サブスクリプションサービス“PlayStation Plus(PS Plus)”で利用できる“ゲームカタログ”の対象作品の中から、おすすめのタイトルをピックアップして紹介する。
ゲームカタログは、PS Plusの3つのプランのうち“エクストラ”と“プレミアム”で利用できる、数百本のプレイステーション 4(PS4)およびプレイステーション 5(PS5)用ゲームが遊び放題となるサービスだ。
本稿では、おすすめ作品の概要や魅力、週刊ファミ通で掲載したクロスレビューの評価点を紹介。つぎに遊ぶゲームカタログの対象作品を探している人は、ぜひ参考にしてみてほしい。
※本記事はソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の提供でお送りします。
※掲載順は評価点の降順→五十音順。
※クロスレビューでは、一定の水準に達していて、標準的な完成度であると判断したゲームに対して基準となる7点を設定。対象となるユーザーの立場からの視点に、得意なジャンルやシリーズ過去作品のプレイ経験など、個々のレビュアー独自の視点を加味してレビューを行っている。
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ゲームカタログのおすすめタイトルを紹介
- Ghost of Tsushima Director's Cut(ゴースト・オブ・ツシマ ディレクターズカット)
- The Elder Scrolls V: Skyrim - Special Edition
- DEATH STRANDING(デス・ストランディング)/DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT
- ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S
- アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝
- キングダム ハーツIII
- ファイナルファンタジーVII リメイク
- 龍が如く6 命の詩。
- ゴッド・オブ・ウォー
- Detroit: Become Human
- ファイナルファンタジーXV
- Fallout 4(フォールアウト4)
- Marvel’s Spider-Man: Miles Morales(マーベル スパイダーマン: マイルズ・モラレス)
- 龍が如く7 光と闇の行方
- JUDGE EYES:死神の遺言
- デビル メイ クライ 5
- ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島
- この他にもまだまだ名作がズラリ
ゲームカタログのおすすめタイトルを紹介
Ghost of Tsushima Director's Cut(ゴースト・オブ・ツシマ ディレクターズカット)
- 発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
- ゲームカタログ対応機種:PS5/PS4
- ジャンル:アクション
- クロスレビュー評価点:10/10/10/10(合計40点)
1274年の鎌倉時代に起こった、蒙古による日本侵略“元寇”を題材としたオープンワールドの時代劇アクションアドベンチャーゲーム。巨匠・黒澤明監督の作品をはじめとした多くの侍映画から強いインスパイアを受けた時代劇風の演出が特徴で、唯一無二の作風は世界中で多くのファンを生み出した。また、それを象徴するように、画面が陰影を濃く映した白黒のグラフィックになる“黒澤モード”も用意されている。
本編では、武士としての誉れを捨てて対馬を護る復讐者としての道を選んだ男“境井 仁”となり、蒙古の侵略を受けた対馬の解放を目指す物語が展開。正々堂々とした武士道を貫くか、闇討ち上等の狡猾な手段を採るか。広大な対馬の大地を駆け回り、境井 仁の生き様をその手で描いていこう。
ゲームカタログの対象である『Ghost of Tsushima Director's Cut(ゴースト・オブ・ツシマ ディレクターズカット)』では、新たなエリア“壱岐”を舞台にした新規シナリオや多くのアイテム、アクションが追加。さらにPS5版でのみ、日本語のリップシンク、ロード時間の短縮、60fps対応などの機能も用意されている。
The Elder Scrolls V: Skyrim - Special Edition
- 発売元:ベセスダ・ソフトワークス
