チェイサーゲーム

現代のゲーム業界を舞台にくり広げられるお仕事マンガ。2週に1度、月曜日配信予定。漫画掲載の翌月曜日には、原作者であるサイバーコネクトツー松山洋(まつやまひろし)社長のエッセイ「デバッグルーム」を配信。単行本1・2巻が好評発売中!

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【マンガの裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム デバッグルーム第28回

2020-05-25 11:00:00

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第28話  “断章 この晴れた空の下で”

長く愛される


【長く愛される店】

アキラ先輩に代弁してもらっていますが、これは我々ゲーム業界やエンターテインメント業界すべてに通じる話です。ゲームソフトやマンガも“圧倒的な魅力が不可欠!”と思われがちですが、実際はそうでもないということです。

新しすぎるものはその魅力を説明することが非常に難しいですし、お客様にも直感的にピンときてもらえなくなってしまいます。普遍的な魅力と絶妙な匙加減の新しさの融合こそがエンターテインメントなのです。まるで料理のようですね。

学校の食堂


【学校の食堂なんかで】

(言わなくてもいいことかもしれませんが)「食堂なんか」という食堂で働いてらっしゃるかたがたを蔑んでいるようにみえる表現をあえて使わせていただいています。

一部のスタッフからは「職業差別にあたるので修正したほうがいい」という意見もいただきました。しかし、作中のキャラクターのセリフと感情ですので、あえてそのままストレートに表現させていただきました。もちろん私自身は決して職業差別はしませんし、食堂で働いてらっしゃるかたがたのことも尊敬しています。

が、それとキャラクターのセリフは関係がありません。なんでも世の中の風潮に合わせてしまうと表現なんてできなくなってしまいますので、ここは信念を持ってそのままとさせていただきました。

養成所に


【養成所に入る】

前のエピソードでも語りましたが、養成所に入ることはほんの入り口です。作中では演出上おおげさに喜んでいますが、まだ何も始まっていないことをお忘れなく。これから先のカナンの頑張りをどうか見守ってあげてください。

ありうす


【アリエスとサジタリウス】

タツヤたちが学生時代に作ったゲームソフトは、『ARIES(アリエス)』と『SAGITTARIUS(サジタリウス)』というタイトルからわかるように、12星座をモチーフとした世界観を持っています。

学生時代に手掛けるゲームタイトルで、共通した世界観を持ってデザインするなんて生意気ですが、クリエイターにとってこうした自分の中の宇宙的世界観を持つことは大事なことです。

長い目で見ると、自分の創作する世界観を膨張させるいい訓練になりますので。ひとつひとつをその場の思い付きで作るだけでなく、少しでもいいのでこうした神話体系をバレないレベルで入れておくのもよいかもしれませんね。

合格所


【合格通知書】

この合格通知書は本物です。サイバーコネクトツーの採用時の合格通知書をそのまま作画してもらいました。なので、下の方の会社の電話番号などは白くしてあります。

まるで


【まるで夢に呪われたように】

第二部『夢幻の心臓編』のテーマがこの2ページに凝縮されています。夢を追いかけるとはどういうことなのか? 

言葉だけで見てしまうと、「夢を追いかけるのはとてもいいこと」と思われてしまうかもしれませんが、それは決して無償で手に入るわけではありません。手に入れるためには何かを捧げる覚悟がときとして必要になってきます。彼らがこの先に望んだものを手に入れるために捧げるものとはいったい何か、どうぞ最後まで本作を読んで見届けてください。

龍也に時間を返そう


【龍也に時間を返そう】

第二部である『学生編』ではタツヤとユーキでしたが、これより再び『現代編』へと移り第三部が開幕となります。

『現代編』は龍也と勇希の物語です。第一部の2015年から2年が経過した2017年が舞台となります。第二部のタツヤとユーキがどうなったのか気になるとは思いますが、順に物語を描いていきますのでほんのちょっぴりお待ちください。


ここで、来週以降の配信のお知らせです。誠に勝手ながら、第三部の制作準備のため再来週の配信(6月1日)はお休みとなります。マンガ掲載はお休みですが、休載時も楽しんでいただけるよう、来週からは特別企画をお届けする予定です。