チェイサーゲーム

現代のゲーム業界を舞台にくり広げられるお仕事マンガ。第13話まで無料公開中です。また、原作者であるサイバーコネクトツー松山洋(まつやまひろし)社長のエッセイ「デバッグルーム」も必読。マンガが収録されている単行本は、最終巻第7巻まで発売中。気になる方はぜひチェックしてみてください。

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【マンガの裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム デバッグルーム第1回

2018-12-24 11:00:00

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 ゲーム業界お仕事漫画『チェイサーゲーム』の“デバッグルーム”として、漫画原作者であるサイバーコネクトツー松山洋社長のコラムを掲載。各回の裏話や制作秘話、込められた想いなどを語ります。『チェイサーゲーム』の漫画本編は毎月第3月曜日配信、“デバッグルーム”はその翌週月曜に配信予定です。あわせてお楽しみに!
【2019.1.21追記】『チェイサーゲーム』漫画本編は、第3話から3週に1回連載へと変更になりました。


第01回 “クリエイターは嘘をつく”

01


【あくまでオリジナル】

『チェイサーゲーム』は現代のゲーム業界を舞台としたお仕事漫画です。ゲーム業界で働く若者の奮闘劇を描いています。実在するサイバーコネクトツーというゲーム開発会社を舞台として様々な環境や人物が登場しますが、基本的に物語はオリジナルとなっています。あくまでフィクションということですね。
昔、少年ジャンプで『バクマン。』という漫画業界のマンガがありましたが、ソレと似たスタイルをとっています。主人公の龍也と美園以外は実際にサイバーコネクトツーの社内にいるスタッフの顔と名前をモデルとして使用していますが、体型や性格はもちろんオリジナルです。

02


【シニアへの大抜擢】

本来は(いくら幸田さんの家庭の事情による早期退職があったとはいえ)、こんなに事前の連絡も無しに大抜擢されるなんてことはありません。事前に内示があって、期日を決めてから引き継ぎを順次行い、その日を迎えるというのが普通です。漫画的展開の都合としてこうさせていただきました。シニアに大抜擢された龍也がいきなり自分の仕事(開発)と管理の両方を抱えることになり、てんやわんやするところから物語が始まるためです。

03


【時代は2015年】

ちょっとだけ過去です。これは、物語がこの10年くらいのゲーム業界を舞台にしていることから、そう設定されています。のちに10年前の話と繋がって、意味を持つようになってきます。

04


【様々な会社が実名で登場】

サイバーコネクトツーだけではなく、本作では様々な企業が実名で登場します。株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント、LINE株式会社、Chatwork(チャットワーク)、Unreal Engine(アンリアルエンジン)など、企業に許諾・監修を受けて登場&作画をさせていただいています。第1話の表紙のプレイステーション4が初期型のデザインになっているのは、時代が2015年だからです。Unreal Engine(アンリアルエンジン)は第2話から登場します。Chatwork(チャットワーク)のUIが新しいバージョンになっているのは、会社からの要望があったため最新のものにしてあります。企業の皆様の寛大な心とご協力に感謝します。


05


【お店も実在する】

第1話で龍也が美園と一緒に飲みに行ったお店は『えびす』という居酒屋で、サイバーコネクトツー福岡本社の裏手に実在するお店です。私やスタッフが頻繁に利用していて店主とも仲が良く、今回の撮影・取材にも快く応じてくれました。博多の創作和食居酒屋というスタイルで、なにを食べても本当に美味しいお店です。オススメは『注文が入ってから作るおでん』です。文字通り“注文が入ってから”作り始めるのに味がしみ込んでいて、不思議なほど美味しいです。私の『黒霧島』のボトルが常に入っていて、スタッフは私がいない時でも自由に飲んでよいという暗黙のルールもあります。ボトルが空になったら私がまた新しく入れるというスタイルです。

02

【漫画家・松島幸太朗はサイバーコネクトツーの社員】

もともと少年チャンピオンで『ショー☆バン』などの連載をしていた週刊漫画家でしたが、2018年11月よりサイバーコネクトツー東京スタジオに所属しています。ゲーム会社・サイバーコネクトツーで二人目の漫画家社員です。(一人目は星樹)給料をもらって漫画を描くサラリーマン漫画家ですね。毎日決まった時間に出社して、漫画を描いています。アシスタントスタッフも常に4名から6名ほど常駐していて、東京スタジオの一角に漫画チームが存在しています。必要な資料や画面はそのまま開発室で撮影して作画しています。福岡本社の写真や店舗の写真は、本社のスタッフにリクエストを送って撮ってもらっています。


<第1話 「クリエイターは嘘をつく」

>>第2話 「助けてと言えないクリエイター」