チェイサーゲーム

現代のゲーム業界を舞台にくり広げられるお仕事マンガ。第13話まで無料公開中です。また、原作者であるサイバーコネクトツー松山洋(まつやまひろし)社長のエッセイ「デバッグルーム」も必読。マンガが収録されている単行本は、最終巻第7巻まで発売中。気になる方はぜひチェックしてみてください。

  1. ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com>
  2. 企画・連載>
  3. チェイサーゲーム>
  4. 【マンガの裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム・短期連載編』第2回

【マンガの裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム・短期連載編』第2回

2022-09-19 11:00:00

短期連載第2話 “幻の月の少女(2)”

【マンガの裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム・短期連載編』第2回

【ゲームクリエイターは大人になれない人が多いんですよ】

 短期集中連載第2話では黒田くんの退職理由がハッキリしましたね。

「人の管理なんかしたくない」

「あの人といっしょのチームじゃないと嫌です」

 じつはこういったエピソードも全部実話なんですよ。というか、多くのクリエイターやその管理者がつねに直面している問題(葛藤)とも言えます。

 本編作中でも何度か語ってきたことではあるのですが、くり返しこういうエピソードを展開するってことは何度も何度もみんなが直面する問題であり困っているということです。

「データだけ作っていたい」

「あの人といっしょのチームは嫌です」

 中にはこんな意見が飛び出すことだってあるのです。

 ふつうの会社員として常識的に考えると信じられないかもしれませんが、このへんはやはりゲーム業界で働くクリエイターの非常識な性質が出てしまっているように感じます。

 現にそういった理由(管理したくない・あの人と同じチームは嫌)で退職してしまう人も存在します。

 大人になれないまま能力だけ身につけたクリエイターというのは思いのほか多く存在しますし、なんならそんな人ばかりです。

 じつに困ったものです。

 が、それもクリエイターの性質だと割り切って向き合うしかありません。

 だから、こーゆーエピソードをくり返し私は描いていくのです。

 さぁ、いったい黒田くんはどうなってしまうのか?

 次回!短期集中連載『チェイサーゲーム』第3話は9月22日(木曜日)に公開予定です(やっぱり週刊連載は掲載ペースが早い)!

【マンガの裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム・短期連載編』第2回

【ドラマに登場した渡邊凛の秘密】

 ドラマ『チェイサーゲーム』第2話の放送でトランスジェンダーの新キャラクター渡邊凛くんが登場しました。

 マンガ原作をご存知の方は

「あれ? こんなキャラクターいたっけ?」

と、思われたかもしれませんが、渡邊凛くんは原作マンガには登場していません。

 正確に言うと「まだ登場していません」ということになります。

 もうストレートに言ってしまいますが、渡邊凛くんは短期集中連載の第8話から登場するキャラクターなのです。

 ドラマの制作チームと脚本ミーティングやってるときに

「トランスジェンダーの新しいキャラクターを登場させたい」

 と、言われた際に

「じつはこれからやるマンガ原作の新シリーズにそういったキャラクターが登場するのでそれをドラマに先行で出しますか」

 と、提案したのでした。本当にたまたまだったのですが、タイミングがあってよかったです。

 マンガ原作にこれから登場する渡邊凛くんはこれまたドラマともキャラクター性が少し異なりますので、みんな驚くと思いますが、彼のことはしっかりと覚えておいてください。

 きっと目が離せないキャラクターなので覚えてもらえるとは思いますが。

 9月22日(木曜日)夜24時30分に放送されるドラマ第3話もぜひお楽しみに!