現代のゲーム業界を舞台にくり広げられるお仕事マンガ。第13話まで無料公開中です。また、原作者であるサイバーコネクトツー松山洋(まつやまひろし)社長のエッセイ「デバッグルーム」も必読。マンガが収録されている単行本は、最終巻第7巻まで発売中。気になる方はぜひチェックしてみてください。
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【マンガの裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム・短期連載編』第4回
2022-10-03 11:00:00
【短期集中連載第4話:見つけたらブッ○して闇に葬るだけ】
作中でも語られていますが「感覚的に言って10個の問題の中のひとつかふたつ!」は、どうしても現場に降ろしていっしょに話し合って決めてそれを正式に提出するしかない、という事態があります。
これはだいたいクライアントであるゲームメーカーの担当プロデューサーから「〇〇という感じの報告書を提出してもらっていいですか?」と要望をいただくことになるからです。
「〇〇」の部分は震災でも人災でも戦争でも、理由はなんでも構いません。
さまざまな事情や理由からよく現場である開発会社にそういった(報告書の提出を迫る)要望が来ることがあります。
ハッキリと言っておきますが、その報告書を書いたり提出することはゲーム開発会社の仕事ではありません。
ゲーム開発会社の仕事は当然ながらゲームソフトを作ることです。
それ以外のことに労力を割くべきではありませんよ。
そして実態を知っているので言ってしまいますが、だいたいゲームメーカーのプロデューサーは社内というかその会社の上司からそういった報告書を提出するように言われて本来は自分で作らなきゃいけないはずですが、なぜかそれを発注先の開発会社に丸投げして作らせるケースがあるんですね。
なぜそんなことをするのか?
面倒くさいからですよ。
自分で報告書を書いて提出するのが面倒だから「そーだ!どーせ発注先のデベロッパーには(会社が)金を払っているわけだしアイツらに報告書を作らせればいいか」という感じで丸投げしてくるんです。
しかも提出された報告書のデベロッパーの名前とかを全部消してさも自分が作りましたというテイで上司に提出していたりするんですよ。
ふざけてますよね。
ちなみに過去にそれが発覚して(ウチの現場のスタッフに報告書を書かせていたプロデューサーがいたので)私が正式にブチ切れてそのプロデューサーをブッ○して闇に葬ったので、それ以来サイバーコネクトツーのスタッフにそんなアホな報告書を作らせるなんてことは起きていませんし、そんなアホなことを言ってくるプロデューサーもメーカーもなくなりましたね。
けど、ほかのゲームメーカーではわりと頻繁に起きている事象なので皆さんも気を付けてくださいね。
うん、松島幸太朗のこの予告カットはドラマの感想であって短期集中連載の予告カットには全然なっていませんが、かわいいので全然問題ありませんね。
さて次回の短期集中連載第5話も西川さんの苦労の続きです。役員や上司の苦悩を描いてますので皆さんも胃をキリキリさせながら読んでください。
【ドラマ第4話:これからもっと胃がキリキリする展開になります】
「声優が変わるとゲームって作り直しになるんだ? たいへんだなぁ」
ドラマ第4話の放映後に視聴者のいろいろな感想を追いかけてみましたが、いちばん多かった感想はコレでした。
放送前は「声優が変更になることで制作中のゲームにどれだけ影響が出るのか理解できるか?」という不安や懸念もあったのですが、まぁ杞憂でしたね。
ドラマをご覧になられている人たちの多くはゲームソフトの作り方なんて詳しく知るはずもありません。
そのため、放映前は「言葉足らずじゃないかな? 大丈夫かな?」なんて(おもに関係者が)心配していましたが、ドラマ的にはなんの問題もなくすんなりと皆さん受け止めてくれてホッとしました。
この辺を細かく説明するとキリがないですしドラマの本筋にはなんの関係もない部分なので、やっぱり監督の判断は正しかったようですね、さすがです。
さて、いよいよ今週放映予定の第5話からは更にヒートアップしていきますよ。
かなり胃が痛くなる展開がそれこそずっと続きます。
それはもう嵐のような怒涛の展開が待っていますので覚悟してご覧いただければと思います。
あ、今週の木曜日(10月6日)のドラマの放送は放送予定時間が変更になって深夜1時からの放送ですのでお間違えなく!
引き続き第1話はYouTubeで無料公開中ですし、配信も各社で行われていますのでぜひ以下のリンクからチェックしてください。
【期間限定】第1話「助けてと言えないクリエイターはダメなんだよ」チェイサーゲーム 渡邊圭祐 東啓介 宇垣美里 ゲーム業界の夢と苦労をリアルに描いたお仕事ドラマ【公式】
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