現代のゲーム業界を舞台にくり広げられるお仕事マンガ。第13話まで無料公開中です。また、原作者であるサイバーコネクトツー松山洋(まつやまひろし)社長のエッセイ「デバッグルーム」も必読。マンガが収録されている単行本は、最終巻第7巻まで発売中。気になる方はぜひチェックしてみてください。
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【漫画の裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム』シーズン2 第32回
2024-07-15 10:55:00
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【宮崎太一郎はクリエイターではない!】
これも(いまさらですが)例によって、実在する人物なんですね、この宮崎太一郎という人は。
現実世界のサイバーコネクトツーの副社長を務めています(もちろんいまも生きていますよ)。
作中で紹介されているように、彼は副社長でありながらサイバーコネクトツーの営業職や財務などを担当しています。
もっとハッキリ言ってしまうと、私が極端にクリエイティブに振り切っている異常者なので、私が本来やるべき“それ以外のこと”を全部やってもらっています。
私はゴルフもしませんし、野球観戦もサッカー観戦もしません。時間の無駄なので(このへんが異常者なんです)。
だって拘束時間が長すぎるんですよ、ゴルフって。
朝早くから行ってラウンド回ってシャワー浴びて飯食って、だいたい6時間以上の拘束時間が発生するんですよ。
若いときに(サラリーマン時代に)上司に呼ばれて無理矢理やらされたことはあるのですが、そのときも「長え、この時間があれば映画が3本観れるのに、帰りたい」と思ってしまって、それ以来全然ゴルフにはいかなくなりました。
スポーツ観戦も全般的に嫌いです。
プロの選手とは言え赤の他人ですよ? それを応援する気持ちがまったく分からないんです。心底どーでもいい。
怒られるかもしれませんが、オリンピックもワールドカップもまるで興味が無いです。
それらを観戦する暇があったら仕事したいし、マンガを読みたいです。
ね? 本当に異常者だと思いますよ、我ながら、だってふつうの会社の社長がやるべきことをぜんぜんできないんですから(やりたくない)。
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【だからこその宮崎システムなんです】
宮崎太一郎がサイバーコネクトツーに入社(転職)したのは2010年です。
東京スタジオが設立されるタイミングで入社しました。
そのときに彼に伝えたのはこんなことです。
「あなたには俺ができないことをやってほしい。俺はモノ作りしかできないしそれ以外は興味がない。だからゴルフとかスポーツ観戦とか釣りとか、そういういっさい合切の接待行為を引き受けて欲しい。そうすれば俺はスタッフといっしょにクリエイティブに特化して集中できるから。接待というものの意味と価値はわかってる。けど、俺はやりたくないんだよ。だから、それを全部受け持ってほしい」
それから部長職として入社した彼はメキメキと社内での存在感を示してわずか数年で副社長就任となりました(私が決めました)。
だって、(現在もそうですが)彼のおかげで私は好き勝手にモノを作るための時間を捻出できてクリエイティブに集中できるようになったのですから。
これを私は宮崎システムと呼んでいます。じつによくできた役割分担なのです。
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【下戸なのに年間会食日数が300日以上】
宮崎太一郎は下戸なんです。いや、下戸というよりもアレルギーでお酒が飲めない体質なんですよ。
だから会食をしてもお酒はいっさい飲みません。
キャバクラに行ってもウーロン茶かジンジャーエールを飲んでいます。
わかりますか? このすごさが。
最初から最後までシラフだってことなんです。
飲みに行っても(酒を飲んでいないので)ぜんぜん酔っ払ったりしないんですよ。
それで2次会や3次会まで行っていっしょに盛りあがれるって本当にすごいことだと思います。
そして(私のように)酔っ払って潰れるなんてこともないんですよ、だって酒を飲んでないんだから。
なんなら帰りに車を運転してみんなを家まで送り届けることだってできるんです。
これはもう才能だと思います。完全無欠の接待のプロ。
おかげで今日も私はのびのびと映画を観てマンガを読んで、集中してお仕事をすることができるのです。
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【編集部コメント】
マンガのほうは宮崎さん追悼回のような形で、生前の宮崎さんの功績が描かれる異例の回となりました。残された西川さんの気苦労も計り知れませんね。
松山社長とうまいコンビとなってCC2を運営されているようですね。
次回のマンガ『チェイサーゲーム』シーズン2 第33話は、2024年7月22日(月)に掲載予定です!