現代のゲーム業界を舞台にくり広げられるお仕事マンガ。月曜日配信予定。漫画掲載の翌月曜日には、原作者であるサイバーコネクトツー松山洋(まつやまひろし)社長のエッセイ「デバッグルーム」を配信。単行本第5巻が好評発売中!
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【マンガの裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム デバッグルーム第57回
2021-10-25 11:00:00
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【迷った時は遠回り】
マコはデザイン会社で仕事を経験し、ワタルと銀も小さなスマホゲームの会社で経験を積んでいた、と表現していますが、それだけでゲーム制作のための大きな経験が積めると言いたいわけではありません 。
デザイン会社での経験はあくまでデザイン会社の経験ですし、スマホゲームと家庭用ゲームの制作は内容がまったく異なります。仕事の経験を積みつつもそれとは別に自分で勉強や修練を重ねないことにはゲームソフトを作る能力は身につきません。
ページの都合から作中で描いてはいませんが、ふたりとも 相応の苦労と努力を積み重ねていたということです。そして、ひとりで勉強するよりも複数人とコミュニケーションを取り合いながら勉強した方が多くのものが学べます。ぜひ仲間といっしょに勉強してゲーム業界を目指してみてくださいね
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【2005年 沖縄】
第四部で、タツヤは単身沖縄へわたって修業を積みました。その旅立つタイミングでこういう約束を仲間たちと結んでいたのですね。
約束とは誓約です。これもひとりではなく仲間といっしょに目指すことの利点とも言えます。そして、それぞれの状況を共有し合ってわからないことや困ったことなどを相談できるのはすごく幸せなことなのです。
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【いつかまた集まって一緒にゲーム会社を作ろう】
こういった目的や夢を持った状態でゲーム会社に入社する人は一定数いらっしゃいます。
人によっては、面接時にハッキリと「〇年後に独立したくて、それまでの経験を積むために勉強したいです」と、口にされることもあります。これも会社によって反応はマチマチかもしれませんが、弊社では「いいね、それまでは仲間としていっしょにいいゲームソフトをたくさん作りましょう!」と伝えて迎え入れることが多いです。
「いずれ辞めるかもしれない人を採用するのですか?」と言われることもありますが、夢というものは人それぞれが持つものですし、いくら「一生この会社で頑張ります!」なんてことを口にされても人の心はいつしか変化していくものです。
先のことなんか誰にもわかりません。だからこそ、それまではいっしょにいい仕事をしよう! でいいと思っています。
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【幸田さん、なんでここに?】
じつは、第一話の時点でこのタイミングで幸田さんを登場させることは決めていました。どうにもならない関係になりかけたタツヤとユーキを再び繋ぐ役目として。
急に新キャラが出てきたように思われたかもしれませんが、第一話から繋がっています。そして、幸田さんの人柄からプロマネというポジションを用意しました。プロマネは開発全体の進捗管理=スケジュール管理がおもな業務となりますので、温和な性格で開発経験が豊富な人にまさにうってつけというわけですね。
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【夢はひとりで見るもんじゃない】
本作におけるテーマの中心にあるのが、じつはこの部分です。
くり返しになりますが、やっぱりひとりで勉強するよりも、みんなで勉強して仲間たちといっしょに夢を追いかけるのがいちばん効率的です。
誤解を恐れずに言うと、ゲーム業界を目指して不合格になってしまう人のいちばんの大きな傾向は「ひとりで勉強していた人」という気がします。ひとりでやっているなかで気づけることって意外と少ないんです。
これからゲーム業界を目指そうと思っている人は、まずは仲間を集めるところから始めるといいと思います。「ひとりのほうが気が楽」と思ってしまう気持ちもわからないでもないですが、非常に不利ですよ。
旅立ちにはまずは仲間が必要です。モンキー・D・ルフィだってそうだったでしょう? 大海原へ出るためには、まずは仲間集めです
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【いよいよ次回、最終回!】
およそ3年間の連載となりましたが、当初に予定していたエピソードはひととおり入れ込むことができました。
最終回はなんと大増35ページとなります。大ボリュームの原稿を松島幸太朗が必死になって執筆しています。たぶん今回はかなり締め切りギリギリまでかかると思いますが、もうこれで最後! なので、しっかり頑張ってもらいたいです。
ぜひ、皆さんの目でフィナーレを見届けてください。
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【第57話の予告カットを公開!】
ついに、最後の次回予告カットとなりました! 仲間たちとともに会社を立ち上げ、新たな門出となる龍也や勇希が描かれた予告カット ですね。
次回最終回、第58話『断章・クリエイターは嘘をつく』は11月1日(月)配信予定です。
ぜひ、お楽しみにお待ちください!
また、最終回に向けて感想コメントもお待ちしております! 下記のリンクよりぜひお聞かせください。