- ゲームカタログ対応機種:PS4
- ジャンル:RPG
- クロスレビュー評価点:10/10/10/10(合計40点)
プレイヤーはひとりの旅人となり、無実の罪で処刑されそうになっていたときに“ドラゴンボーン”として覚醒。強大な力を持つドラゴンに対抗できるスカイリム全土の命運を握る存在となる。
上記のようなメインストーリーはあれど、どんな冒険をくり広げるかはプレイヤー次第。戦士として剣・盾・弓などのスキルを強化して強くなるのもよし、ウィンターホールド大学に入学し、魔法について学ぶもよし。暗殺者ギルドに所属し、闇にうごめく存在となってもいい。
さまざまなサブクエストを受けて、困っている人を助けてまわってもいいし、気に食わないことがあればすぐ人に危害を加えたり、盗みをはたらくならず者になることもできてしまう(町の施設の利用を制限されたり、衛兵に捕まると監獄行きになったりするので、あくまで自己責任。どんな報いを受けても、因果応報だ)。
オープンワールドに点在する町とそこで出会う人々の織りなすドラマが、作品世界にリアリティをもたらしている。ダンジョンも数多く用意されており、これらを探索し、敵や危険な罠をかいくぐって宝箱を発見、貴重なアイテムを入手していくのもやみつきになる。
オリジナル版の発売は2011年だが、その自由度と緻密に練られたハイファンタジーの世界観、それらがもたらす冒険の魅力はいまだに色褪せていない、オープンワールドRPGの金字塔だ。
※クロスレビュー評価点はオリジナル版のもの。
DEATH STRANDING(デス・ストランディング)/DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT
- 発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
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ゲームカタログ対応機種:
- PS5(DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT)
- PS4(DEATH STRANDING)
- ジャンル:アクション
- クロスレビュー評価点:10/10/10/10(合計40点)
『メタルギア』シリーズの小島秀夫監督が独立後に立ち上げたゲーム開発スタジオ・KOJIMA PRODUCTIONSにより手掛けられたオリジナルタイトル。プレイヤーは伝説の運び屋・サムとなってバラバラになったアメリカをひとつにすべく、荷運びの依頼を受けながら、街から街へと通信網をつなげていく。
敵対者との戦闘要素もあるが、本作屈指のオリジナリティは多くのゲームで当たり前にしてきた“歩行”、“移動”という行為を高いゲーム性へと昇華したことにあるだろう。一度に運ぶ荷物が増えると移動時の姿勢制御が困難になるため、これを緩和するために装備を強化。さらには崖を登るためにハシゴを掛けたり、街と街をつなぐ国道を作るなどして移動の効率化を図り、より難度の高い配達を行えるようにしていくのが楽しい。
ほかのプレイヤーの行動がフィールドに変化をもたらし、これに“いいね”を送り合うことで相互にメリットが生まれる仕組みも特筆すべき点。「我々はひとりではない」といった連帯を感じられることが、物語のテーマともリンクしているのだ。
サムをノーマン・リーダスが演じているほか、マッツ・ミケルセン、レア・セドゥ、ギレルモ・デル・トロ、ニコラス・ウィンディング・レフンなど、世界的な俳優や映画監督を登場人物のモデルとして起用していることでも話題に。
PS4用タイトルとして『DEATH STRANDING』を発売後、現在はPS5やPC(Steam、Epic Games Store)にて画質・フレームレートの向上や武器・装備・ミッションの追加などを行ったディレクターズカット版も登場している。また、続編の『DEATH STRANDING 2(Working Title)』が開発中だ。
※クロスレビュー評価点はPS4版のもの。
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S
- 発売元:スクウェア・エニックス
- ゲームカタログ対応機種:PS4
- ジャンル:RPG
- クロスレビュー評価点:10/10/10/10(合計40点)
2017年7月29日に発売されたPS4、ニンテンドー3DS向け『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』に、新たなストーリーやキャラクターボイスなどの新要素を追加したタイトル。
