戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ

“戦争×復讐×ケモノ”をテーマにしたドラマティックシミュレーションRPG『戦場のフーガ』の公式コミカライズ。少年少女たちは、戦争で捕らわれた家族を取りもどすため、謎の巨大戦車“タラニス”に乗り込み復讐の旅を始める……。火曜日マンガ配信予定。マンガ掲載の翌火曜日には、『戦場のフーガ』開発者からの連絡ノート『インターミッション』を配信。

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【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第40回

2024-01-23 11:00:00

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第40回

【【<<「第40話」】】

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第40回 【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第40回

【消滅するハンナと大破するタラスクス】

 衝撃的な前回のヒキから、今回は序盤はわりとサクっと表現されています(わずか2ページ)。

 このへんの緩急はどうしてもヒキのほうが優先となってしまいますので、毎度狙ってやっている意図的なバランスとなっています。

 マンガは限られたページ数の中で密度高く話を展開させる必要がありますからね。

 読者の方はあまり意識されていないかもしれませんが『戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ』は毎話13ページで構成されています。

 通常の週刊少年マンガの場合は毎話19ページで構成されることが多い(少年ジャンプなどがそうですね)のですが、本作はそれと比べるとボリュームは少なめになっています。

 これはマンガを描かれている足立先生が他作品の連載も並行して行っているため、事前に入念に打ち合わせを行って無理なく(隔週で)連載を継続できるペースというものを話し合って算出した数字になっています。

 なので13ページの中で各話における状況の変化や見どころを設定する必要があるということなのです(だから立てるところを優先して立てていくという構成になっているのです)。

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第40回

【ブリッツだけが感じ取る違和感と冷静さ】

 「おかしい、あの少年の姿もない……」

 タラニス車内でみんなが慌てふためきながらハンナの姿を探している一方で、ブリッツだけが別の違和感に気づき始めています。

 これですよ、これ。

 ブリッツのこういうところがカッコいいですし、こういう役割がじつによく似合いますよね。

 元軍人である、というキャラクター性がこういう非常時にこそ冷静に発揮できるのがいいです。

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第40回

【マルトの中に目覚める野生の殺意】

 ゲーム『戦場のフーガ2』をプレイして同様のシーンを体験された方はお気づきかもしれませんが、完全にマンガの方がモリモリに盛ってますね。

 野生の殺意が溢れ出しています。

 足立先生にも「ここはぜひ完全にやり過ぎてください!」としっかりお伝えしまして、(期待通りに)モリモリにしてもらいました。

 このシーンだけ見ると「あれ、こんな作品でしたっけ?」と思われてしまうかもしれませんが。

 これも少年マンガのいいところです。

 ここからの展開が気になるところ、なのですが今回のエピソードでちょうど単行本の区切りとなりました。なので、次回は幕間回となる第40.5話となります。

 緊迫した流れとは裏腹にほんわかした日常エピソードになる予定です(お楽しみに)。

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第40回

【編集部コメント】

 次回は、幕間ということでほんわかとした日常が描かれるとのこと。シリアスな展開の合間にこういう話が挟まれるのは、メインストーリーの合間にゲームで戦車内での子どもたちどうしの暮らしが描かれる“絆イベント”を見ているような感覚になりますね。このように、ゲームのような体験ができるのは、ゲーム原作のマンガだからなせることではないでしょうか。

 『戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ』第40.5話は2024年1月30日に掲載予定です。お楽しみに。