戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ

“戦争×復讐×ケモノ”をテーマにしたドラマティックシミュレーションRPG『戦場のフーガ』の公式コミカライズ。少年少女たちは、戦争で捕らわれた家族を取りもどすため、謎の巨大戦車“タラニス”に乗り込み復讐の旅を始める……。火曜日マンガ配信予定。マンガ掲載の翌火曜日には、『戦場のフーガ』開発者からの連絡ノート『インターミッション』を配信。

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【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第49回

2024-07-09 10:55:00

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第49回

【【<<「第49話」】】

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第49回

【完全体ベレノス&ジルとの最終決戦】

 いよいよベレノス&ジルとの最終決戦が始まりました。

 ゲームソフト『戦場のフーガ2』では(ベレノスが少しずつパワーアップしていくという便宜上)何度も激突しましたが、マンガ的にはここが最終決戦となります。

 ゲームでは“フーガ(追走劇)”というテーマもあって、つねに何かを追いかけていくという必然性を作っています。

 画面が左から右に進行するのもそれを示唆するための設計となっています。

 しかし、マンガはあくまで物語重視ですし、そもそも設計の都合上右ページから左ページに時間が流れていきますので、ゲームとはまるで設計自体が異なります。

 だからこそマンガはゲームとは違いますし、それぞれにあった設計と展開が求められるのです。そういう違いを考えながらそれぞれ生み出されているんですよ。

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第49回

【かけっこで勝負だ】

 このシーンはゲームでもマンガでも非常にこだわった部分なんですよ。

 ある意味この『戦場のフーガ』という作品を象徴するシーンでもあるわけなんです。

 主人公たちが兵器に搭乗して敵と闘う、というようなアニメやゲームはたくさんあります。

 が、それに乗っているのが子どもたちであるという点と、だからこそ闘って勝つだけではない、というメッセージが込められているんです。

 純粋で無垢なこどもたちだからこそ、緊迫した戦火の中でも笑い声が聞こえたり。

 殺し合いの果てに辿り着いた答えが“かけっこで勝負”なんて発想は大人にはできません。

 これは本作が“子どもたちを中心とした物語である”という真ん中の芯の部分にある揺るぎないコンセプトを持っているということを示しています。

 マンガの作画でもマルトが少し笑みを浮かべるパターンなんかも作画して試しましたが「いや、やっぱり真剣な顔でいきましょう、マルトは大真面目なんです、ここでは」と、足立先生に伝えて、最終的な(掲載された)表情になりました。

 左手をバッと広げているのも“降りて勝負する”ということを伝えられる表現となっています。

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第49回

【フランスに行ってきます】

 この記事が公開されているころには私は日本からフランスに向かう飛行機の中だと思います。

 今年もフランスで開催される“JAPAN EXPO 2024”に参加するためです。

 私はもう20年以上この“JAPAN EXPO 2024”というイベントに参加しています。

 おかげで完全に現地のファンの方々に顔を覚えてもらっています。

 そして今年もステージで『戦場のフーガ』のパネルイベントをやる予定です。

 『1』や『2』の話もしますが、ぶっちゃけ少しだけ『戦場のフーガ3』の開発中の画面や資料をお見せする予定です。

 残念ながら動画配信などはありませんので、そのステージは現地の方々しか見ることができませんが、まぁその模様は写真に収めてきますので、帰国後にまた報告させていただきますね。

 「日本では最新情報は公開しないの?」と言われてしまいそうですが、まぁもう少しだけ! もう少しだけお待ちください。

 そのときは、もう目前に迫っていますので!

 ということで、とりあえずフランスに行ってきます!

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第49回

【編集部コメント】

 ついに『戦場のフーガ3』の最新情報が公開されるとのこと。

 発表の様子の配信は残念ながらないとのことですが、松山社長からの現場の様子のリポート楽しみにしたいですね。

 『戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ』第50話は2024年7月16日(火)に掲載予定です。お楽しみに。