戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ

“戦争×復讐×ケモノ”をテーマにしたドラマティックシミュレーションRPG『戦場のフーガ』の公式コミカライズ。少年少女たちは、戦争で捕らわれた家族を取りもどすため、謎の巨大戦車“タラニス”に乗り込み復讐の旅を始める……。火曜日マンガ配信予定。マンガ掲載の翌火曜日には、『戦場のフーガ』開発者からの連絡ノート『インターミッション』を配信。

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『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第53回

2024-09-24 10:50:00

戦場野フーガ2インター密書イン

【【<<「第53話」】】

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【ハンナに導かれ異なる世界線へ】

 もう、世界線って言っちゃってますが。まぁせっかくのコラムなので言ってしまってもいいでしょう。

 ゲームでもこのマンガでもなるべく明言は避けてきたのですが、謎の男マエストロによる時間移動は基本的に過去になっています。

 同じ世界線の過去にそのまま戻っているということです(それなのになぜかマルトにその前の記憶があるのかはまだ明かされない秘密です)。

 で、今回の世界線は作中でも語られているようにカイエンが操るベレノスの攻撃を食らったけどタラニスが大破しなかった世界線に戻ったということになります。

 かつて謎のマントの男がダミーソウルという不思議なアイテムを使用してマルトをこの世界に戻しましたが、それと同じことが起きたと思ってください。

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【わたしはもう死んでいるの】

 これは完全にマルトの優しい嘘ですね。

 深層領域で会ったハンナは「わたしはもう死んでいるの」とマルトに告げたはずです。

 それなのにマルトは仲間たちに「ハンナと会った、きっとベレノスの中で生きている」と宣言しています。

 きっとマルト自身もそう信じたいし、仲間たちに希望の光を与えることで前を向かせる選択をしたんですね。

 こういう優しい嘘にはグッときますね。

 このへんの展開もゲームにはない要素ですが、やっぱり私はこういうのが好きなんです。

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【ベレノスの再生の力はこのために】

 ベレノスという機体の真の力は再生のチカラなのです。

 これまでにもベルマン軍の戦車を再生させて襲わせてきてましたが、それらは大量のザコ戦を発生させるためという(ゲーム的な)便宜上の側面もありましたが、じつは伏線となっていました。

 ベレノスの真の力である超再生能力を使って破壊神ヴァナルガンドを復活させるということがカイエンの目論見だったわけですね。

 その力の開放のために必要なプロセスは2段階ありました。

1 ベレノスを完全体にすること
2 完全体ベレノスの力でジルの拘束具を解放すること

 これで準備はOKとなるので、あとはコントローラーであるジルを(マルトたちとぶつけて)疲弊させて動けなくするというところまでがカイエンの計画だったわけです。

 悪いですねぇ、カイエン(さすがラスボスですね)。

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【編集部コメント】

 マルトはマエストロによって時間移動させられ過去に戻り、また別の未来へ移動していることが明かされました。

 過去にいるマエストロがなぜ未来を変えようとしているのか。この辺りも気になってきますね。

 次話『戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ』第54話は2024年10月1日(火)に掲載予定です。お楽しみに。