戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ

“戦争×復讐×ケモノ”をテーマにしたドラマティックシミュレーションRPG『戦場のフーガ』の公式コミカライズ。少年少女たちは、戦争で捕らわれた家族を取りもどすため、謎の巨大戦車“タラニス”に乗り込み復讐の旅を始める……。火曜日マンガ配信予定。マンガ掲載の翌火曜日には、『戦場のフーガ』開発者からの連絡ノート『インターミッション』を配信。

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【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第34回

2023-09-19 11:00:00

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第34回

【【<<「第34話」】】

【マーナガルムによる迎撃を行う】

 ゲーム『戦場のフーガ2』でも同様の判断をするハクスですが、じつに軍人らしく冷静に戦況を分析していていいですね。

 マンガではモニターの中にハクスが表示されていますが、ゲームでは具体的にどこに表示されているのか? ということまでは表現されていませんでした。

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第34回 【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第34回

 こういう具体的な表現ができるのがマンガのいいところですね。

 「そんなものは使わない!」と叫ぶマルトに対して、「却下する」と端的に返しているところもゲーム以上に性格が際立っていて非常によいと思います。

 こういう大人の存在があるからこそ戦車内での子どもたちの会話が生まれて、それぞれが考えていることが表現しやすくなるんですよね。

【いたいよォ、おにいちゃん】

 ソウルキャノンのチャンバー室で悲痛な叫びをあげるメイちゃんの表情がヤバいです。

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第34回

 ゲームだとチャンバー室の内側まで表現することはできませんでしたが、マンガではより具体的に表現することでソウルキャノンという兵器がいかに非人道的なものであるかが表現されています。

 マーナガルムのエネルギーとしてチャンバー室に入れられたマルト自身にも相当な苦痛があるはずなのですが、自分のことよりもメイちゃんのことを心配して叫ぶマルトの姿が本当にお兄ちゃんだな、と感じさせてくれますね。

 こういったよりエグみを強める表現は足立先生と相談しながら作成しています。

 マンガにはマンガとしての流儀があって、ゲームと見比べてもけっこうな違いがあって非常に見どころがありますね。

【はじめまして、マエストロ】

「はじめまして」ではぜんぜんないということを、マンガの熱心な読者の皆様はご存じだと思います。

 第一部のころからマンガの方では伏線を張って登場させていたので、気になっていた方も多いかと思います。

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第34回


 ようやくマエストロが登場する世界線に突入しましたよ。ここから『戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ』は始まるのです。

 いよいよ次回、マエストロの口からマルト自身が「希望と絶望に翻弄される運命にある」ということが語られます。

 そして、マルト自身もきっと気づくはずです。自分自身がこの世界の主人公であるということに。

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第34回

【編集部コメント】
 ついに、マルトの前に登場したマエストロ。そして、次回マルトは自分が物語の主人公であるということを自覚するとのことです。物語が大きく動いていきそうですね。

 次回のマンガ『戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ』第34.5話は2023年9月26日(火)に掲載予定です。お楽しみに。