“戦争×復讐×ケモノ”をテーマにしたドラマティックシミュレーションRPG『戦場のフーガ』の公式コミカライズ。少年少女たちは、戦争で捕らわれた家族を取りもどすため、謎の巨大戦車“タラニス”に乗り込み復讐の旅を始める……。火曜日マンガ配信予定。マンガ掲載の翌火曜日には、『戦場のフーガ』開発者からの連絡ノート『インターミッション』を配信。
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漫画家
足立たかふみ 氏
6月21日生まれ、B型。児童漫画、少年漫画、SF・ファンタジー漫画を得意とする。コミックガオ!にてデビュー。
平成13年「分解屋ピット!」で小学館第48回新人コミック大賞少年部門佳作を受賞。
代表作:『D・Mファイター焔』『メタルファイト ベイブレード』『バレエヒーロー・ファンタジー ダンの冒険』
『アニマギア』など。
Twitterアカウント:@takafumi_adachi
開発者からの連絡ノート
『インターミッション』執筆
松山洋
株式会社サイバーコネクトツー代表取締役/ゲームクリエイター/代表作『戦場のフーガ』、『.hack』シリーズ、『NARUTO−ナルト−
ナルティメット』シリーズ、『ドラゴンボールZ KAKAROT』、『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』/漫画原作『チェイサーゲーム』
Twitterアカウント:@PIROSHI_CC2
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【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第57回
2024-11-19 10:50:00
【【<<「第57話」】】
【ソウルキャノンは使わない】
強大なヴァナルガンドを打ち破るためにソウルキャノンの使用を提案してきたハクスに対してハッキリと「使わない」と宣言するマルトが頼もしいですね。
「誰かの犠牲の上に成り立つ平和なんかない」という本作の根底にあるテーマをマルトが代弁してくれている感じがします。
そもそもゲームソフト『戦場のフーガ』という作品はシステム上たしかに存在するはずのソウルキャノンという兵器を極力使わずにクリアを目指すというかなり変わったジレンマを抱えたシステムのRPGです。
「撃てば絶対に勝つんだけど使いたくない」とプレイヤーに感じていただけるように設計しているのですが、これがまぁなかなか難しいんですよね。
使用するかどうかはプレイヤーにゆだねられているわけですから。しかし、本作はマンガ作品ですので、マルトという主人公がハッキリとこういうセリフを言ってくれるのがなんかうれしいですね。
【微笑むハクスと消えゆくカイエン】
ソウルキャノンの発射時にハクスがモニターの中でうっすらと笑みを浮かべていることにお気づきでしょうか。ゲーム版をプレイした方にはこのハクスの笑みの意味が理解できると思います。
マンガで、この答え合わせは2話先の第59話になっています。
そして、消えゆくカイエンの脳裏に失われた家族(妻のマルジョレーヌと息子セリム)の姿が登場しています、が、じつはこのふたりはゲーム版では姿は描かれていません。
ゲームソフトの膨大なリソースを制作していくうえでどうしても入れきることが出できずに泣く泣くセリフだけになっていたのですが、マンガではしっかりと描かせていただきました。
今回のマンガ用に妻のマルジョレーヌと息子セリムの設定情報を足立先生にお渡し、新規にデザインをしていただきました。
散りゆくカイエンという巨悪に対するせめてものはなむけとして。
さらばカイエン。彼もこの戦争の犠牲者だったのです。
【じつはいま“第三部”のプロット原稿を書いています】
第二部はもう少しで完結します。その後は外伝を3話分掲載予定です。
いよいよ物語は最終章にあたる第三部に突入していきます(ゲームでいうところの『戦場のフーガ3』ですね)。
というかですね、じつはこのマンガのシリーズ構成は私がやっているんですね。
ゲームの脚本をそのままではなく、マンガ用に分解して再構成してチューニングしてテキスト情報としてまとめて単行本の単位で先生にお渡しして打ち合わせを実施しています。
この手の脚本はかなり先行した状態で執筆しておかないとマンガを描くための準備が前もってできなくなるので、今の段階から第三部の脚本構成を書いているのですが、まー大変なんですよ、これがまた。
つか、『3』の脚本があまりにもゲームに特化した脚本になっているのでそのままマンガには到底できない作りになっているんですよ。
だからこれまでにないほどのレベルでわりとゼロからマンガ用に構成を作り直している感じなんです。
以前も宣言した通り、マンガのほうが先に第三部に突入していきますので。その準備は着々と進行してますよ、というご報告でした。
もちろんゲームソフト『戦場のフーガ3』も全力で開発中ですよ。現在はオールインβを終えて最終チューニング段階ですので、もう少しで発売日などもまとめて発表できると思いますので楽しみに待っていてくださいね。
【編集部コメント】
カイエンに一撃を決めるジルと子どもたち。第二部の話もこれでエンディングを迎えそうですね。
第二部が終わると、『戦場のフーガ3』の話になるとのこと。松山社長より「話の構成などがいままでよりもゲームに特化されたもの」との発言もありましたが、今度マルトたちに立ちはだかる脅威とは何なのでしょうか。
次話『戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ』第58話は2024年11月26日(火)に掲載予定です。お楽しみに。