現代のゲーム業界を舞台にくり広げられるお仕事マンガ。第13話まで無料公開中です。また、原作者であるサイバーコネクトツー松山洋(まつやまひろし)社長のエッセイ「デバッグルーム」も必読。マンガが収録されている単行本は、最終巻第7巻まで発売中。気になる方はぜひチェックしてみてください。
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【漫画の裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム』シーズン2 第10回
2023-07-03 12:00:00
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【辞めるのをやめた】
穴井が会社を辞めると発言しておきながらそれを後日撤回しました。
まさに“辞めるのをやめた”という状態になってますが、ぶっちゃけこれもある意味でのゲーム業界あるあるなんですよね。
会社を辞める・辞めないは人の意思。ですが、やはりその判断は状況によって変わりますし、考えかたが変われば180度の真逆の結論にたどり着いたりもするものなのです。
周囲の人間からすると「そんなにコロコロと意見を変えるなよ。軽はずみにそんなこと言うな」と、言いたくなる気持ちもわからないでもないです。しかし、当人からするとその都度の判断は決して簡単に決めたものでもありませんし、簡単に意見を覆したわけでもない、ということを理解してほしいです(むりだと思いますが)。
と言うのも簡単ですが、やはりまわりからすると、はた迷惑な話なんですよね(難しい問題です)。
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【ポリコレ&LGBT】
ゲーム業界に限った話では決してありませんが、この10年くらいで一気に加速したのがこの“ポリコレ”や“LGBT”といったワードです。
ちなみに、広く伝わっている意味の場合、本当はLGBTではなくて“LGBTQ+”と表記するのがより正確です。
Qはクエスチョニング。いわゆる、“性自認がまだ定まっていない状態”を指します。“まだ決まっていない、わからない、違和感はある”という状態です。
また“クィア(Queer)”という意味もあって、おなじく“Q”が表記される場合もあります。
クィア(Queer)とは“風変わり・奇妙な”という意味合いを持っていて、“変態的”という侮蔑的な表現で使用されていた過去もあるようです。もう説明し出したらキリがないので作中では“LGBT”までに留めさせていただきました。
本当にデリケートな問題で、これを“問題”として発言すること自体が問題である、というもう「なんか怖くて触れないほうがいいよね」という発言もよくないよね、といった感じで、本当にキリがなくて何を言ってるのかわからなくなるので、このへんにしておこうと思います。
作中でも龍也が語っているように「全部わかった上でやっていく」しかないのだと思います。
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【言えないことは言わなくていい】
まさに同じゲーム業界で仕事をしている者どうしの会話って、本当にこんな感じなんですよね。
「言えなかったら言わなくていいんですけど」
という前置きからみんなバンバン聞いてきますからね。
もちろん(機密保持契約があるので)答えられないことは答えられないですが。
けれど、そのうち“心のNDA(機密保持契約)”とか言い出しながら、言ってはいけないレベルのことを語り出す業界人もいたりしますので本当に気を付けないといけません。
“情報=お金”であり、それらを漏らしてしまうと機密保持契約違反になりますし、モノによってはインサイダー(犯罪)になってしまいますので本当に気を付けましょうね(業界人は姿勢を正してください)。
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【編集部コメント】
“クィア”と言えば、Netflixにある『クィア・アイ』という超絶ステキ番組を思いつきます。
“ファブ・ファイブ”と呼ばれる5人がクィアの視点から、毎回お悩みを抱える相談者を劇的にビフォーアフターさせる、よくある視聴者改造番組なのですが。
服装やライフスタイルを改造させるといっても、“これが正しいんだ”という価値観を押し付けることなく、相談者にとってのベストを5人が毎回ひねり出すのがこの番組の醍醐味。心ポカポカ、涙なしには見れないエピソードばっかりです。
あなたもクィアのステキな世界を覗いてみてはいかがですか?
話は『チェイサーゲーム』に戻り、松島先生による次回マンガ予告をみるといろいろ気になる文言はあるなか、“Volevo un gatto nero”の文字が。
意味を調べてみると、イタリアの童謡で、日本語タイトルは『黒猫のタンゴ』。直訳すると“黒いネコがほしかった”という意味だそうです。
知識が増えて賢くなれたんだか、なれなかったんだかわからないですが、調べたままをお伝えしました。
次話『チェイサーゲーム』シーズン2 第11話は、7月10日(月)に掲載予定です。お楽しみに。
また、2022年9月より放映されたドラマ『チェイサーゲーム』は、Amazon Prime Video、U-NEXT、Paravi、DMM TV、Huluで配信中。気になる方はぜひチェックしてみてください。