チェイサーゲーム

現代のゲーム業界を舞台にくり広げられるお仕事マンガ。月曜日配信予定。漫画掲載の翌月曜日には、原作者であるサイバーコネクトツー松山洋(まつやまひろし)社長のエッセイ「デバッグルーム」を配信。単行本第5巻が好評発売中!

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【マンガの裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム デバッグルーム第54回

2021-09-13 11:00:00

デバッグルーム第54回

 第54話 チェイサーゲーム(2)

デバッグルーム第54回


【社葬にて執り行われた】

なかなか聞きなれない言葉ですが、企業のトップが亡くなった場合にはこのような社葬にて葬儀が執り行われることが多いようです。

私も何度か他社の社葬に足を運んだことがありますが、やはり社員総出でその準備や運営をおこなっているところが多かったように感じます。

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【香典返し】

通常だと、社葬の場合には香典をお断りするケースが多いようです。

なので、香典返しが用意されていることもあり得ないです。しかし、マンガ的な演出としてわかりやすく葬式の雰囲気を出すために香典返しのシーンを用意しました。

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【勇希――再会】

作中でも語られていますが、じつに7年ぶりの再会となります。

時間軸が行ったり来たりするマンガなので、どれくらい時間が経過しているのかがわかりにくいかもしれませんが、こうやってなるべく登場人物に語らせることでそれを伝えるように演出しています。



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【いきなり実データを作ることに】

魚川(うおかわ)の時もそうでしたが、新入社員にいきなり実データを作らせるなんてことは通常はあり得ません。入社後はほかの新入社員と同様に研修を受け、それが終わってから適性に応じた部署に配属されてようやく上長の下で仕事をするという流れになります。

が、ほんの10年くらい前までは、入社してすぐに実データを作らせるなんてことは割とよくありました。“現場で作りながら覚えろ”という姿勢が多かったように感じます。しかし、それはゲーム開発がまだ小規模で、扱うデータのサイズも小さかったからです。

現在のように巨大なプロジェクトになってしまったゲーム開発の現場では、個人の能力をしっかりと見極めたうえで作業割り振りをしないと大事故に繋がります。なので、そのようなことも考慮してそういった体制が取られています(それくらい魚川や勇希が普通じゃない能力者だったということです)。

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【直属の上長が幸田さん】

すでに気づかれた読者の方もいるしれませんが、じつは今回登場した幸田さんは『チェイサーゲーム』第1話から(名前だけですが)登場しています。

幸田さんが退職したため龍也が繰り上がってシニアに昇進するという流れでした。ようやくここも繋がりました。

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【毎日が楽しかった】

入社していきなり大活躍できる新人は稀ですが、やはり現実の話としてそういった常軌を逸した超大型新人というのは存在します。

現場的にもそういった即戦力となるような人材は重宝しますので、完全に特別扱いして仕事を割り振り、それに応えられたりするとそれはもう感謝されますし、周りの目も変わってきます。まさに賞賛の目で見られるようになります。

そりゃ毎日が楽しいですよね。それだけ期待されて褒められるのですから。しかし、誰もがそんな活躍ができるわけではありませんし成長曲線は人それぞれです。身の丈に合ったペースで少しずつ積み上げていくことも大事ですよ。


デバッグルーム第54回


【第55話の予告カットを公開!】

第54話のラストは、勇希が龍也にカナンの病気のことを伝える場面で締めくくられていました。そして、今回の予告カットには元気に龍也に手を振るカナンの姿が……。

いやいやいや、次回第55話でこんな元気で明るいカナンの姿が観られる気がしないんですけど!!

いやまてよ、まさか松山社長が魔改造されてカナンの姿になって再登場という展開も……。次回、第55話『チェイサーゲーム(3)』は9月20日(月)配信予定です。