現代のゲーム業界を舞台にくり広げられるお仕事マンガ。第13話まで無料公開中です。また、原作者であるサイバーコネクトツー松山洋(まつやまひろし)社長のエッセイ「デバッグルーム」も必読。マンガが収録されている単行本は、最終巻第7巻まで発売中。気になる方はぜひチェックしてみてください。
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【漫画の裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム』シーズン2 第14回
2023-08-28 11:00:00
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【中国発大ヒットWEBマンガ『天女世界』!!】
当然ですがこの『天女世界』というマンガは架空の作品ですので実際には存在しませんよ。
実際の話、最近のWebtoon(縦読みフルカラーマンガ作品)は韓国産や中国産のものが多いです。
日本で展開されている作品は設定や登場人物の名前などをローカライズ(日本の舞台や世界観に最適化)することで実際に大ヒットしているものがたくさん存在します(日本産のWebtoon作品でも『神血の救世主~0.00000001%を引き当て最強へ~』などが早くもスマッシュヒットしていたりと、現在のWebtoon業界は非常にホットですよ)。
これから始まる“アニメ業界編”では、この中国産の架空の大ヒットマンガ『天女世界』のアニメ化&ゲーム化というプロジェクトを中心に蓮実ちゃんが奮闘していく姿が描かれていきます。
ちなみに『天女世界』の作画は松島幸太朗では無くて、サイバーコネクトツーの2Dアート室のメンバーが手掛けています。
現在の2Dアート室のメンバーは日本&中国&韓国籍というアジア勢で構成されているので、ソレっぽく仕上げることができました。
こういった作中に登場する架空作品をしっかりと設定して世界観含めて作り上げていくことは、『.hack』シリーズなどを手掛けてきたサイバーコネクトツーらしいアプローチだと我ながら思います。
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【アニメ版権と原作版権の違い】
これは一般的にあまり知られていないようですが、マンガ原作から直接的に各種商品化が許諾されることは極めて稀であり、ほとんどの場合は(作中で西川さんが説明している通り)アニメ化される際に製作委員会が組まれることで色んな商品化権が設定されます。
ゲームソフトを制作してビジネスを行うゲーム化権もその権利取得のひとつであるということですね。
アニメ化される際に作られる各種設定や声優さんのキャスティングなども一致させた上で、アニメの製作委員会が監修会を開くことでたくさんの商品化(ゲーム含む)を管理・監修することになるのです。
作中で穴井が「まだ水面下の話だ」と、言及していますが、こうしたプロジェクトの打診はまさに水面下で行われ少しずつ形になっていくのです。
ものにもよりますが、打診があってカタチになるまで(実際にアニメ化されるまで)数年かかることが多いというか、それが一般的です。
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【アサヒプロダクションというアニメ会社は実在しない】
しっかりとロゴなどが作られていて、さも実在するかのように表現されていますがアサヒプロダクションなんてアニメ制作会社は実在しません。
実在する旭プロダクションとは一切関係がありませんし、ビルの外観が特定のどこかのアニメ会社を示唆しているわけでもありませんし、東京の荻窪に会社があるからといって実際の会社となにかが紐づいているわけでもありません。
「サン〇イズなんじゃないか」という意見もチラホラ出ているようですが、絶対ぜんぜん違いますからね、気をつけてくださいね、関係ありませんからね。
とくにバンダイナムコエンターテインメントの人間などは「は?更木が現在いる会社がアサヒプロダクションって、まんまやん」とか、身内にしかわからないようなリアクションをしたりコメントをするようなことは絶対にしないでくださいね。
更木に特定のモデルはいないって何度も言ってるでしょう?
だからアサヒプロダクションというアニメ会社も絶対に存在しないんですよ(念を押しました)。
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【編集部コメント】
前回の松山社長のコラムで、「アニメ業界のリアルを炎上しないように表現するが、これまで以上に赤裸々でなかなか胃が痛くなる展開が待っている」との話がありました。
今回のコラムではやたら予防線を張っているような発言もありましたが、いよいよ『チェイサーゲーム』らしい展開が始まりそうですね!
次話『チェイサーゲーム』シーズン2 第15話は、9月4日(月)に掲載予定です。お楽しみに。
また、2022年9月より放映されたドラマ『チェイサーゲーム』は、Amazon Prime Video、U-NEXT、Paravi、DMM TV、Huluで配信中。気になる方はぜひチェックしてみてください。