録し、適切な相手に使う「コトノハ」システムと場面に応じて操作するキャラを変える「ヒトカエ」システムが特徴的。現代風な立ち絵も非常に独特。

【自作ゲーム】 COLORS 失われた記憶 ver1.02

▲『COLORS 失われた記憶』(敢闘賞)
色のない異世界に迷い込んだ主人公の少女が色を集め、そしてその色を使って謎を解いていく。手に入れた色を使うと仕掛けが解ける仕組みは脱帽モノ。ゲームボーイをモチーフにしたデザインもなつかしさがこみ上げる。色というテーマとゲームボーイ(カラー)のデザインの相性は絶妙だ。

【ADV雪絵】 雪絵 -戦闘付き和風ADV- 【ニコニコ自作ゲームフェス4】

▲『雪絵 -戦闘付き和風ADV-』(敢闘賞)
超短編ホラー「つぐのひ」の作者が贈るモノクロで和の世界観が特徴のADV。主人公の雪路(ゆきじ)は、冬の山に棲む化ヶ物「雪絵(ゆきえ)」への復讐に向かう…。今回はフルボイスにも挑戦したということで、映画のような雰囲気に仕上がっている。

▽ 幻想乙女のおかしな隠れ家 【紹介動画】

▲『幻想乙女のおかしな隠れ家』(ゲームノベライズ賞、PHPCOMIX賞)
少年少女の成長を描いたホラーADV。主人公の少女アンジェと少年ベルントはお菓子の家に閉じ込められる。徐々に変化していく家、そして吸血鬼の伝説とは…。かわいらしさと対照的にややグロテスクな描写でじわじわ感じる恐怖。前後編に沸かれているが、前編のラストには戦慄すること間違いなし。

【自作ゲームフェス4】 探索サスペンスADV りるれふ 【紹介PV】

▲『りるれふ』(敢闘賞)
赤ずきんがおばあさんの家に行くと、おばあさんは人狼に殺されたところだった…。あのテーブルゲーム「人狼」を題材にしたホラーADV。赤ずきんが逃げ込んだ館にいる人間一人ひとりが怪しく、疑心暗鬼になっていく様は人狼そのもの。グッドENDに行くまでは少し骨が折れるが、ぜひ人狼の正体を見破って欲しい。

【ニコニコ自作ゲームフェス4】謎解きホラーAVG「PRICE」【紹介動画】

▲『PRICE』(敢闘賞)
中国のゲームだが、欧風な雰囲気のホラーADV。貧しい兄妹をめぐる悲劇を描いた非常に切ないストーリー。部屋を出るための鍵を探していくと、思い出の品が見つかり、部屋の謎と同時にストーリーも明らかになっていく。

【ニコニコ自作ゲームフェス4】ダンス・マカブル PV

▲『ダンス・マカブル』(敢闘賞)
ゴシックな雰囲気のホラーADV。同じ村に住む幼なじみの少年少女が気づいたら見知らぬ大聖堂に迷い込んでいた…。『デンシャ』『マヨヒガ』『オシチヤ』の作者の作品とあって、作品全体に漂う妖しさはピカ一。テーマが中世ヨーロッパを舞台にした黒死病がテーマとしている時点で非常に不気味。真相が知りたくて話を聴くと正気度が下がっていくなど、ホラーゲームとしてもジレンマを巧みに使っている。

ホラーADV『ベルとお菓子の家_R』紹介動画

▲『ベルとお菓子の家_R』(敢闘賞)
主人公のハンスは消えた妹を探し求め、立ち入り禁止の 『お菓子の家』へと、足を踏み入れる…。お菓子の家というファンシーなタイトルとは裏腹にかなり直球のホラーADV。グロ描写や追いかけられるシーンも多い。イージー、ノーマル、ハードと3つのモードが用意されている。

HAPPY END 1st night PV

▲『HAPPY END 1st night』(敢闘賞)
「ホラー映画のような夢を見た」。希望の夢が見られるお守りをもらった少女が見た夢の中の世界を描くホラーADV。イベント時のキャラはフルボイスとかなり気合が入っている。世界としてはかなり現代風だ。本作は第1話となっており、12月には第2話が配信される予定とのこと。

【ホラー風ADV】 僕と彼女 【自作フェス4紹介動画】

▲『僕と彼女』(敢闘賞)
「付き合ってもうすぐ1年 二人でお祝いをしようと約束していたのに なぜか彼女との連絡が途絶えてしまった」。テーマがカップルと非常にリア充な設定のため敢闘賞のリア充賞を受賞している。1時間程度で終わる短編だが、エンディングが8つ用意されている。リア充爆発しろ!

