現代のゲーム業界を舞台にくり広げられるお仕事マンガ。月曜日配信予定。漫画掲載の翌月曜日には、原作者であるサイバーコネクトツー松山洋(まつやまひろし)社長のエッセイ「デバッグルーム」を配信。単行本第5巻が好評発売中!
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【マンガの裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム デバッグルーム第48回
2021-06-14 11:00:00
【未成年の自立生活】
私が高校生のときの同級生にも、親がいなくて姉弟で自立して生活している人がいました。
初めて聞いたときには信じられないくらい驚きましたが、意外と身近にもそうやって未成年が自立して生活しているケースはあるようです。
作中にもあるように国や自治体からの支援もあるようですが、こうして早くからしっかりと自立されている方々は尊敬に値します。
【専門学校でも覚悟が違う】
だから、という言いかたはあまりしたくないですが。全国の専門学校生と接していても、だいたいそうした事情を抱えている学生さんほど覚悟の量が明確に異なります。
外国から日本の専門学校に来ている外国人などは同様に(学生ビザで入国しているため就職して就労ビザにきりかえないと国に帰らなければならないため)覚悟の違う学生さんが非常に多く見受けられますね。
【ゲームコンテストで優秀賞】
ゲームコンテストで入賞する作品の多くは、チームで制作されたものが多いです。当然ですが、一人で作ったものよりも複数人で制作されたものほど、要素が多く豪華でクオリティが高く作ることが可能ですからね。
ただし必ずしもチームメンバー全員が同じだけ活躍しているとは限りません。なので、企業面接などでは「どのパートを担当されたのですか?」という質問が必ず出てきます。
【君は何をやったの】
思っていたとおり本作48話が公開された時にもSNSなどで話題になりました。これは本当にジレンマを感じる問題でもあるのですが、前述のとおりひとつのゲームソフト制作におけるメンバーの貢献度はさまざまですしみんなスキルも活躍の幅も異なります。
ときには龍也のように自分自身が“何をやったのか”を明白に答えられないケースも実在します。ましてや、初めての面接だったりすると緊張してうまく答えられないことだってあるでしょう。このへんは事前に想定しておくしかありません。自分自身がそのプロジェクトに対してどういった貢献ができたのかはしっかりと言語化できるようにしておきましょう。
【チームリーダーとディレクター】
そもそもプロの世界であっても“チームリーダー=ディレクター”というわけではありません。
チーム規模や会社によってもさまざまです。ディレクター自身が事実上のチームリーダーを兼任する場合もあれば、ディレクターは現場監督として開発指揮に集中しつつチームリーダーがチーム全体を率いるケースだって存在します。
また、人の動きや各セクションの進捗管理などを専門的に受け持つプロジェクトマネージャー(PM)というポジションが存在する場合もあります(チーム規模と会社によって異なります)。
【不合格通知はメールで数行】
作中では封書で不合格通知が届いていましたが、これはあくまでマンガ的表現であって実際には数行のメールで知らされるケースがほとんどです。
また明確な不合格理由が記載されることはありません。ただ“不合格”と告げられるだけです。何がどれくらい足りなかったのかくらいは教えてほしい、という気持ちもわかりますが企業側からすると応募者全員にそれを伝えることはほぼ不可能です。自分自身で分析して研鑽していくよりほかありません。しっかりと情報収集していきましょう!
【第49話の予告カットを公開!】
学費をまかなうため、今日も放課後レストランでアルバイトに勤しむ龍也。
初めて接客の仕事を経験した龍也だったが、お客さまの笑顔を見ることがだんだんと楽しくなり、龍也自身も最高の笑顔を返したいと思うのであった。
笑顔こそが接客において基本でありながら、極上のサービスであると気づいた龍也はこう思う。
「そうなんだ、おれの笑顔は……。
プライスレス。」
次回、第49話『ヴェインドリーム(6)』は6月21日(月)配信予定。また、6月28日(月)発売予定の単行本第6巻が現在予約受付中です。ぜひチェックしてみてください!