3Dモードと2Dモードの切り替えが可能になり、2Dでプレイすれば往年のシリーズのような雰囲気が味わえる。また、3Dモードも斎賀みつきさんや内山昂輝さん、内田真礼さんといった豪華声優陣によるボイスが追加されており、一度ゲームをプレイしたユーザーも新鮮に楽しむことが可能だ。
ストーリーは、自分が勇者の生まれ変わりだと知った主人公が冒険の旅に出るが、王から“悪魔の子”と呼ばれて追われる身になるというもの。これまでのシリーズを逆手にとった予想外の展開に引き込まれる。個性的な仲間たちも魅力で、『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』にはそれぞれのキャラクターを操作して冒険を進めていく追加シナリオも収録されている。
オーブ集めや武闘会など、歴代シリーズをモチーフにしているイベントも多く、これまでのシリーズを遊んでいるファンは、より楽しめる作り。乗れるモンスターが増えているのも特徴で、新たに追加されたキラーパンサーに乗ると“大平原のマーチ”が流れるのもニクい演出だ。
バトル部分は誰でも安心してプレイできるコマンドRPGで、戦闘能力が上がる“ゾーン”や仲間同士で協力する“れんけい”といったシステムが戦いを盛り上げてくれる。
成長システムはスキルポイントを消費してスキルを覚える“スキルパネル”を採用。物語の進行に合わせてパネルの内容が変化するというおもしろい仕掛けも用意されている。
※クロスレビュー評価点はPS4オリジナル版のもの。
アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝
- 発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
- ゲームカタログ対応機種:PS4
- ジャンル:アクションアドベンチャー
- クロスレビュー評価点:10/10/10/9(合計39点)
トレジャーハンターのネイサンが世界中の古代遺跡に挑む冒険譚『アンチャーテッド』シリーズ。古代遺跡で行く手を阻む謎解きや、“遊べる映画”とも例えられるほどのこだわった演出が魅力となっている。また、本作ではイベントシーンがほぼシームレスで挿入されるようになり、より“遊べる映画”としてのポジションを確かなものにした。
前作『アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス』から3年が経ち、家庭を持ったネイサンはトレジャーハンターを引退してサルベージ業を営んでいた。しかし、死んだと思っていた兄のサミュエルがネイサンを訪ねてきたことで、再びトレジャーハンターの血が騒ぐ。狙うは“海賊ヘンリー・エイヴリーの財宝”……ここにトレジャーハンター・ネイサンの最後の冒険が幕を開ける。
古代遺跡を探索するうえで欠かせないジャンプやクライミングといったアクションに加え、本作ではフックロープを使ったロープアクションが追加された。枝や出っ張りに引っ掛けることで、上下や遠くへのジャンプなどが可能に。このアクションはバトルでも使用できるので、これまでよりもアクロバティックな戦闘が楽しめる。
キングダム ハーツIII
- 発売元:スクウェア・エニックス
- ゲームカタログ対応機種:PS4
- ジャンル:アクションRPG
- クロスレビュー評価点:10/10/10/9(合計39点)
初代『キングダム ハーツ』から続く“ダークシーカー”編の完結作であり、シリーズの集大成と言えるタイトル。
シリーズの大きな魅力のひとつがディズニーの作品の世界を見事に再現した各ワールドを冒険できること。『アナと雪の女王』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』、『塔の上のラプンツェル』、『ベイマックス』などの人気作品のほか、新たに『トイ・ストーリー』、『モンスターズ・インク』といったピクサー・アニメーション・スタジオ作品のワールドが初登場した。各ワールドの物語は原作に沿った内容だけではなくオリジナルの展開もあり、とくに原作ファンにとっては映画のその後を体験しているようでうれしく感じられる。
アクション部分も大幅に進化。もともとアクション性の高かった『キングダム ハーツ』シリーズだが、本作では“フリーラン”の追加や過去作のアクションがブラッシュアップされたことにより、主人公・ソラをより気持ちよく操作できるようになった。ソラが持つ武器・キーブレードは3つまで同時に装備でき、瞬時に持ち替えられる。ニ丁拳銃や槍、ハンマーなどさまざまな形状に変形でき、変形終了時には強力なフィニッシュ技が発動。いままで以上に爽快かつド派手、そしてテクニカルな立ち回りが可能になっている。