フリゲ最強伝説 (ツクールRPG / ニコニコ自作ゲームフェス4)

▲『フリゲ最強伝説』(敢闘賞)
なんとも怪しげなタイトル。そして現れるやる気のないタイトル画面、ぐにゃぐにゃキャラクターの絵。だがおれだけでこのゲームを見捨てないで欲しい。見た目とは裏腹にしっかりとゲームとしてまとまっているのがこのゲームの恐ろしいところ。クソゲーしか作れないと悩む高校生のフリゲ作者ゲムオの苦闘を描いている。RPG要素もありミニゲームもありと内容は盛りだくさん。プレイしたら結構感情移入できてしまうかも?

●自作ゲームならではの斬新な手法に挑んだノベル

計5作品が入賞。ただ文章を読ませるだけではない様々な演出の工夫、設定の工夫が見られた。自作ゲームならではのぶっ飛んだ試みもあり、「読む」だけではなくまさにゲームとして楽しめる作品が揃っている。

ホラービジュアルノベル『瞳の中のアビス』PV

▲『瞳の中のアビス』(大賞最終候補ノミネート、Magino Drive賞)
伝説の魔女を求め吹雪に巻き込まれた2人の主人公は小屋に逃げ込んだ…。今回入賞した作品中、最も斬新なシステムに挑んでいると思ったのがこのゲーム。画面構成は左右に沸かれているのだが、左半分で文章を読ませ、右半部でてシーンを動かせる。キャラには見えていない、部屋の外の様子。伏線だらけの文章。そして、さらに右クリックをすると隠された文章が現れる。本文、シーン、そして裏の文、3つの絡み合った描写は不気味だが、非常に面白い。

【ニコニコ自作ゲームフェス4】"ghostpia" promotion movie

▲『ghostpia』(敢闘賞)
「いつでもない時、どこでもない場所、だれもない私たち」。「幽霊の町」にて織り成す、続きの気になる物語。絵本のような描写が特徴のスマホ向けノベルゲームだ。こまやかな砂の質感を持つ独特のイラスト。そしてエレクトロニカやジャズ調と、場面ごとに変わる音楽が魅力的だ。ヨーロッパのコミックのスタイルである「バンドデシネ」のスタイルを混ぜ込んでおり、これまでとは一味違ったノベルを楽しめる。第2話も配信中。

【ニコニコ自作ゲームフェス4】探求ADV『牟奄-ムエン-』【PV】

▲『牟奄-ムエン-』(ノベルスフィア賞)
中国風の退廃的な地下世界を舞台に、空に憧れる主人公が上の世界から落ちてきた謎の生首と空を目指すノベル・アドベンチャー。物探しなどのアドベンチャー要素も挟まれており、テンポよく話が進む。企画から制作まで1ヶ月で作ったというから驚きだ。

【自作フリーゲーム】 クリーチャーと恋しよっ!for乙女 紹介PV

▲ 『クリーチャーと恋しよっ! For 乙女』(ゲームノベライズ賞)
クリーチャーな男2人が衝撃的な乙女ゲー。強烈な立ち絵に出落ちかとおもいきや、ちゃんとした乙女ゲーだ。ゲームに没頭するにつれ見た目が徐々に気にならなく…なるかもしれない。

【乙女ゲーム】GKA!-玉砕覚悟のアタック大作戦-

▲『GKA!-玉砕覚悟のアタック大作戦-』(敢闘賞)
主人公のギンジはヤンキーだが、好きな女の子が転校することになり残り5日の間に告白することに…。プレイヤーが操作するのはヒロイン。ヒロインの選択肢を選ぶと性格がどんどんかわっていく。主人公がヒロインに翻弄される様子が面白い。

●なつかしのビット絵から、複数同時対戦まで幅広く遊べるアクション

計13作品が入賞。2D、3D様々なアクションゲームが入賞した。難易度が高くステージも多く用意されたやりごたえのあるものから、複数プレイに対応しみんなで集まってワイワイやるのに適したゲームまで楽しみ方も幅広い。

【ニコニコ自作ゲームフェス4】BUGGG紹介動画【バグアクション】

▲『BUGGG』(PS Loves indies賞)
ブラウザで遊べるアクションゲーム。2Dかと思いきや、3Dアクションになる場面も。インベーダーやゼルダ、ロックマンといったファミコン時代の名作をモチーフにした世界がウイルスに感染するという設定。ウイルスの感染率に応じてステージ、自キャラ、敵キャラがどんどん変化していくダイナミックなゲームだ。

【自作ゲームフェス4】壊せ!建物!!

