現代のゲーム業界を舞台にくり広げられるお仕事マンガ。第13話まで無料公開中です。また、原作者であるサイバーコネクトツー松山洋(まつやまひろし)社長のエッセイ「デバッグルーム」も必読。マンガが収録されている単行本は、最終巻第7巻まで発売中。気になる方はぜひチェックしてみてください。
- ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com>
- 企画・連載>
- チェイサーゲーム>
- 【漫画の裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム』シーズン2 第28回
新着記事
-
【勉強させてもらいます】『チェイサーゲーム』シーズン2 第40話 失われた楽園(7)
-
【漫画の裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム』シーズン2 第39回
-
【会議室で酒盛り!?】『チェイサーゲーム』シーズン2 第39話 失われた楽園(6)
-
【漫画の裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム』シーズン2 第38回
-
【「フザケないで!」】『チェイサーゲーム』シーズン2 第38話 失われた楽園(5)
-
ドラマ『チェイサーゲームW2』に登場した『天女世界』の設定資料を公開。サイバーコネクトツーがドラマのために描き上げたこだわりのイラストに
-
【仲よくオッサンが海釣り】『チェイサーゲーム』シーズン2 外伝 似たもの二人編
-
【漫画の裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム』シーズン2 第37回
-
【「んー……助走?」】『チェイサーゲーム』シーズン2 第37話 失われた楽園(4)
-
【漫画の裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム』シーズン2 第36回
連載一覧(すべて見る)
【漫画の裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム』シーズン2 第28回
2024-05-20 16:55:00
![]() |
![]() |
【大手ゲームメーカーの齊藤さん】
シーズン1の最終話における第58話(と第52話)に少しだけ登場した大手ゲームメーカーの齊藤さんが再登場です。まさか再登場することになるとはご本人も思っていなかったようですが。
あ、例によってどうやらゲーム業界に実在する人物のようですよ、大手ゲームメーカーの齊藤さん。
シーズン1の時はほんのちょっとしか出演しなかったので完全に事後承諾だったのですが、今回はわりとちゃんと物語に絡んで登場する役割なので事前にご本人に確認させていただきました。
最初は会社名もバッチリ作画していたのですが「さすがに会社のロゴは広報に確認しなきゃ駄目だし結構ウルさいと思うよ? どうする、ぴろし? 今回もダマで行って後日ウチの広報からクレームが行くって流れにする? まぁ、怒られてください。俺はぜんぜんかまわないので」と齊藤さんがおっしゃるので、光でロゴを飛ばしました。
べつに怒られたいワケではありませんからね。
なので社名はどこなのかが一切わからない「大手ゲームメーカーの齊藤さん」ということです。
どこの誰なのかはまったく見当もつきませんね(ご出演いただきありがとうございます)。
![]() |
【善性を持つゲームプロデューサー】
これまでに描いてきた(更木のような)ゲームプロデューサーはわりといいかげんで結構な悪性を持つ人間が多かったように感じますが、ゲーム業界にいるプロデューサーがみんな悪い人ってわけでは決してありません。
なので、この大手ゲームメーカーの齊藤さんはゲーム業界の中でも一定数は存在する“善性を持つゲームプロデューサー”として描いています。
実際の話(作中でも顔芸含めて豪快なキャラクターとして描かれていますが)、大手ゲームメーカーの齊藤さんはリアルでもこんな感じなんですね。
私もよくいっしょに飲みにも行きますが、ゲーム業界のプロデューサーの中では珍しくキャバクラにも行きません。
「キャバクラ行っても女の子としか話せねーじゃん、俺はいま飲んでる仲間たちともっと話がしたいんだよ」
と、こんな調子なのです(だから作中でも二次会はキャバクラではなく普通のBARで飲んでいます)。
![]() |
【言える?言える会社?どこ?】
我々ゲーム業界で働く人間はどこの会社と取引をしても(していなくても)何かの相談や商談を始める時には必ず機密保持契約書というものを相互間で締結します。
機密保持契約というのは「これから始める仕事の中で知りえた情報を一切第三者に開示しません」ということをお互いに誓う契約書のことです。
なので進行中のプロジェクトや違うクライアントの仕事の内容を第三者に漏らすなんてことは一切できないのですが、今回の龍也たちと齊藤さんの会話はわりと白よりのグレーですね。
これで龍也たちがワンセットホールディングスから提示された株式取得条件の内容(%とか)を齊藤さんに漏らしていたらアウトですが、「クチャクチャ音を立てながら飯を食う人とはいっしょに仕事をしたく無い」という内容しか話していないので、まぁ大丈夫という範囲だということですね。
だから齊藤さんも「言える? 言える会社? どこ?」と恐る恐る聞いてくるわけですね。
「言えなかったら別にいいんだけど、言えるんなら言っちゃいなよ」というニュアンスが含まれているんですけどね。
ゲーム業界を舞台としたお仕事マンガを描いているうえで、わりと会話の中で気にかけている部分がこの機密保持の部分なのです。
現在は他社となってしまった穴井と龍也の会話の中でもそこは気をつけて表現しています。いやー、勉強になるマンガですね、読もう!『チェイサーゲーム』!
![]() |
【編集部コメント】
急にシューティングバーとは……いったい。
FPSのゲームを作るのか。それとも、もしかして、本田さんのエピソードに銃がでてきましたが、それと関係あるのでしょうか。
次回のマンガ『チェイサーゲーム』シーズン2 第29話は、2024年5月27日(月)に掲載予定です!
また、『チェイサーゲーム』の単行本第10巻発売いたしました。ぜひ、チェックしてみてください。
ドラマ『チェイサーゲームW』がTverにて見逃し配信中です。ぜひ、ご覧ください。
[2024年5月20日17時35分修正]
記事の表示に誤りがあったため、該当の文章を修正いたしました。読者並びに関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。