ゲーム内には本シリーズを初めてプレイする人のための配慮もあるが、“ダークシーカー”編をより詳しく知りたい人は、公式サイトのコンテンツ“IIIに繋がる物語たち”で予習・復習するのがオススメ。ゲームカタログでは『キングダム ハーツ HD 1.5+2.5 リミックス 』、『キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ』も対象なので、時間があるのであれば、ぜひ1作目から通してプレイしてほしい。
ファイナルファンタジーVII リメイク
- 発売元:スクウェア・エニックス
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ゲームカタログ対応機種:
- PS5(ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード)
- PS4(ファイナルファンタジーVII リメイク)
- ジャンル:RPG
- クロスレビュー評価点:10/10/10/9(合計39点)
1997年にプレイステーションで発売され、全世界で1410万本(※)以上の売上本数を記録した『ファイナルファンタジーVII』(以下、FF7)のリメイク作品。コマンドバトルの要素を残しつつ、アクション性の高いRPGへと進化を遂げている。
※パッケージソフト出荷数とダウンロード販売数の合計。
オリジナル版はポリゴンを使用した3Dグラフィックが革命的で魅力のひとつであったが、本作も非常に美麗なグラフィックが反響を呼んだ。なにより、クラウドやティファたちがまるでその場にいるかのように感じられるリアルな表情や仕草は見もの。マップ内の移動やムービーシーンから戦闘への切り替わりはBGMも含めてすべてシームレスに移行されるため、雰囲気を崩すことなくストレスフリーで楽しめる。序盤からセフィロスが登場するなど原作になかった展開や要素が追加されており、オリジナル版をクリアー済みのファンも新鮮な気分を味わえるだろう。
ゲームカタログの対象でもあるPS5版『ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』では、本家アバランチの追加ストーリーとともに、オリジナル版の隠しキャラクターであるユフィが登場。『ダージュ オブ ケルベロス -ファイナルファンタジーVII-』のヴァイスも登場するなど、うれしい追加要素が盛りだくさんだ。
リメイク版の2作目にあたる『ファイナルファンタジーVII リバース』は来冬に発売予定。“ファイナルファンタジーVII リメイクプロジェクト”は全3部作で展開することも明らかになっており、新たなストーリーへの期待は高まるばかりだ。次回作に備えるためにも、ぜひ本作をプレイしていただきたい。
龍が如く6 命の詩。
- 発売元:セガ
- ゲームカタログ対応機種:PS4
- ジャンル:アクションアドベンチャー
- クロスレビュー評価点:10/10/10/9(合計39点)
2005年に発売された初代『龍が如く』から、11年にわたりシリーズの主役を務めてきた“堂島の龍”桐生一馬。本作は、そんな彼が築く伝説の最終章として発売され、シリーズファンのみならず多くのプレイステーションユーザーから注目を浴びた一本だ。
前作『龍が如く5 夢、叶えし者』から4年後の2016年が舞台。おなじみ東京 神室町に加えて、広島 尾道仁涯町で、ビートたけし氏や小栗 旬氏、真木よう子氏などが演じるキャラクターたちが濃密な人間ドラマを繰り広げる。
また、本作から『龍が如く』のために作られた新ゲームエンジン“ドラゴンエンジン”を採用しているのも特徴。街探索やバトル、イベントシーンなどがすべてシームレスに展開し、まさに止めどきが見つからない作品となっている。
とくにバトルの進化は目覚ましく、桐生が攻撃した際、敵の体勢や攻撃の当たる角度・向きなどを判断して自然な攻撃モーション・リアクションになるように変化し、動きが自然でより一層リアルなケンカバトルが楽しめる。
ゴッド・オブ・ウォー
- 発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
- ゲームカタログ対応機種:PS4
- ジャンル:アクション
- クロスレビュー評価点:10/9/10/9(合計38点)