▲『壊せ!建物!!』(敢闘賞)
こちらもブラウザで遊べるゲーム。『運べ!荷物!!』の作者の作品だ。クレーン車でステージを突っ走り建物を壊していく。微妙にバランスを崩しがちな物理挙動が楽しく。ひたすら物を壊す爽快感を味わえる。

惑星ぐるり【自作ゲームフェス4】

▲『惑星ぐるり』(プロ生ちゃん賞)
鳥のようなキャラで惑星をぐるっと一周しゴールするアクションゲーム。と聞いて小さな惑星を想像していると見事に想像を裏切られる。巨大な惑星も多く、惑星ごとに重力もギミックも変わるという通り、100用意されているステージのバリエーションは様々。

【前が見えねェ】てのなるほうへ【ニコニコ自作ゲームフェス4】

▲『てのなるほうへ』(敢闘賞)
2D横スクアクションのようだが、プレイヤーは手を叩いて目隠しをされた少女を導く存在。少女は指示通りに動いてしまうので、こちらに呼ぶか、その場でしゃがむかの指示を的確に出す必要がある。

【ニコニコ自作ゲームフェス4】シアのしゅうかくアクション

▲『シアのしゅうかくアクション』(窓の杜賞)
女の子シアを操作し、林檎を集めていくアクションゲーム。1面からギミックがうまく仕掛けられているのでやりごたえ十分。コントローラーが無いと操作がなかなか難しいので注意。

【エスコートACTゲーム(仮)】アトの跡~ゲームプレイ試作版~ Ver3.02

▲『アトの跡』(ZUN賞、ふりーむ!賞)
プレイヤーはロボットを操作し、後ろからついてくる女の子を守りながら進んでいく2D平面アクション。弾幕的な攻撃も多く、自分は無敵なのだが、女の子を守らねばならないという少し普段のアクションゲームとは違った動きを求められるため、結構骨が折れる。

【ニコニコ自作ゲームフェス4】Hand&Hand&Hand

▲『Hand&Hand&Hand』(HSPTV!賞)
じゃんけんをベースにしたあったようでなかったアクションゲーム。自キャラの手と敵の手がじゃんけんになっている。勝てる手だと相手に触れるだけで倒せるが、あいこだと上に乗るだけ、負ける手だと死んでしまう。瞬時に手を判断しなればならず、手元が忙しい。

【自作アクション】夕闇の前奏曲

▲『夕闇の前奏曲』(PS Loves indies賞)
タイトルとプロローグでは壮絶な出落ちをかまされる。アドベンチャーかとおもいきやれっきとしたアクションゲーム。主人公である受験生のチョップなど数々のアクションに笑いながら遊べること間違いなし。

【ニコニコ自作ゲームフェス4】良い不良【横スク喧嘩アクション】

▲『良い不良』(敢闘賞)
こちらもタイトルが出落ちのようだが、良い不良が悪い不良をやっつけるというしっかりとした8bitのアクションゲーム。シンプルながら懐かしい気持ちでプレイできる。

【ニコニコ自作ゲームフェス4】3P - 3player local co-op game

▲『3P - 3player local co-op game』(窓の杜賞)
3人プレイにとことんこだわったアクションゲーム。3人いないとゲームがプレイできない。ここまで協力を前提としたゲームも珍しいのではないだろうか。サイバーな雰囲気のデザインもカッコイイ。

【ニコニコ自作ゲームフェス4】AstroCats【Clojure】

▲『ASTRO CATS』(敢闘賞)
ブラウザで10人同時オンラインプレイができるアクションゲーム。ブラックホールの周りを飛び跳ねながら、相手をブラックホールに落とすシンプルなゲーム。猫がかわいい。

【ニコニコ自作ゲームフェス4】超密閉空間逃走【フリーゲーム】

▲『超密閉空間逃走』(敢闘賞)
こちらもブラックホールもの。牢屋の狭い空間に現れたブラックホールから逃げつつ、他のプレイヤーを倒せ!最大4人対戦でワイワイとプレイできる。ギミックの違うステージが複数用意されている。

