チェイサーゲーム

現代のゲーム業界を舞台にくり広げられるお仕事マンガ。月曜日配信予定。漫画掲載の翌月曜日には、原作者であるサイバーコネクトツー松山洋(まつやまひろし)社長のエッセイ「デバッグルーム」を配信。単行本第5巻が好評発売中!

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【特別企画】『チェイサーゲーム』に出演したけれど、あのちょっとひと言いわせて! 

2021-02-01 11:00:00

ついに、第41話で悪役プロデューサーとして活躍(?)していた更木に引導が渡され、ますます今後の展開が気になってきた『チェイサーゲーム』ですが!

担当編集である私は、ここ最近の『チェイサーゲーム』を読んでいて、「ちょっと待て!」と、気になっていたことがありました。

皆さんもご存じのように、『チェイサーゲーム』には、声優の方や、実際にサイバーコネクトツーで働かれてる社員の方などをモデルにしたキャラクターが登場します。そして、モデルになった方はキャラクターがどのような展開に巻き込まれ、活躍するかを知らされず、マンガを読んで初めて知ることも多いとか。

久井田さんも実際のモデルがいるキャラクターなのですが、たとえばこのシーン……。



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モデルとなった久井田さんは、マンガの中の自分が退職するのをマンガを読んで知らされたのでしょうか。そして、このシーンを読んだときの久井田さんは何を想ったのか。

ほかにも最近の『チェイサーゲーム』では、実在モデルがいる登場人物が

あんなこと

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や、こんなこと

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に巻き込まれていますね。

そこで今回はモデルとなっているご本人たちに心境をお聞きしてきました。その人たちとは、久井田さん、魚川さん、本田さん、そして、読者から選ばれ、更木のアシスタントとして描かれている守田さんです。

■退職は本当のことだった!?

まずは、冒頭でもご紹介したこのシーン。

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ーー久井田さんにお聞きします。このシーンを読んだときどのように思いましたか?

久井田 じつは私も退職しておりまして、まさか作中でも退職するとは思っていませんでした! 

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久井田 私の退職理由とは異なりましたが、実際にマンガのように、“ゲームを作る”ことに対して熱意の差で辞めてしまう方は少なくありません。でも、退職後に新たに好きな仕事をする方もたくさんいます。マンガの中の私にもやりたいことを仕事にして、楽しんでほしいです! 

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久井田 マンガの久井田とは違い、私はいまも、現役でエフェクトアーティストとして仕事をしています。誰かを感動させられるエフェクトを作れるよう努力を続けていきます!

ーーそうだったんですね。マンガの中では魚川さんと同じチームで働いていましたが、実際はどうだったのでしょうか。

久井田 じつは、ここはマンガと違って魚川さんとは同じチームで仕事をしたことがないんです……。 なので、私と魚川さんがマンガで同じチームで働いているとは夢にも思わず、「魚川さんって

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こんな感じの人だったかな?」っと笑ってしまいました。

ーーなるほど。では今度は、マンガでは久井田さんとの絡みが多かった魚川さんにお尋ねします。第29話から第32話で魚川伝説としていろいろ紹介されていましたが……?


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魚川 実際にあったことと、うろ覚えなことの半々ですね。しかし、原作の松山があったと言っているので、あったのではないでしょうか。ただ周囲からも、いっしょにお仕事をさせていただいている協力会社の方からも、「あれって実話なんですか?」というご質問はたびたびいただいております……。

ーーちなみに以前、『鉄拳』の総合プロデューサーである原田氏と松山社長の対談の中で、「こんな不遜な態度とっていたら嫌われているのでは」と、心配した原田氏に対して「嫌われてるよ」と、松山社長があっさり返していましたが。

魚川 松山に対しては「印象操作しすぎ!!」と、思いました。だって嫌われてないですしね。周囲からは「俺は(私は)好きだよ」という意味深なお言葉を頂いております。また、たとえ僕の事が嫌いでも、僕はみんなのこと、大好きですから。

ーーな、なるほど。

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ーーほかに、ここだけは言わせてほしいというようなポイントはありますでしょうか。

魚川 本田勲という漢の業の深さが描かれていない。ぜんぜんまだまだ、本領発揮してないと思います。今後のお話で描かれる可能性はありますので、ご期待ください……!!