2005年にPS2用ソフトとして登場した人気シリーズの新章が2018年に発売された『ゴッド・オブ・ウォー』。それまでの舞台はギリシャ神話世界だったが、本作の舞台は北欧神話の世界。過去作をプレイせずとも、問題なく没入できるストーリーとなっている。
かつては“怒り狂うスキンヘッドオヤジ”といった印象だったクレイトスだが、本作で描かれるのは妻に先立たれ、息子のアトレウスへの接しかたに戸惑う不器用な父親としての姿。寡黙で言葉足らずなクレイトスの想いは、アトレウスにはなかなか伝わらない。亡き妻の遺灰をもっとも高い山の頂きから撒くための旅を通して、彼らの絆がどのように変化していくかに注目してほしい。
ゲームシステムも一新。視点がクレイトスの背後を追従するタイプのものとなり、臨場感がアップ。重量感のある戦斧“リヴァイアサン”がメイン武器となり、近接戦闘では連撃、遠距離戦ではこれを放り投げる/手元に引き戻すといったアクションで立ち回ることができる。
ゲージを貯めて放つ“スパルタン・レイジ”や、敵にトドメを刺すときの“フィニッシュムーブ”なども駆使する戦闘は痛快無比。経験値を使うことでクレイトスは新たなスキルを覚える、アトレウスはクレイトスとの連携アクションが増えるといった成長要素もある。
ムービーシーンに入るときや、そこからプレイアブルなパートに戻るときもカットを挟まず、すべてをひとつのカメラで撮り続けているような“全編ワンカット”の演出も特徴となっており、ふたりの旅をもっとも近い場所で見守り続けているような没入感を実現している。
2022年には続編であり2部作の完結編でもある『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』も発売された。
Detroit: Become Human
- 発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
- ゲームカタログ対応機種:PS4
- ジャンル:アドベンチャー
- クロスレビュー評価点:9/9/10/10(合計38点)
『HEAVY RAIN -心の軋むとき-』などで知られるクアンティック・ドリームが開発を担う、オープンシナリオ・アドベンチャー。
本作は、プレイヤーの細かな選択によって主人公である3人のアンドロイドの未来が大きく変化していくシナリオが最大の特徴。選択によっては主人公が死亡してしまうケースもあるが、それもひとつの出来事としてゲーム自体は終わることなく続いていく。
2038年のあるかもしれない未来。ロボット工学は発展の一途を辿り、やがて人間と見分けのつかないほどの外見と知性を持つ“アンドロイド”を生み出すに至る。彼らは労働の多くを担うことになり、人間の生活は豊かになるかと思われた。しかし、それにより職を失う人々が増加し、社会問題にまで発展。やがて、アンドロイドを加害する事件が多発――そんななか、自我を持たないはずのアンドロイドが人間を故意的に殺害する事件が発生する。
これは、アンドロイドの自我の目覚めを意味していた。果たしてアンドロイドは便利な道具なのか、それとも新たな生命なのか。プレイヤーの選択は、主人公たちだけでなく世界全体の意識をも左右していく。
ファイナルファンタジーXV
- 発売元:スクウェア・エニックス
- ゲームカタログ対応機種:PS4
- ジャンル:RPG
- クロスレビュー評価点:10/9/10/9(合計38点)
スクウェア・エニックスの代表作品である『ファイナルファンタジー』シリーズのナンバリング15作目。シリーズ初となるオープンワールド形式の採用や、本編ストーリーの補完となるCG長編映画、アニメ作品などメディアミックス展開も取り入れているのが特徴だ。
物語はルシス王国とニフルハイム帝国の停戦協定からはじまり、ルシスの王子・ノクティス(愛称、ノクト)は、和平の証として帝国属州テネブラエの令嬢・ルナフレーナと婚約。ノクト、グラディオラス、イグニス、プロンプトたち4人は結婚式を行うために王都を発つが、停戦協定の調印式当日、帝国がルシスを裏切り王都を襲撃。両国の平和への歩みは一夜にして崩壊してしまう。突然起こってしまった悲劇から状況を打開すべく、ノクトたち一行の長い旅が始まる。
本作ではシリーズナンバリングの中でも特にアクション性の強い作品となっている。攻撃、ガードのように基本的な操作に加え、武器を投げた先に瞬間移動する“シフト”による多彩でスタイリッシュな動きが魅力のひとつ。難易度選択にも対応し、ボタン押しっぱなしによる戦闘のほか、ゲーム自体は簡単操作で楽しめるタイプなので、アクションが苦手な人やシリーズ初体験の人にもオススメだ。
