戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ

“戦争×復讐×ケモノ”をテーマにしたドラマティックシミュレーションRPG『戦場のフーガ』の公式コミカライズ。少年少女たちは、戦争で捕らわれた家族を取りもどすため、謎の巨大戦車“タラニス”に乗り込み復讐の旅を始める……。火曜日マンガ配信予定。マンガ掲載の翌火曜日には、『戦場のフーガ』開発者からの連絡ノート『インターミッション』を配信。

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【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第48回

2024-06-25 10:50:00

『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第48回

【【<<「第48話」】】

『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第48回

【みんな買い出しは終わった?】

 ゲームソフト『戦場のフーガ2』では各章の終わりに必ず港に立ち寄って、そこで買い物をしたりいろんな人々と会話をすることでパラメーターの上昇などができるようにしました。これはゲームソフトの進行管理としての区切りです。

 各章の終わりにはエンドカードが出て「今日はここまでかな」と、いった感覚でプレイヤーにゲームを中断するタイミングを意図的に設定しています。

 そして、次の章に行く前に買い物などをして備えるためのタイミングが設定されていて、それが港の役割となっているのです。

 ひと昔前までは、親がいくら「もうそろそろゲームをやめてご飯を食べなさい」と、言っても「もう少し! キリのいいところまでやってから!」みたいなことが起きていました。現代のゲームソフトにはこういう区切りポイントが設定されていて中断しやすくなっています(そもそもがオートセーブですしね)。

 こういう配慮は、過去のゲームソフトが持っていた不親切の反省から少しずつ作り手側が考えて意識的に設定するようになりました。

 まぁ、あくまでゲームシステムというよりも進行的な配慮ですので、マンガの中で大きく描く必要はないのですがせっかくなので“買い物するために立ち寄った”ということにしています。

『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第48回

【カイエンが呪術で身を挺し私をかばってくれた】

 正直、“カイエンという人物がいったいどのようにして呪術で身を挺してかばってくれたのか”がわかりにくくなっています。

 このときの大統領の車のどこにカイエンが乗車していたのかすらわかりませんからね。あまりこの部分の説明にページを割くこともできなかったため“呪術で身を挺してかばってくれた”と言葉で説明する流れになっています。

 このへんのわかりにくさはちょっと反省しています。

『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第48回

【下から見上げるベレノスの美しさ】

 最後のコマのベレノスはタラニス側の視点から見た、じつに珍しい構図になっています。

 というのもですね、ゲームでは基本的に左右でお互いが向き合った状態でバトルを進行しますのでこんなアングルになったりすることはありません。

 しかし、ゲームの実装データとは別にベレノスのグラフィックモデルは背面も下部も全てしっかりと作成してあります。

 なので、今回はサイバーコネクトツーのアーティストがこのコマのパースに合わせて角度を調整したベレノスモデルをレンダリングして作画参考用として先生にお渡ししました。

『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第48回


 あんまりこういったマンガ制作のための作画資料を公開する機会もありませんが、せっかくなので披露させていただきました。

 こうやって開発チームとも連携を図りながらマンガ制作は行われているのです。

『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第48回

【編集部コメント】

 ゲームでは使用されていない正面からみたベレノスのデータを作画の資料として用いる。

 こういった資料を簡単に用意して進められるのは、自社のゲームを自社でマンガ化しているからこそ成せる業ですね。

 さて、次回はいよいよそんなベレノスとの決戦となります! 『戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ』第49話は2024年7月2日(火)に掲載予定です。お楽しみに。