チェイサーゲーム

現代のゲーム業界を舞台にくり広げられるお仕事マンガ。月曜日配信予定。漫画掲載の翌月曜日には、原作者であるサイバーコネクトツー松山洋(まつやまひろし)社長のエッセイ「デバッグルーム」を配信。単行本第5巻が好評発売中!

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【マンガの裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム デバッグルーム第50回

2021-07-12 11:00:00

原作コラム デバッグルーム第50回

 第50話 ヴェインドリーム(7)

原作コラム デバッグルーム第50回


【あとで店に顔出せ】

久しぶりに登場したアキラ先輩ですが、現在は“ハーヴェスト”というお店で働いている社会人です(第二部でも表現されていました)。この“ハーヴェスト”は洋食店でもあり、アキラ先輩の家でもあります。

また、どうやらアキラ先輩は地元のワルの間でも有名人のようですね。

原作コラム デバッグルーム第50回


【車の台数】

最初にタツヤたちに絡んできたのが3人で、あとから車でやってきてゾロゾロと合流したのが4人。にもかかわらず、車一台に全員が乗って退散しているように見えますが、設定上は最初にいた3人も車で来ていて駐車場に停めています。

なので、このシーンを正しく描くと車二台で退散となるところですが、前話でその車の表現をあえて描いていません。3人が絡んでくる時の登場インパクトを優先したためです。

退散時にいきなり車が二台になっていてもやっぱり「?」となってしまいますので、ここは割愛させていただいてマンガ的テンポを優先したのでした(言われないとわからないと思いますが)。

原作コラム デバッグルーム第50回


【アキラ先輩のサングラス】

じつは、下描きの時点ではアキラ先輩のサングラスの下の目がしっかりと描きこまれています。

「サングラスしているのだから、下描きの時点でわざわざ目を描く必要はないんじゃない?」と松島幸太朗に伝えたところ、

「サングラスで見えなくなるとわかってはいても正しくバランスを取るために下描き時点で全部描いているんです」と言われて、プロだなと思いました。


原作コラム デバッグルーム第50回


【涼しい顔してフェリーに乗ってますが、じつは】

タツヤは、まず北海道から東京までバイクに乗って移動しています。距離にして820kmです。この時点でまる3日ほどかかっています。

その後、フェリーに乗船して沖縄に向かうことになるのですが、途中で鹿児島に停船して(経由して)改めて沖縄へいくという航路になっています。その距離はおよそ1700kmです。

フェリーが沖縄に到着するのは、東京を出発してなんと50時間後です。フェリーの中で2泊3日。涼しい顔をしながらフェリーに乗っているタツヤですが、じつは身も心もボロボロなのです(本編とは関係がないのでそういった顔は表現していませんが)。

原作コラム デバッグルーム第50回


【元サイバーコネクトツー】

入川慶也という人物が登場しましたが、例によって実在する人です。まんま元サイバーコネクトツーのゲームクリエイターだった人なのです。

いまからおよそ2年前に(この時点で入川はすでにサイバーコネクトツーを退社済み)、たまたま出会ったときに

「いま『チェイサーゲーム』って漫画を連載してるんだけど顔と名前を使っていい?」と本人に確認したところ、快諾いただけたのでそのまま登場となりました。

ただ、こんなにも先のエピソードでの登場になるなんてことは本人にも伝えてなかったので驚いていると思います。

原作コラム デバッグルーム第50回


【舞台はついに沖縄】

第四部は物語も場所もめまぐるしく変化します。手紙に書かれた内容を頼りに沖縄にやってきたタツヤの身にこれから何が待っているのでしょうか。答えはつぎの話で明かされるので、楽しみにしていてください。

“その時”はもうすぐやって来ますよ。



原作コラム デバッグルーム第50回


【第51話の予告カットを公開!】

おっす! おら、タツヤ!

見てろよ、秘密の特訓で絶対強くなる。そして、おらを落とした面接官の野郎をやっつけてやっからな!

おーい、仙人さまー。サイバーコネクトツーの役員の弱点を教えてくれー。

次回、『チェイサーゲーム』第51話『ヴェインドリーム(8)』は7月19日(月)配信予定。

ぜったい、読んでくれよな!