東方降魔伝プラス 【ニコニコ自作ゲームフェス4】

▲『東方降魔伝プラス』(博麗神社例大祭賞)
東方の二次創作横スクアクションゲーム。グラフィックがよくできており、霊夢と魔理沙のイラストがかわいい。また2人で各キャラを操作することも可能だ。

●頭を、スマホを捻って考えるパズル

計6作品が入賞。スマホゲームが3つ入賞していることも特徴だ。スマホならではの傾ける、触るといった動作を利用している。

【同時ターン制】 魔法の線陣 【戦略シミュレーション】

▲『魔法の戦陣』(選考委員特別賞、Cygames賞、タブレット タッチ賞)
ターン制の陣取りゲームのようなパズルゲーム。3人のキャラクターを操作し、敵のいるマスを区切って落としていこう。移動しながらどうやって区切りるかを考える戦略パズル。太陽、月といったターンの性質と、視界の制限や敵の息などの音によるヒントなどなるほどと思わせる要素満載。味方を落とさないように気をつけよう。

【iPhone】脱出4コマ・アンタルチカ【ニコニコ自作ゲームフェス4】

▲『脱出ゲーム 「脱出4コマ・アンタルチカ」』(大賞最終候補ノミネート、IGDA日本賞、PS Loves indies賞、週刊ファミ通賞)
スマホで遊ぶパズルゲーム。4コマの時系列を見て、最後のコマで起きるハプニングを回避するためにその前のコマを色々と入れ替える。脱出ゲームという概念を拡げた作品。コマのシーンを触りながら先のコマで結果がどう変わるのか見ながら、正解を求めていく。

【自作ゲーム】男の子と女の子が出会ったらクリア

▲『恋愛パズル 二人の漸近線』(Cygames賞)
少年と少女の甘酸っぱい関係を描いたスマホパズルゲーム。2人を操作して仕掛けを解きながら、2人が出会ったらステージクリアになる。パズルを解くのも楽しいが、ステージが進むにつれて2人の関係がどうなっていくのか非常に気になる。

【ニコニコ自作ゲームフェス4】重力迷路

▲『重力迷路』(敢闘賞)
スマホを傾けて重力を操作し、玉をゴールに導くスマホパズルゲーム。ミニマルなデザインと色彩が美しい。物理挙動がかなり独特なので、うっかり変なところに転がしてハマらないように注意。

▲『SweetDays』(敢闘賞)
お菓子工場で働くロボットになってお菓子を作っていくパズル。見た目のかわいらしさと意外と厄介なパズルの作り込みに頭を抱えること間違いなし。お菓子を食べながらプレイしよう。

【ニコニコ自作ゲームフェス4参加作品】ニコ動deパズル

▲『ニコ動deパズル』(敢闘賞)
ニコ動自体をパズルにしてしまうという発想が面白いパズルゲーム。動画を16分割し、バラバラになっていしまった画面をコメントや映像をヒントに元通りに戻していく。好きな動画で遊べるのでぜひ色々な動画で遊んで見て欲しい。

●シューティング、クッキークリッカーライク、ネタゲー、アナログゲームなど他にも様々なジャンルが!

ここまで取り上げてきた以外にも様々なジャンルから入賞作品があるのでまとめて紹介しよう。

シューティングゲームでは、普通のシューティング要素に加え、近接モードとブロック崩しモードの3つのモードを使い分ける『FANCY TRAVEL』(インディゲームクリエイター賞)。子供などのシューティングが苦手な人でもできるようにとかわいらしいハムスターを操作する設定ながら弾数制限がある『 S☆ハム ~Shooting Hamster~』(敢闘賞)。

【ニコニコ自作ゲームフェス4】 FANCY TRAVEL

▲『FANCY TRAVEL』

【ニコニコ自作ゲームフェス4】S☆ハム【紹介動画】

▲『S☆ハム ~Shooting Hamster~』

360度を見渡せる没入型のデバイスOculus Riftと赤外線センサーのLEAP MOTIONて目線と手で爽快に遊べる『BLAST BUSTER』(敢闘賞)や敢闘賞のツール賞を受賞した ゲーム制作ツール『SUZUKIPLAN - Video Game System mk-II GameDaddy (VGS)』を使って作られた敵が誘爆する『連魂』もシューティングゲームだ。

