戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ

“戦争×復讐×ケモノ”をテーマにしたドラマティックシミュレーションRPG『戦場のフーガ』の公式コミカライズ。少年少女たちは、戦争で捕らわれた家族を取りもどすため、謎の巨大戦車“タラニス”に乗り込み復讐の旅を始める……。火曜日マンガ配信予定。マンガ掲載の翌火曜日には、『戦場のフーガ』開発者からの連絡ノート『インターミッション』を配信。

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【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第33回

2023-09-05 12:30:00

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第33回

【【<<「第33話」】】

【さしずめベルマンガイストといったところか】
 ガイストとは亡霊のこと。ベルマン軍の亡霊兵器だから“ベルマンガイスト”というわけですね。

 じつはゲームソフトの方では少し表現が違っていて、ゲームが進行すると姿が変化するようになっています。

 ゲーム序盤は(1年前の戦争から放置されていた残骸をイメージさせるために)草木が生えていて朽ちている感じになっています。中盤になると少し内側から肉が出てきているような状態。終盤では完全に肉状態になっています。

 画像を並べるとこんな感じです。

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第33回
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【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第33回

 やっぱり全身が肉状態だとかなり気持ち悪いですね。

 マンガではこのベルマンガイストの表現を段階的ではなく、いきなり最終段階の肉状態で表現しています。この描写は「あんまり細かい段階を表現しても伝わらないだろう」と、先生と話し合って決めました。

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第33回

【クソ! こいつら闘い慣れている!?】
 これはすべての少年少女が“敵役に言われてみたいセリフ”のナンバー1だと思っています、私的には(だから言わせました)。

 前作(1年前)の闘いがあったからこその経験値が子どもたちを機敏に動かしているわけです。そして、ゲームのほうでは見れない砲座に子どもたちが乗り込んでいるシーンもグッときますね(複座式になっていることがよくわかります)。

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第33回

 こういった具体的な構造が見れることもマンガの利点です。

 ちなみにこの複座砲台のデザインは足立先生によるものです。こういった設定ラフなども単行本の巻末付録として掲載されていますのでぜひチェックしてみてください。


【ソウルキャノン再び】
 再びソウルキャノンが牙をむく、と言っても、今回は自分たちにその砲口が向けられている上に、マルトの妹であるメイちゃんがそのエネルギーに使われようとしています。

 なんて残酷な展開なのでしょう。

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第33回


 撃たれてもメイちゃんを失うことになってしまいますし、そもそも必殺のソウルキャノンを喰らってしまうと自分たちだってきっと死んでしまいます。最悪の展開ですね。

 いったい、だれがこんな恐ろしいことを考えたのでしょうか。マルトたちがこの展開にどう抗っていくのか? 今後の展開が気になりますねぇ。

 ゲームでは同じシチュエーションが発生しても、どうにかするのはプレイヤーの皆さんです。

 しかし、マンガでは作中のマルトたちの判断でなんとかするしかありません。いったいどうなるのか? 待て、次回!

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第33回

【編集部コメント】
 べルマンガイストの設定はたしかにいわれてみれば、終盤のデザインになっていたなと、今回のコラムで気づきました。

 また、メイのソウルキャノンのシーンですが、ここもゲームでも同じ展開がありましたが、マンガではどのように描かれるのか気になりますね。

 次回のマンガ『戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ』第34話は2023年9月12日(火)に掲載予定です。お楽しみに。