作品の醍醐味は全編を通して描かれる4人の“旅”の光景。車で広大なフィールドを周り、時にはストーリー以外の討伐依頼やサブミッションを受けたり、まだ見ぬエリアへ探索したり……などなど、オープンワールド要素を活かした冒険が用意されている。プレイヤーのゲーム体験と彼らの旅の様子がリンクして、まるで自分もいっしょに冒険しているような感覚が味わえるのがポイント。
ゲームカタログの対象である『ロイヤルエディション』では、3つのDLCエピソード(※)と特典アイテムなど既存の追加コンテンツが収録されているほか、新たなマップ、主観視点であそべる“ファーストパーソンモード”、クルーザーでの航海といった新機能も用意されている。
※DLC追加シナリオ『FFXV エピソード アーデン』は別売りとなる。
Fallout 4(フォールアウト4)
- 発売元:ベセスダ・ソフトワークス
- ゲームカタログ対応機種:PS4
- ジャンル:RPG
- クロスレビュー評価点:10/9/10/9(合計38点)
核戦争後の崩壊した文明社会を舞台に、放射能汚染で突然変異した生命体や荒くれものたちと戦いながらサバイバルする『フォールアウト』シリーズ。『フォールアウト4』では、核シェルター“Vault 111”で人工冬眠をしていた主人公が、誘拐された息子のショーンと妻(もしくは夫)殺しの犯人を見つけ出すため、荒廃した世界(ウェイストランド)を冒険することになる。
本作の魅力はなんといっても広大な世界で遭遇するサブクエストの数々。プレイヤーは誘拐犯の手がかりを追ってさまざまな場所へ足を運ぶのだが、その道中では敵だけでなくいろいろな人たちも登場する。多くのキャラクターたちとかかわり、それぞれが抱える問題に手を貸すことになるのだが、そのどれもが非常に楽しいのだ。
街づくりに貢献したり、巨大なカニ(のような化け物)と戦ったり、トラブルを起こした市民の説得を試みたり、サブクエストのシナリオはさまざま。思わずメインクエストを忘れてどんどんサブクエストをやりたくなるほどだ。ぜひいろいろなサブクエストをクリアーしてお気に入りのキャラクターやシナリオを見つけてほしい。
また、バトル面における多彩な戦いかたも魅力。銃で撃ちあうのが基本的な戦いかたではあるが、パイプレンチやナイフなどの近接戦闘、手榴弾をはじめとする爆発物、近未来感あふれるレーザー銃といった多くのユニークな武器たちが登場する。
各武器は関連スキルをとってカスタムすることも。銃にサプレッサーをつけたり、鈍器に刃物をつけたり、スコープをつけたりなど、自分なりの魔改造が楽しめる。防具、アーマーなども改造できるためメカ好きにはおすすめの要素だ。
Marvel’s Spider-Man: Miles Morales(マーベル スパイダーマン: マイルズ・モラレス)
- 発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
- ゲームカタログ対応機種:PS5/PS4
- ジャンル:アクション
- クロスレビュー評価点:9/10/9/10(合計38点)
高校生になったマイルズ・モラレスが新たなスパイダーマンとして活躍する『Marvel’s Spider-Man(マーベル スパイダーマン)』シリーズの最新作。
マイルズ・モラレスはピーター・パーカーとは異なり、生体電気を攻撃に用いる“ヴェノム・スキル”と透明になれる“カモフラージュ”のふたつのパワーを持っている。“ヴェノム・ブラスト”という大勢の敵を一掃できる必殺技もあり、前作よりも戦闘の爽快感やアクションの幅がアップした。なお、ヴェノムという名前だがヴィランのヴェノムとは無関係だ。
ニューヨークのビル街を“ウェブ・スイング”で縦横無尽に飛び回る爽快感は『Marvel’s Spider-Man』シリーズならではの体験。洗練された動きのピーター・パーカーと比べて、ヒーローになりたてで慣れていないマイルズ・モラレスではウェブ・スイングのモーションが異なるという細かな作りこみも好感触。
ヒーローであることの代償や責務、マイルズの葛藤が丁寧に描かれるストーリーは熱く、感情移入せざるを得ない。本作からプレイしても楽しめるが、一部前作のネタバレが含まれるため、ゲームカタログの対象である前作を先にプレイしておくことをオススメしたい。ピーター・パーカーとマイルズ・モラレスのダブル主人公体制となり、ヴィランのヴェノムも登場する『Marvel's Spider-Man 2』が2023年秋に発売予定なので、その予習もかねてぜひ。
龍が如く7 光と闇の行方
- 発売元:セガ
