第43話 ラストリコード（10）

【『元○○』というゲームクリエイター】

ここに挙げられている“元○○”という前職ーー信じられないようなものがズラリと並んでいますが、すべて事実です。

さまざまなゲーム会社で実態を取材させていただいたときに情報としていただいたものをまとめています。私自身調べてみて驚きました。

皆さん、多種多様な経歴をお持ちなんですねぇ。そして、何を思ってゲーム業界に転職されたのかが気になりますね。ちなみに、“元漫画家”や“元自衛官”、“元アニメーター”、“元警察官”などはサイバーコネクトツーに在籍するスタッフの経歴です。

【悪・即・談】

これは実際にあるルールです。

“悪いことがあったときほど速やかに報告・相談をする”というのは当然のことです。人間誰しもが“よい報告”ばかりを優先し、悪いことほど「もう少し自分でなんとかしてどうにもならなくなったら相談しよう」なんてことを考えがちです。

しかし、「嫌な予感がします」というレベルの話から相談できる人は非常に優秀で、仕事がデキル人ということですね。

【役員が隠密にサポート】

今回のエピソードにあるような、変装してじつは監視していたなんてことはもちろんマンガ的な表現です。しかし、役員が仕事上の問題を裏側で隠密にサポートしているのは紛れもない事実です。

それこそ表立って口外できないようなことも秘密裏に行動して解決していることが多いです。

“口外できない”案件が多いことから、なかなか社内でも知られることがない部分ですが、どこの会社の役員もこうやって全力で問題解決にあたっていますよ。

【プロデューサーが急に退職】

意外と知られていない事実かもしれませんが、大手企業などで“急に退職される”、なんてことが起きたときは100％問題があったと思っていいです。

その問題が今回のような横領などの刑事事件であることだって少なくないですし、それ以外の不正や不適切な行動が発覚することによって発生するのが“急な退職”です。

残念ながら、問題の内容が公にしにくく詳しい事情は語られないことが多いですが、“急な退職”が発生した場合には、「ああ、なにか大変な事情があったんだな」と配慮してあげてくださいね。

【業界を目指したきっかけはみんな同じ】

お気づきかもしれませんが『チェイサーゲーム』に登場する人物の多くがみんな同じきっかけでゲーム業界を目指しています。

しかし、きっかけは同じでもそれぞれは違う道を歩んだりしています。これからもそういった登場人物やその内面が描かれていきますが、それぞれがどんな道を歩むのかをご注目ください。

【第三部　完】

なにかと話題（反響）の多かった第三部はこれにて幕を閉じます。

やはり、更木のようなわかりやすい悪役が登場するとみんな目が離せなくなるようですね。エンタメ業界内外含めて多くの方々から感想をいただきました。

業界にもさまざまな人がいて、もちろんいい人もいれば悪い人だっています。そういった人たちが少しでも襟を正せるようになれば、この物語を描いた甲斐もあるってものです。

このあとは第三部の外伝を二本お届けします。その後、第四部がスタートしますので引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。

【次回の予告カットを公開！】

松山社長からアナウンスがあったように、来週は第三部の外伝をお届けします。そして、次回の主役になるのは、『プロデューサー編』にて更木を秘密裏に処理する活躍をみせてくれたほか、守田さんとの結婚というサプライズもあった本田さん！

次回予告カットを見ると、『Be Happy』という、夢と魔法のネズミの国のパレードのようなテンション高めのタイトルの下に、守田さんの困惑した表情が……。　果たして本田さんは何をしでかすのでしょうか。

外伝『Be Happy』は、3月15日（月）に配信予定です。

それまで皆さん、次週の更新でまたお会いしましょう。

Be Happy!!!!!!!!!!!!