“戦争×復讐×ケモノ”をテーマにしたドラマティックシミュレーションRPG『戦場のフーガ』の公式コミカライズ。少年少女たちは、戦争で捕らわれた家族を取りもどすため、謎の巨大戦車“タラニス”に乗り込み復讐の旅を始める……。火曜日マンガ配信予定。マンガ掲載の翌火曜日には、『戦場のフーガ』開発者からの連絡ノート『インターミッション』を配信。
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足立たかふみ 氏
6月21日生まれ、B型。児童漫画、少年漫画、SF・ファンタジー漫画を得意とする。コミックガオ!にてデビュー。
平成13年「分解屋ピット!」で小学館第48回新人コミック大賞少年部門佳作を受賞。
代表作:『D・Mファイター焔』『メタルファイト ベイブレード』『バレエヒーロー・ファンタジー ダンの冒険』
『アニマギア』など。
Twitterアカウント:@takafumi_adachi

『インターミッション』執筆
松山洋
株式会社サイバーコネクトツー代表取締役/ゲームクリエイター/代表作『戦場のフーガ』、『.hack』シリーズ、『NARUTO−ナルト−
ナルティメット』シリーズ、『ドラゴンボールZ KAKAROT』、『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』/漫画原作『チェイサーゲーム』
Twitterアカウント:@PIROSHI_CC2
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【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第1回
2021-12-14 11:00:00
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【開幕ベル -前代未聞で悪魔的今世紀最大的開発ブログ-】
これより開幕するのは、サイバーコネクトツーが手がけた初の自社パブリッシングタイトル、ゲームソフト『戦場のフーガ』の前代未聞で悪魔的今世紀最大的な開発ブログであることをここに宣言します。
シミュレーションRPG『戦場のフーガ』は日本時間の2021年7月29日に全世界同時にダウンロード専売タイトルとして現存するすべてのゲームプラットフォームで発売されました。
先にお伝えしておくと総開発費は3億2700万円でした。約3年にわたる開発期間で着手から完成・販売に至るまでにかかったすべての費用がこれです。
この『インターミッション』という開発ブログでは『戦場のフーガ』というプロジェクトにおいて直面したすべての事象や問題点を赤裸々に綴ることになります。恐らくはゲーム業界で、いままで語られることはなかったゲーム開発すべての工程や裏事情を明るみにしていくことになる唯一無二の開発記録になることでしょう。
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【『インターミッション』とは】
『インターミッション』はゲームソフト『戦場のフーガ』のゲーム進行中に定期的に訪れる幕間のことです。主人公である子どもたちの育成パートにあたる部分で、実際にゲーム中にも『インターミッション』と表記されています。
『インターミッション』とは直訳すると“途中休憩”という意味です。まさにゲーム内で過酷なバトルパートの合間に定期的に訪れる幕間としての『インターミッション』はその名のとおり“途中休憩”ということになります。
しかし、本連載では残念ながら“途中休憩”という意味合いはハッキリ言ってまるでそぐわない『インターミッション』となるでしょう。マンガ『戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ』の連載が隔週掲載となりますので、漫画掲載の翌週に本ブログは掲載されていくことになりますがマンガ自体の解説コラムでないことを伝えておきます。
もちろん、マンガの内容にも触れていきますが、本質はもっと大きなくくりで『戦場のフーガ』というプロジェクト全体を包括して詳(つまび)らかに紹介していく開発記録というものになるかと思います。
【金・人・道具・能力・環境・時間】
ゲームソフトをゼロから生み出すのに必要なものって何でしょうか。もちろん作る人がいないと何も始まりませんので、まずは人です。そして働く環境や道具、そして作る人の能力、それらを動かすためのお金と時間。
前述のとおり、『戦場のフーガ』を開発する上で使用した予算=お金は3億2700万円です。そして発売からおよそ3か月ちょっと経過した現時点での世界累計売上は1億2000万円ほどになります(要するに現時点ではまだ赤字ということです。こういった赤裸々な数字の情報もどんどん出していきます)。
我々サイバーコネクトツーは、これまでデベロッパーとしておおくのゲームソフトの開発を手がけてきましたが、そのすべての仕事において必ずクライアントパブリッシャーや版元という絶対的な存在がいました。
「こういうことは言わないでください。」「削除してください。」「版元に迷惑がかかるのでやめてください。」
ずっとそう言われ続けてきて、これまでさまざまな媒体やメディアで掲載されたすべての記事は隅々にわたり校正チェックがなされ、誰かにとって都合が悪いコメントや事実すべて隠蔽されてきました……。
が! 本連載にはそれが存在しません。
『戦場のフーガ』における版元は我々なのですから。
当然ながら各プラットフォームメーカーとは機密保持契約を締結していますのでそれに違反することは一切しません。が、逆に言うとそれ以外の話は全部できるし、する、ということです。
掲載媒体であるファミ通ドットコムから「松山さん、すいません、さすがにこれは掲載無理です」と言われない限りは全力でいきます(というか、もし編集部からそんな野暮な指摘があった場合にも赤裸々に報告しますけどね、無いとは思いますが)。
そして、最後に宣言しておくと本ブログは、“ゲームソフト『戦場のフーガ』がいかにして生まれ、どのような困難と立ち向かい完成し発売され、予算・売上・価値・存在・タイトル的にどのように勝利することになったのか”を綴る赤裸々開発記録です。
それでは『戦場のフーガ』というゲームプロジェクトを通じて語られる、社会的ダイナマイト、一触即発、良心罪悪感ゼロ、猛毒セリフ満載、悪魔も恐れる、計画頭脳的、今世紀最大の、犯罪少年の、身も心も凍りつくエピソード『インターミッション』を心ゆくまでお楽しみください。
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【編集部コメント】
いきなり製作費の具体的な数字がでてくるなんて! とんでもない連載がはじまってしまったのではないでしょうか……。
『インターミッション』という、一見『戦場のフーガ』の楽しい楽しい裏話をお届けするコラムのようなタイトルですが、第一回連載を読むかぎり、“某マンガで語られていた、胃がキリキリする業界の暴露話の第二段”となっていくのではないでしょうか。
果たして、ファミ通のコンプライアンスは、松山社長の暴走に耐えきれるのか!? そのあたりもお楽しみにしながら、次回の開発記録『インターミッション』をお待ちください。
来週12月21日(火)は『戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ』の第2回を掲載予定です!