BLAST BUSTER

▲『BLAST BUSTER』

SUZUKIPLAN - Video Game System mk-II GameDaddy (VGS)

連魂 ~ RenCon (ニコニコ自作ゲームフェス4)

▲『SUZUKIPLAN - Video Game System mk-II GameDaddy (VGS)』でと『連魂 Rencon』

2013年にブームとなり、その後もその仕組を使ったゲームが次々と誕生している『クッキークリッカー』。今回の自作ゲームフェスでも、クッキークリッカーライクなゲームが2作品入賞した。信者を増やしてお金を貯める『信者Town』(OPTPiX SpriStudio賞)
。暗めにデフォルメされたデザインがとても良い。悪いことをする気分はこういうことかという面白さを味わえる。そして、『カスタムコリント』(Unityスタークリエイター賞)はブラウザで遊べるゲームだ。コリントゲームを遊ぶのではなく、コリントゲームのギミックを配置しながらいかに早く点数を稼げるかタイムを競う。

【ニコニコ自作ゲームフェス4】信者Town【紹介動画】

▲『信者Town』

【ニコニコ自作ゲームフェス4】カスタムコリント

▲『カスタムコリント』

また、最近では人狼やカタンなどで盛り上がるアナログゲームの市場も広がっていることから、アナログゲームのエントリーも多かった。
入賞したのは、トランプを使って戦う『ラストフォー(カルテット(旧))』(ゲームマーケット努力賞)、トランプの全てのカードに役割を持たせる『厨二大富豪』(敢闘賞)、ニコ生を使い生主(魔王)と視聴者(勇者)が戦う発想が斬新なボードゲーム『オレ魔王と勇者オマエラ』(敢闘賞)、リバーシの新しい遊び方を追求した結果生まれた『リバーシブル6目並べ』(敢闘賞)だ。

超戦略系トランプゲーム「ラストフォー」解説動画【ゆっくり解説】

▲『ラストフォー(カルテット(旧))』

【ニコニコ自作ゲームフェス4】 厨二大富豪 【トランプ】

▲『厨二大富豪』

【ニコニコ自作ゲームフェス4】 オレ魔王と勇者オマエラ

▲『オレ魔王と勇者オマエラ』

リバーシブル6目並べ

▲『リバーシブル6目並べ』

世界で最も有名でプレイ人数も未だに多い自作ゲームといえば『Minecraft』だが、闘いながら資源を集めて創作物を作っていくサンドボックスゲームも1作品入賞した。『ヒカリヲアビタイ』(大賞最終候補ノミネート、DeNA賞)だ。3つの勢力が争う未来の地球で、資源を集め工場でものを作って戦力を増強していく…というコンセプト。世界観や工場の自動化の設定など非常に綿密に練られており、2D横スクアクションながら、奥深いゲームに仕上がっている。

【ガチでゲームを】 ヒカリヲアビタイ PV第二弾 【作ってる】

▲『ヒカリヲアビタイ』

そして、最後に紹介するのはネタゲーとも言うべきクスリと笑ってしまう4作品だ。まじめにプレイしてもよし、笑いながらプレイしてもいいだろう。

GIGANTIC MUSHROOM

▲『GIGANTIC MUSHROOM』(夜のねとらぼ賞)
きのこを大きくするスマホゲーム。実際はタイミングゲーなのだが、そのコンセプトからうっすらと想像される通り、きのこのグラフィックのせいでAppStoreで審査の結果リジェクトされてしまった模様。現在はブラウザで遊ぶことができる。話題のきのこは一見の価値あり。

ラーメンに浮いた油を箸でくっつけて大きくするアプリを作ってみた

▲『無限ラーメン』(敢闘賞)
ラーメンの表面に浮いた油を無心にくっつけるだけのスマホゲーム。だがおそらく動画再生数では大賞を抜いてTOPであることは間違いない。壮絶な出落ちである。ちなみにまじめにプレイしてみると、意外と無心に遊んでしまうかも…。

のーみそ家出中。【ニコニコ自作ゲームフェス4敢闘賞(ネタゲー賞)】

▲『のーみそ家出中』(敢闘賞)
頭の空っぽなバーサーカーが拾い集めた脳みそを使い分けて謎を解いていくアドベンチャー。「頭が空っぽ」というところから脳を取り出してしまい、装備のように扱うという発想に敬意を払いたい。あっぱれである。