現代のゲーム業界を舞台にくり広げられるお仕事マンガ。第13話まで無料公開中です。また、原作者であるサイバーコネクトツー松山洋(まつやまひろし)社長のエッセイ「デバッグルーム」も必読。マンガが収録されている単行本は、最終巻第7巻まで発売中。気になる方はぜひチェックしてみてください。
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【漫画の裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム』シーズン2 第34回
2024-08-19 10:45:00
【アニメ業界あるある?本当にそう?】
作中では穴井が「これもアニメ業界あるあるだ」なんてセリフを口にしていますが、これはまぁ、あくまでゲーム会社側からの一方的な意見ですね。
そりゃアニメ設定などの資料が突然送られてきたら、受け取る側からしたら「ある日突然送られてきた」と思ってしまうのも無理はありませんが、当然ながら相手には相手側の時間軸と事情があるはずなんです。
しかし、これは(現実世界でも)わりと頻繁に起きることでもあるのです(ゲーム業界側が「アニメ業界あるあるだ」なんて口にすることも含めて)。
そもそもアニメ版権はその制作の都合上どうしてもアニメ会社主導でものが作られるわけですから、それをおとなしくただ待っていたゲーム会社側にだって非があるわけなんです。
マンガ内だけの表現としてそのまま読むと、まるでなにも連絡してこなかったアニメ会社が横暴で悪いように見えてしまうかもしれませんが、今回のこのケースはどちらもちゃんともっとコミュニケーションを取りましょうよ、という教訓でもあるのです。
【「脚本も出来ている」】
そりゃできていますよ、脚本も。
というか、だいたいマンガ原作などのアニメ制作を行う場合にはむしろ脚本が先行していてもおかしくないし、むしろその方が一般的だったりします。
こういったリアクションはアニメ会社と連携しながらものを作った経験がない蓮実自身の未熟さの表れでもあるのです。
素人からしたら「マンガ原作が先にあるんだから、アニメ用の脚本なんてむしろ簡単に書けるんだから後からでもよくない?」なんて感覚で受け取られたりもしがちですが、これからそのあたりの制作事情についても掘り下げていきますので、まぁぜひ胃をきりきりさせながらも楽しんでいただければと思います。
【物語はついに最終節へ】
最終節、なんて言いかたをしていますが割とここからが本題というか、この第六部で描くべき内容の全てが順番に展開されると思っていただければと思います。
これまでに張られてきた複数の伏線を順番に回収していく流れでもあるのですが。
それ以上に、「なぜ『チェイサーゲーム』シーズン2でアニメ業界編を描いているのか?」というテーマの核心に触れていくような展開が待っていますので、楽しんでいただければと思います。
要するに、何が言いたいかというと、最終節とは言ってますがそんなに短くはないですよ? ということです。
それなりに描くべき内容がたくさんありますので。
どうか最後までお付き合いいただければと思います。
【編集部コメント】
最終節ということで、いままでいろいろとあった謎がこれから回収されていきそうです。
また、アニメ業界についてもさらに深堀されるとのこと。楽しみですね。
次回のマンガ『チェイサーゲーム』シーズン2 第35話は、2024年8月26日(月)に掲載予定です!