戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ

“戦争×復讐×ケモノ”をテーマにしたドラマティックシミュレーションRPG『戦場のフーガ』の公式コミカライズ。少年少女たちは、戦争で捕らわれた家族を取りもどすため、謎の巨大戦車“タラニス”に乗り込み復讐の旅を始める……。火曜日マンガ配信予定。マンガ掲載の翌火曜日には、『戦場のフーガ』開発者からの連絡ノート『インターミッション』を配信。

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【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第41回

2024-02-27 11:00:00

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第41回

【【<<「第41話」】】

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第41回

【「ブッ殺してやる!」の熱量はマンガ独自のもの】

 ゲーム『戦場のフーガ2』にもジルとの戦闘でハンナを喪ってしまうというシーンは存在しますが、ここまでマルトが激昂したり(ましてや)「ブッ殺してやる!」なんてセリフを吐くようなシーンは存在しません。

 完全にマンガ独自の演出となっています。

 また、今回のようなフキダシの中のフォントがバラバラに踊っていたりするのは本当にマンガにしかできない熱量と演出だと思います。

 こういう演出は写植担当者といっしょに話し合いながら(演出を)作っていきました。

 「ブチ切れていて冷静でない状態を表現する最適なフォントは何か?」

 そんなことを話し合いながら決めていきました。

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第41回

【マルトから発生した波動が仲間たちとタラニスに影響を与える】

 また、マンガ独自の演出として新たに“マルトから発生する波動”という表現が加えられています。

 その波動が仲間たちにも影響を与え、タラニスとタラスクスが呼応するように状態が変化していく、というこの流れもゲームソフトのほうでは割愛されています。

 ゲームソフトというのは決められたリソース(材料)と容量に合わせて設計&開発されていますので、なんでも足し続けるわけにもいきませんので。

 そのときの最適な演出がコマ単位で表現できるマンガならではの醍醐味のひとつですね。

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第41回

【全弾発射によりベレノスを地上まで押し上げる】

 これもゲームソフトには存在しない演出となっています(今回はこればっかりですね)。

 アルターと呼ばれる施設の中で闘っていましたので、どうしても絵面に変化が乏しいのは否めませんからね。大胆に地上まで吹っ飛んでもらいました。

 そしてそのままジルが(完全体になるために)逃走するという流れがスムーズに作れています。

 決められたページ数(本作は毎話13ページという制約で作られています)で必要な要素を詰め込むための工夫ですね。

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第41回

【編集部コメント】

 たびたびマンガで描かれる覚醒したマルト。ゲームにはない野性的な姿に変身するのが印象的ですが、このあたりも今後どのように描かれていくのか気になるポイントですね。 
 
 『戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ』第42話は2024年3月5日(火)に掲載予定です。お楽しみに。