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ゲームカタログ対応機種:
- PS5(龍が如く7 光と闇の行方 インターナショナル)
- PS4(龍が如く7 光と闇の行方)
- ジャンル:RPG
- クロスレビュー評価点:9/10/10/9(合計38点)
これまで『龍が如く』を支えてきた男・桐生一馬に代わり、元極道・春日一番を新たな主役に据えたシリーズ最新作。ゲームジャンルもアクションアドベンチャーからコマンド選択式のRPGに変更され、まさに新たな『龍が如く』の幕開けとなったタイトルだ。
敬愛する組長・荒川真澄の願いにより、兄貴分の殺人の罪を被り収監されていた春日。2019年、じつに18年もの刑期を経て荒川の元へ報告に向かう春日だったが、そこに待っていたのは裏切りの銃弾。そして、意識を取り戻した春日が目覚めた場所は、横浜のホームレス街の汚いゴミ捨て場であった。
本作は、そんな絶望のどん底に落ちた春日が横浜・伊勢佐木異人町を舞台に、多くの仲間を得て新たな龍へ至る下剋上の物語が描かれる。
これまでのシリーズとは違い、RPGになったことでパーティーメンバーが行動をともにするようになった。それにより、イベントや探索などで仲間との会話シーンが多くなっており、さらに濃い人間ドラマを描かれている点が本作の魅力のひとつだ。
なお、PS5版(インターナショナル版)は欧米版を日本向けにアレンジしたもので、グラフィックの向上やロード時間短縮などに加えてPS4版の有償DLCも一部収録されている。
※クロスレビュー評価点はPS4版のもの。
JUDGE EYES:死神の遺言
- 発売元:セガ
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ゲームカタログ対応機種:
- PS5(JUDGE EYES:死神の遺言 Remastered)
- PS4(JUDGE EYES:死神の遺言 新価格版)
- ジャンル:アクションアドベンチャー
- クロスレビュー評価点:9/9/10/9(合計37点)
国民的スターである木村拓哉氏と、良質なシナリオとアクションに定評のある龍が如くスタジオがタッグを組んで世に送り出した、本格リーガルサスペンスアクション。ほかにも中尾彬氏、谷原章介氏、滝藤賢一氏といった実力派俳優陣が共演し、骨太なシナリオを引き立てている。
木村氏が演じる元弁護士の男・八神隆之は、東京 神室町に事務所を構える私立探偵。恩義のある弁護士事務所の依頼で、神室町で起きた両目をくり抜かれるという猟奇殺人事件の調査を行っていた八神は、そのなかで日本に蔓延る闇の一端に触れてしまう。果たして、八神は過去の自分ともつながる巨大な陰謀を暴くことができるのか。
探偵を生業にしているということで、アドベンチャーパートでは尾行や変装、聞き込みなど、探偵らしい没入感を高める要素も用意。もちろん、龍が如くスタジオらしいスタイリッシュで爽快なバトルも健在なので、アクションゲーム好きにオススメのタイトルとなっている。
なお、PS5版『JUDGE EYES:死神の遺言 Remastered』は一部DLCが付属しているほか、60fps対応やビジュアルの向上、英語音声対応などの要素が追加されている。
※クロスレビュー評価点はPS4版のもの。
デビル メイ クライ 5
- 発売元:カプコン
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ゲームカタログ対応機種:
- PS5(デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション)
- PS4(デビル メイ クライ 5)
- ジャンル:アクション
- クロスレビュー評価点:9/10/9/9(合計37点)
『デビル メイ クライ 4』から約11年ぶりに発売された『デビル メイ クライ』シリーズ最新作。『バイオハザード RE:2』と同じゲームエンジン“RE ENGINE”を本作用に調整したものが採用されており、これまで以上に美しくスピーディーなアクションを楽しめる。
プレイアブルキャラクターはネロ、謎の男V(ブイ)、ダンテの3人。レッドクイーン、ブルーローズ、新武器“デビルブレイカー”の3種を駆使するネロ、3体の魔獣に命令して戦う後方支援タイプのV、多彩な武装と豊富なアクションが魅力の上級者向けキャラクターと言えるダンテと、使用感が大きく異なる3人のスタイリッシュアクションが魅力だ。