ーーそれは、気になりますね。では次はここ最近の『プロデューサー編』で活躍されている本田さんにお聞きしたいと思います。『プロデューサー編』の最後では、更木を追い詰めるという展開がありましたが、普段はどのようなお仕事をされているのでしょうか。

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本田 ふだんはゲーム全体の仕様決めやバランス調整を担当しています。マンガでも表現されていましたが直接プロデューサーさんへ企画や仕様のプレゼンをすることもあります。ただその過程で、相手を追い詰めたことはさすがにありません(笑)。

ーーもし実際にパブリッシャーのプロデューサーからこのような仕打ちを受けた場合、どのように対処しますでしょうか。


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本田 どうしたらいいのでしょう(笑)。仕様が決まらないとゲームは作れませんから、くつがえすとなると検討もつきませんね……。 横領のほうもどうしましょう(笑)。警察に相談……? まずは社長……(笑)?

ーーさすがに、あれはフィクションということですね。いやここで、冷静にあの目つきで、

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「秘密裏に中州で処理する」

などと答えていただかなくて、安心しました! ほかに「ここはマンガ的な表現ですから!」と、断っておきたいところはありますか?

本田 何度か聞かれましたので、ここで言わせてください! マンガの中で本田が髪をかき上げるシーンがあります。


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本田 そこで意味ありげに額の傷

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本田 をお披露目するのですが、実際の私の額に傷はありません!

ーーちなみにマンガでは最後、更木のアシスタントの守田さんと籍を入れていましたが、このような展開になるということは事前にご存知でしたか。

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本田 いえ。事前にお話いただいていれば心構えもできていたでしょうね。マンガが掲載された日は、朝からいろんな方から祝福のご連絡をいただきました。それで、自分がマンガの中で結婚したことを知ったんです。もう何がなにやらわからなかったのですが、周りからお祝いされていますのでめでたい気持ちにはなりました。

ーーたしかに、なかなか経験できない体験ですね。

本田 はい。いろんな意味で感謝しております。ちなみに私自身は未婚です。

ーーなるほど! いろんなフィクションが描かれているということですね。ちなみに、冒頭でも紹介しましたが、本田さんと籍を入れることになった守田さんは、みな美さんという読者の方がモデルとなっています。原作の松山さんも思い切った配役をされますが、実際にご本人はどんな感想をいだいているんでしょうか。




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みな美 更木という重要人物の部下という役だったので、他社の協力役にまわる役になるのかなと思っていましたが、まさか恋愛にまで発展する展開は予想外でとてもおもしろかったです。読んでいてリアルに笑いました!

ーーなるほど。見ず知らずの人と入籍させられるという、キレ散らかしてもおかしくない展開ですが、みな美さんが、広い心でこの展開を受け止めていただけているのですね。ご自身がマンガの中に登場するのはどのような心境でしょうか。


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みな美 これはあくまで龍也たちの物語なので当然ですが、実際の自分よりおとなしいと思いました(笑)。でもだからこそ、じわじわとクライマックスに向けて畳み掛けてくる最重要シーンでも登場させていただいて、ありがたく思っています! 入籍シーンには驚きましたが、読者の方に何か印象に残れたのならうれしく思います!

ーーなるほど。もしかしたら今後予定されている本田さんの話ではより活発な守田さんが見れるかもしれないですね。皆さん、ご協力ありがとうございました。


テキストインタビューは以上となります。

■第42話の予告カットを公開!

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龍也ごめん! 今回の記事でも、龍也が登場するコマが出てくる画像は1枚しか使ってあげられなかったよ……。 

第42話「ラストリコード(9)」は2月8日(月)は配信予定。 

皆さん! 更木の真相も気になるかと思いますが、龍也が登場する貴重なシーンを決して見逃さないようにしましょう!