チェイサーゲーム

現代のゲーム業界を舞台にくり広げられるお仕事マンガ。第13話まで無料公開中です。また、原作者であるサイバーコネクトツー松山洋(まつやまひろし)社長のエッセイ「デバッグルーム」も必読。マンガが収録されている単行本は、最終巻第7巻まで発売中。気になる方はぜひチェックしてみてください。

  1. ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com>
  2. 企画・連載>
  3. チェイサーゲーム>
  4. 【マンガの裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム』シーズン2 第4回

【マンガの裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム』シーズン2 第4回

2023-03-27 11:00:00

シーズン2 第4話 “ 悪事千里 I”

【マンガの裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム』シーズン2 第4回
【マンガの裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム』シーズン2 第4回

【離職率6.6%って実際どーなの?】

 まず第3話でマコたちが噂話で「最近のCC32では1年間で15人もの退職者が出ているらしい」と話していましたが、実態は20人だったことが西川さんの口から語られていますね。

 これは「噂話にはだいたい尾ひれがついて大げさに広まる」というパターンの逆だった、ということですね。実際には15人ではなく20人もの人間が1年間で退職していたということでした。

 だから離職率は6.6%と語られているわけですが、実際のところどうなのでしょう?

 ハッキリ言いますが、ゲーム業界は極めて離職率が高い業界です。当然、会社によって差はあります。が、総じて離職率は高いです。みんな3年から5年くらいで転職して別のゲーム会社に所属する傾向にあります。

 何度も言いますが会社によって異なりますよ?けど総じて離職率は高い傾向にある、という話です。

 やはり能力で仕事をしている分、その能力を買われて別の企業に再就職することでキャリアアップを図る傾向は強いということは覚えておいてもらったほうが良いかもしれません。(だから作中で西川さんが語っている通りなんですね)

【マンガの裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム』シーズン2 第4回

【社長室改め役員室に飾られている絵】

 西川さんが座っている背後に絵が飾ってありますね。

 実際の役員室にもこういう絵がたくさん飾ってあります。前社長が大のマンガ好きだったことからこういうマンガ作品の複製原画が飾ってあるわけですね。

 聡明な読者の皆様にはもう1ページの1コマ目のカットからなんのマンガ作品なのかはバレてしまっているとは思いますが。

 まさに“地獄”というキーワードを連想するのにこれ以上ない作品の複製原画だと思います。

 怖かったですねぇ、“蝕”……。

【マンガの裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム』シーズン2 第4回

【地獄のようなエピソード“おじさんX事件”】

 ついに第六部の事件名が判明しましたね、その名も“おじさんX事件”。いったいどんな事件なのでしょうか。

 また西川さんの苦悩が描かれることだけは変わらない感じがします。

 が、事件の内容はこれからの連載で徐々に真相がわかってくると思いますので楽しみにしていてください。

 あと、松島幸太朗と打ち合わせした時にはこの事件名の元ネタがあまりにもまんまなので怒られるんじゃないか、と心配していたのですがいまのところ誰からも突っ込まれてないですし怒られてもいないので少しホッとしています。

【マンガの裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム』シーズン2 第4回

【編集部コメント】

 “渡邊凛(わたなべりん)”と“テトラ”のふたりは『チェイサーゲーム』のシーズン2の主要人物としてすでに発表されていましたが、とうとう出番がやってくるんですね!

 と思いきや、テトラが登場するのはまだまだのよう……。

 次回マンガ『チェイサーゲーム』シーズン2 第5話『光を運ぶもの(1)』は、2023年4月3日(月)に掲載予定です。お楽しみに。
 
 また、2022年9月より放映されたドラマ『チェイサーゲーム』は、Amazon Prime Video、U-NEXT、Paraviで配信中。気になるからはぜひチェックしてみてください。