バトルでは、プレイのスタイリッシュさに応じて評価が上昇していく“スタイリッシュランク”を搭載。華麗に攻撃を決めるほどランクが上がっていき、BGMが盛り上がっていくため工夫のしがいがあって楽しい。攻撃ボタンを連打するだけで状況に合った技を自動で出してくれる“オートマチックアシスト”機能が用意されているので、アクションが苦手な人にもオススメだ。
くすっと笑ってしまうようなイベントシーンでの突き抜けたスタイリッシュ描写も見どころ。ストーリーは過去作とつながっているが、ゲーム内の“DMC HISTORY”で過去作4タイトルのストーリーを映像や音楽を交えながら予習・復習可能。本作からプレイしても楽しめるような配慮もうれしい。
2020年11月に発売された『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』では、追加プレイアブルキャラクターとしてバージルが登場。レイトレーシングによる映像表現、高解像度化と高fps化(最大120fps)を遂げており、さらにパワーアップしたスタイリッシュアクションが楽しめる。
ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島
- 発売元:スクウェア・エニックス
- ゲームカタログ対応機種:PS4
- ジャンル:RPG
- クロスレビュー評価点:9/9/10/9(合計37点)
フィールドや建物など、すべてがブロックで表現された世界を冒険する『ドラゴンクエストビルダーズ』の第2作。『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』に登場した大神官ハーゴンと破壊神シドーが倒されたその後の物語が描かれている。
本作は、いわゆる“サンドボックスゲーム”。プレイヤーは世界で失われつつある“モノづくり”の力を持つ“ビルダー”と呼ばれる存在で、集めたブロックを組み合わせて建物を作ったり、鉱石や木材などの素材を使ってアイテム作ったりできる。かつての勇者たちに潰されたはずのハーゴン教団による世界の破壊を阻止するため、モノづくりの力を駆使して人々を救うのが目的。そして、助けた人や素材を冒険の拠点となる“からっぽ島”に持ち帰り、自由な建築を思う存分に楽しもう。
さまざまな土地を訪れ、そこに住む人々をモノづくりの力で助けつつ巨大なボスを倒し、世界を救うというのは第1作と同じだが、本作ではこのモノづくりのシステムがさらに快適にパワーアップ! モノを壊さずに持ち運べる“グローブ”や、壁のブロックを一度にまとめて置く“リフォームコテ”といった便利な道具がいくつも追加。より自由度の高い建築を素早く行えるようになっている。
また、作った建物を背景に写真を撮って“けいじばん”に投稿したり、ほかのプレイヤーの島に遊びに行くといった機能も搭載され、コミュニケーション要素も充実しているのが特徴だ。すべてが進化した本作で、思う存分モノづくりを楽しもう。
なお、“ゲームカタログ”では、本作に加えて前作の『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』もプレイ可能。こちらは『ドラゴンクエスト』第1作で勇者がりゅうおうの誘いに乗ってしまった、というifの世界が舞台となっている。『ドラゴンクエストビルダーズ』にハマったという人は、こちらもお見逃しなく。
この他にもまだまだ名作がズラリ
本記事では紹介しきれなかったが、他にも『ファイナルファンタジー X/X-2 HD Remaster』や『ファイナルファンタジー XII THE ZODIAC AGE』などの大作RPG、リメイク版『Demon’s Souls(デモンズソウル)』や『Bloodborne(ブラッドボーン)』といった良質なアクションゲーム、『人喰いの大鷲トリコ』や『GRAVITY DAZE 2/重力的眩暈完結編:上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択』など独自の魅力があるSIE作品など、数々の名作を追加料金なしで楽しめる。
毎月タイトルラインアップが増えていくので、ゲームカタログを利用できるPS Plusエクストラ以上のプランに加入すれば、充実したゲームライフを送れること間違いなしだ。
ファミ通.comでは、PS Plusの3つのプランの詳細や魅力、注目・おすすめタイトルの紹介、ゲームカタログ追加希望タイトルのアンケート結果などを掲載しているので、未加入の人やプラン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてほしい。