現代のゲーム業界を舞台にくり広げられるお仕事マンガ。月曜日配信予定。漫画掲載の翌月曜日には、原作者であるサイバーコネクトツー松山洋(まつやまひろし)社長のエッセイ「デバッグルーム」を配信。単行本第5巻が好評発売中!
- ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com>
- 企画・連載>
- チェイサーゲーム>
- 【マンガの裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム デバッグルーム第29回
新着記事
-
【勉強させてもらいます】『チェイサーゲーム』シーズン2 第40話 失われた楽園(7)
-
【漫画の裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム』シーズン2 第39回
-
【会議室で酒盛り!?】『チェイサーゲーム』シーズン2 第39話 失われた楽園(6)
-
【漫画の裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム』シーズン2 第38回
-
【「フザケないで!」】『チェイサーゲーム』シーズン2 第38話 失われた楽園(5)
-
ドラマ『チェイサーゲームW2』に登場した『天女世界』の設定資料を公開。サイバーコネクトツーがドラマのために描き上げたこだわりのイラストに
-
【仲よくオッサンが海釣り】『チェイサーゲーム』シーズン2 外伝 似たもの二人編
-
【漫画の裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム』シーズン2 第37回
-
【「んー……助走?」】『チェイサーゲーム』シーズン2 第37話 失われた楽園(4)
-
【漫画の裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム』シーズン2 第36回
連載一覧(すべて見る)
【マンガの裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム デバッグルーム第29回
2020-07-13 11:00:00
![]() |
![]() |
【時は2017年――舞台は再びゲーム開発会社】
『第三部 罪と罰編』では、ふたたび現代の龍也たちが描かれます。舞台は2017年のゲーム開発会社サイバーコネクトツー。『第一部』の2015年から2年後の物語です。
かつてインターンシップ生として研修を受けていた黒田くんや蓮実が正社員として入社し、およそ1年が経過しています。現代のゲーム開発会社で起こる波乱に満ちた日々をどうぞお楽しみください。
![]() |
【黒田くんのドバババーッ】
これは原作にはなかった演出なのですが、気を利かせた松島幸太朗が、現在の黒田くんの能力レベルを表現してくれました。まぁ、魚川も含めて、現実にはこんなことしながら制作しているスタッフはひとりもいませんけどね。
現在の黒田くんと魚川のレベルの違いがよくわかる演出ではないでしょうか。
![]() |
【入社3年でシニアとなった魚川】
入社3年でシニアに抜擢されるのはふつうじゃありません。余談ですが、(作中のモデルとなった)実在する魚川はまだシニアにはなっていません。
現状でもその能力は高く評価していますが、現実と違って作中の魚川がシニアとなっているのはあくまでもマンガ的表現ということです。
なぜ入社3年の魚川がシニアに抜擢されたのかは今後説明されますので、少々お待ちください。
![]() |
【変貌した魚川の姿】
連載時にも、読者から“闇落ちウオカワ”なんて呼ばれていましたが、確かにそう見えますね。
作画中は、目の下のクマもわりと控えめだったのですが、私が松島幸太朗に「もっとデビルマンみたいにバキーっと入れて」とリクエストしたら、かなりバキーっとなりました。
さて、彼にいったい何があったのでしょう? 次回以降で確かめてください。
![]() |
【ほかのインターンシップメンバーは?】
読者から「あれ? 三多さんは? 彼女は入社してないの?」という意見や、「池脇蓮実ってなんで合格したの? そんなに存在感あった?」という意見もいただきましたが、現実はそんなもんです。
いくら企業側が「この人材はすばらしい! ぜひ入社してほしい!」と評価していてもそれを決定するのは当の本人です。三多さんはきっとほかの企業からも高く評価され、本人が別の会社を選んだのでしょう。蓮実が入社した理由は今後語られます。
![]() |
【モーションコンテのすり合わせ】
それぞれの担当が作っているバトルモーションが同じような印象に偏ってしまわないために実施する“モーションコンテのすり合わせ”とは、いったいどういうものなのでしょう?モーションを担当するスタッフの日田に尋ねてみました。すると答えは……。
「やってないですね、すり合わせは。担当が決まったら、あとはそれぞれのコンセプトシートの方針に則って各自がコンテを作り、最終的に上長やディレクターがそれを見て全体的なバランスを取ってます」ということでした。正直私自身もビックリですが、なんと黒田くんが正しかった! ということになります。
現場レベルで細かなすり合わせをしようにも、未熟な人間同士では判断がつかないため、やはりモーションコンテの作業に集中してもらい、判断はそれ相応の能力と経験を持った人間がくだすというのが実態ということです。
では作中で魚川がそれを黒田くんたちに求めた理由は何か? それだけレベルの高い仕事を求められたということになります。きびしいですねぇ、魚川。
![]() |
【ハンバーグ好きか?】
これはべつにハンバーグに限らずですが、作中のようにシニアやリード、そしてディレクターやマネージャーポジションの人間は、スタッフにこうして声をかけていっしょにご飯を食べながらヒアリングをすることが多いです。
「最近どう?」という話から「〇〇についてどう思う?」といったような調査・面談のような目的を持っています。
![]() |
【グリル“Sumitoko”は実在します】
サイバーコネクトツー福岡本社のすぐ近くに実在するお店です。作中で龍也が言いかけたように『A5ランクのお肉』を非常にリーズナブルな価格で食べさせてくれるとても人気のあるお店です。
一番人気はハンバーグですが、それ以外にもさまざまなお肉を食べさせてくれます。
サイバーコネクトツーのスタッフが毎日必ず誰かが食べに行っているくらい大人気なので、平日のランチタイムに来店すれば100%誰かと会えます。そして店内に松山洋のサイン色紙も飾ってくれています(『チェイサーゲーム』の単行本も飾ってあります)。
![]() |
【第30話の予告カットを公開】
第30話の予告カットを見てみると、衝撃の設定が! 魚川さんと黒田くんって1歳しか違わないのですね!
実際の年齢よりも年上に見えがちな魚川さんと、幼く見えがちな黒田くんの組み合わせなので、余計ギャップを感じてしまうのでしょうが……。この設定を踏まえたうえで、マンガを読み進めていくと、また見えかたが変わってきそうな気がします。
次回、第30話「破邪の封印(2)」は7月20日(月)公開予定です。お楽しみに!