チェイサーゲーム

現代のゲーム業界を舞台にくり広げられるお仕事マンガ。月曜日配信予定。漫画掲載の翌月曜日には、原作者であるサイバーコネクトツー松山洋(まつやまひろし)社長のエッセイ「デバッグルーム」を配信。単行本第5巻が好評発売中!

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【マンガの裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム デバッグルーム第14回

2019-10-21 11:00:00

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第14回 “半熟英雄(1)”

時は1998年


【時は1998年――舞台は北海道】

 第二部の主人公は鷹城勇希(ユーキ)です。物語は彼の中学生時代から始まりましたが、これから2002年~2003年へと一気に時間は流れていきます。彼らの出会いから成長、そして友情などを泥臭く(本作らしく)描いていく予定です。ただのゲーム好きの子どもだった彼らがどのようにしてゲームクリエイターを目指し、誰と出会って何を学ぶのか? 今後の展開にご注目ください。第二部からは初めて読者と同じ目線で物語が進行しますのできっと読みやすいと思います。

アキラ挨拶


【アキラ先輩に挨拶するルール】

 これはまんま私の体験談です。私の場合は九州でしたが、小学校・中学校でそれぞれ1回ずつ転校しました。新しい学校に行くたびにこうやって先輩に呼び出されて殴られてました。作中でも語られていますが田舎の子どもたちほど外部からやって来た異物が“どれくらい強いのか?”ってことを確認したくなるほど臆病だったんですね。

ラブラブサンド


【“ラブラブサンド”って知ってますか?】

 たぶん北海道の人ならみんな知ってると思うのですが、いわゆる“ランチパック”です。それぞれ違う会社が発売している商品ですが見た目と中身はほとんど同じです(両者間で資本業務提携をしているので実質グループ会社のようです)。私は地元が九州ですので、“ランチパック”しか知らない状態で初めて北海道で“ラブラブサンド”を見た時には驚きました。ちなみに、袋の中にサンドイッチが2つ入っていてふたりで仲良く分けて食べることができることから“ラブラブサンド”という商品名になったようです。

木刀


【洞爺湖の木刀】

 そもそも原作の時点では不良たちに木刀を持たせるような指示もしていませんし、ましてや“洞爺湖”の木刀なんて持たせるつもりもありませんでしたが(笑)。作中にあったユーキの「オールドスタイル」という発言を受けて松島幸太朗が気を利かせて作画してくれました。舞台が北海道だし確かにオールドスタイルだし別におかしくないか、ということでイキにしました。

タツヤ団


【”タツヤ軍団”登場】

 タツヤ・マコ・ワタル・銀はオリジナルのキャラクターですのでモデルは存在しませんし、もちろんサイバーコネクトツーの社員でもありません。フルネームが紹介されるのはもう少し先ですが、第二部はタツヤと共に必ずこの軍団メンバーがそばにいてユーキといっしょに活躍していきます。勇希と龍也の読みかたがユーキとタツヤという表記になっていることにも意味がありますので、そこにも注意して読んでいってください。

15話予告カット


【第15話の予告カットを公開】

 新登場人物の面々のことも気になりますが、いちばん気になるのは何と言っても、“ユーキとタツヤがどのように仲よくなっていくのか?”ということじゃないでしょうか? 第15話の予告カットを見ると、「ヤンキー路線は性に合わないので、ホラーに変えます。」という松島先生の言葉が……。 ユーキが、金髪に染めてコンビニの前でヤンキー座りをするシーンを期待していた担当編集としては少しがっかり。果たして、今後どのような展開が待ち受けているのか楽しみですね! 第15話「半熟英雄(2)」は10月28日(月)公開予定です。お楽しみに!


第14話 「半熟英雄(1)」